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臍抜き法後の傷の治り方

粉瘤の臍抜き法による治療に対して、「余った皮膚はどうなるのか?」というご質問をいただいたのでお答えしたいと思います。
臍抜き法とは、粉瘤に小さな穴をあけて、そこから粉瘤を抜き取ってしまう方法で、当院ではよっぽど大きい粉瘤以外はその方法でやらせていただいています。粉瘤を取ってしまうと、そこに空洞が出来、皮膚が余ってしまうことになります。

例えばこの粉瘤を臍抜き法で治療すると

このように皮膚が余ってしまいます。そのため、余った皮膚を切ってきれいに縫い合わせた方が良いのではないか?と考える医師もおられるようです。
しかしその必要は全くなく、特に縫合しなくても1ヶ月後にはきれいに仕上がります。

臍抜き法の真髄は真皮を傷つけないことです。真皮を傷つけなければ、表皮は余ったとしても自然に修正され、ほとんど傷跡は分からないくらいになります。おそらく切って縫い合わせていた場合、もっと長く目立つ傷が残ったでしょう。臍抜き法で真皮を傷つけないというのは繊細な技術が要求されますが、慣れれば特に難しいことではありません。

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