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意外に多いアナフィラクトイド紫斑

 アナフィラクトイド紫斑という病気を聞いたことはありますでしょうか?下肢を中心に小さな(米粒大から小豆大)の紫斑が出現する病気です。岡山大学のHPに写真があったので、興味のある方はご覧になってください。
http://kc.hospital.okayama-u.ac.jp/~oka-med10/restrict/derm/anaphylactoid_purpura.html
 たくさん紫斑が出現すればすぐにアナフィラクトイド紫斑と気が付きますが、紫斑の数が10個程度なら、慣れるまでは分かりにくいと思います。
 下肢を中心に少し盛り上がった紫斑があり、かゆみがなく、周囲の紅斑が少ないのが特徴と思われますが、慣れてくると数が少なくても認識することができてきます。
 珍しい病気のように思われていますが、軽傷の方も含めると意外に多い病気のようです。
 三鷹はなふさ皮膚科でもアナフィラクトイド紫斑と新たに診断される患者様が月に1人程度はいらっしゃいます。
 この病気の怖いところは、紫斑が良くなった後でも腎障害が起こることがある点です。
そのため、アナフィラクトイド紫斑を疑えば、皮膚生検を行い、確実に診断をつける必要があります。アナフィラクトイド紫斑が落ち着いても、しばらくは尿検査を行い腎障害が起こらないか注意する必要があります。

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