HOME > ブログ > しみ > ピコレーザーを導入しました!
pagetop

ピコレーザーを導入しました!

話題のピコレーザーを導入しました!高額なため
日本でもまだそれほど導入が進んでいない、ピコレーザーを新座はなふさ皮膚科に導入いたしました。ピコレーザーは文字どおり、ピコ秒(すなわち1秒のマイナス9乗秒の単位)のうちにレーザーを照射するマシンです。シミやくすみ、刺青の治療に最適で、世界的にも最もホットなマシンの一つかと思います。

どうしてそんなに短い時間でレーザーを照射すればいいかというと、ほんのすこしだけ解説しておくと、
シミ治療はメラノソーム(メラニンの入った袋)を選択的に破壊することが重要ですが、選択的に破壊するためには
・レーザーの波長そのものが、メラニンすなわち黒に選択性が高いこと
・メラノソームを破壊するのに十分な熱量があること
・ターゲットになるメラノソームに届くこと
などが必要ですが、さらに、熱緩和時間以内で照射することが必要です。

熱緩和時間というのは、ごく平たく言うと、あるターゲットを熱した後に、50%温度を下がるのに必要な時間です。

大きな石などは1時間くらいでしょうか。
小さな砂だと5秒くらいでしょうか。

そうだとすると大きな石を破壊するには1時間以内で十分な熱を与えなければならいというのは理解できるかと思います。あまりダラダラ熱を与えていては熱が逃げて十分に温度が上がりません。

シミの原因になるメラノソームの熱緩和時間は50ナノ秒(10のマイナス6乗秒)なのでそれ以下の時間で熱を照射しないと、選択的にメラノソームを破壊することにはなりません。
メラノソームの場合、逃げた熱は表皮そのものに炎症を及ぼしますので、とりわけ、なるべく短い時間に破壊した方がいい、ということになります。

そこまでは従来の選択性理論なのですが、ピコ秒(1のマイナス9乗秒)でレーザーを照射できるピコレーザーでは、従来の選択性の理論のようにレーザーのエネルギーを熱に変換し、その熱でメラノソームを破壊するのではなく、エネルギーが衝撃波に変換され、その衝撃波で色素を破壊しているようです。訂正しお詫びします。

ぜひお試しくださいませ。

理事長ブログ | しみ | comments(0) | trackbaks(0)
病気から選ぶ
  • おおしま皮膚科
  • 小島内科クリニック

※掲載内容・料金は更新時点での情報の場合がございます。最新の内容、料金は各院へお問合せください。