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いぼに対する液体窒素による治療の欠点

液体窒素による冷凍凝固術は、いぼ(尋常性疣贅)治療におけるスタンダードな治療で、当院でも良く行っている治療ですが、欠点もあることを指摘しておきたいと思います.
液体窒素による冷凍凝固術は、簡便で治療効果も安定していますが、時に無効例、もしくはやればやるほどいぼが広がっていってしまう、という場合があります.液体窒素による冷凍凝固術により、いぼ周囲の皮膚に免疫抑制がかかり、その結果いぼが広がってしまうためと考えられています.円形脱毛症の治療などでは、免疫抑制効果を狙って冷凍凝固術を行うのですが、いぼの治療でも同様に免疫抑制がかかる場合があるようです.
その場合、いぼの中心部は治っていることが多いのですが、ドーナツ状にいぼが拡大していくことになります。

他院で何度か冷凍凝固術を施行され、その都度いぼが拡大していってしまったという方です.

その場合、冷凍凝固術以外の治療、例えばオキサロールスピール膏療法などを選択することになります。

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首イボについて

だんだんと暖かくなり、襟元がすっきりと広く開いた洋服を着る機会が増え、首イボが気になるという方が増えています。
首イボというのは、肌色〜茶色の米粒程度かそれより小さい小振りなぶつぶつとした出っ張りのことをさします。
狭義のイボ(ウイルス性イボ)とは異なり、感染することはないのですが、どうしても加齢に伴い徐々に増えていってしまいます。

どうして首イボが出来るかというと、摩擦や紫外線による影響が大きな要因のようです。
タートルネックのセーターが好きな方、ネックレスをするのが好きな方は首が摩擦を受ける機会が多く、首イボが出来やすいと考えられます。
また良く日焼けをしていた方も首イボが出来やすいようです。

一種の加齢現象と考えられており、特に病気ということもないのですが、首イボがあるとざらざらして気になりますし、引っかかって困る場合もあるかと思います。
首イボが出来てしまうとどうしようもないかというとそんなことはなく、炭酸ガスレーザーや液体窒素による冷凍凝固術で簡単に治療でき、保険も効きますので気になる方はご相談いただければと存じます。

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なかなか治らないイボの治療について

 皮膚科外来にはたくさんのイボ(=尋常性疣贅=HPVの感染症の一種)の患者様がご来院されますが、これまで「これまで長い間、治療を行ったが治らないし、治療が痛いし嫌になった」というご意見を多数頂戴しております。
 液体窒素による冷凍凝固術をひたすら続けていた、という方が多いのですが、冷凍凝固術はずっと続けると反応性に皮膚が硬くなりますし、ウイルスを注意にまき散らしてしまうこともあり、かえって治りを悪くすることもあると言われております。そのため冷凍凝固術のみをひたすら続けることはあまり良くないという考え方もあります。
 当院では様々な治療を組み合わせて、なるべく痛くないように、なるべくスピーディーにイボの治療を行えるようにしておりますので、なかなか治らなくてお困りの方は一度ご来院いただきたいと思います。
 こちらにイボについてまとめてありますので、もしご興味のある方はご参照いただきたいと存じます。

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いぼに対するSADBE療法始めます。

2017年現在は行っておりません。

いぼ(尋常性疣贅)に対するSADBE療法を始めます。
SADBEは人工的にかぶれを作る物質で、難治性尋常性疣贅に対して切り札になることがあります。難治性尋常性疣贅に1日1,2回つけるとかぶれが起こります。かぶれが起こると尋常性疣贅が治る確率が高まります。
なぜ、いぼにかぶれが起こると治ってしまうのか疑問に思われる方がいらっしゃると思います。その理由を少し解説したいと思います。
かぶれが起こっている状態では、T細胞と呼ばれる免疫細胞がその部位に集まっています。そのT細胞が尋常性疣贅の原因となっているウイルスを認識し、やっつけてくれているのではないかと考えられております。
液体窒素による冷凍凝固法でも基本的には同じメカニズムで尋常性疣贅が治っていることが多いようです。以前は液体窒素により、イボウイルスを凍らして直接、殺しているのではないかと思われていました。しかし、実はそうではなく、冷凍凝固法で炎症を起こし、免疫反応を引き起こすことによって治っていることが多いのではないかと言われるようになりました。
そう考えると、SADBE療法のほうが尋常性疣贅に対する治療法としては本質に近いように思われます。
あまりSADBE療法が広がっていない理由として
・保険適応でない。
・使い方を誤ると、他の部位にかぶれが起こってしまう。
の2点が考えられます。
保険適応でないために、保険診療と組み合わせて行うと混合診療に抵触する可能性があります。そのため当院では無料で配布するという形をとらせていただきます。
使い方を誤るとかぶれが想定外のところに起こってしまうことがありますので、詳しく使い方をお伝えしたうえで配布したいと思います。

 

 

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