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乳児ボツリヌス症としわ取り注射の関係

乳児ボツリヌス症により死亡者が出るという非常に悲しい事件が起きてしまいました。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG07HFV_X00C17A4CC1000/
患者様のご冥福をお祈りすると共に、ご家族に平穏が訪れますよう心からお祈りしております。

乳児ボツリヌス症は、ボツリヌス菌の芽胞(卵)が乳児の大腸内で発芽・増殖し、産生された毒素により中毒を発症します。蜂蜜などにボツリヌス菌の芽胞があり、その芽胞は120℃、30分加熱しないと死滅しません。通常の料理で、それほど加熱することは考えにくく、芽胞を死滅させることは困難ということになります。

大人であれば、ボツリヌス菌は大腸の正常細菌叢に邪魔され増殖できないのですが、乳児は大腸の腸内細菌叢が未熟なためボツリヌス菌の発芽・増殖を許してしまう可能性があるのです。

乳児ボツリヌス症は、摂取したボツリヌス菌が腸管内で発芽・繁殖し、その菌により産生された毒素により発症する潜伏期間が3~30日と長いのが特徴です。

症状としては
・便秘
・母乳やミルクを飲む力が弱くなる
・無表情になる
・泣き声が弱くなる
・首のすわりが弱くなる
といった筋力低下による症状が挙げられます。

乳児ボツリヌス症は生後3週~6ヶ月の乳児に起こりうるとされています。

これらのことから、1歳未満のお子さんに蜂蜜を与えることが禁止されているのです。

1歳未満のお子様には、蜂蜜を与えないこと、を徹底すると共に、もし食べてしまった場合は1ヶ月ほど、慎重に経過観察することが大事です。

我々、美容医療でも用いられているボツリヌス菌毒素製剤(=しわ取り注射)ですが、これらは菌そのものを使うのではなく、抽出した毒素を微量用いるだけですので、ボツリヌス症になることはありません。

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たるみが気になる方への治療法の提案

お顔のたるみが気になっている方は多いのではないかと思いますが、いろいろ多すぎて何から治療していいかわからない、という方も多いかと思います。

現時点ではたるみの治療法は

・フィラー(ヒアルロン酸注射など)
・特殊な糸(スレッド)
・レーザー、超音波、ラジオ波などの機械を使った治療

の3つに分かれるかと思われます。予算や時間などを無視すれば、これらの治療全て行うのがいいでしょう。しかし現実的には全て行うのはなかなか難しいと思います。そこで初めにどの治療を行うべきか悩んでしまうかと思うのですが、スバリ、オススメなのはフィラー、特にヒアルロン酸注射から始めることです。ヒアルロン酸注射というとシワを取る治療と思われがちですが、現在はむしろ、たるみ治療や輪郭を整える治療として使われることの方が多くなっています。

ヒアルロン酸注射は
・最も満足度が高い。
・治療は短時間で終わる(数分〜10分程度)。
・持続期間も2年と長い(アラガン社、ボリューマを使った場合)。
・多くの製剤で厚労省の認可も降りている。
とメリットが多いのです。

ただしヒアルロン酸も万能かというとそうではありません。あまり多く注入しすぎると顔がパンパンになり、不自然になります。もともとお顔が浮腫んだように見える方には余り向かないでしょう。

ですので、ある程度はヒアルロン酸でたるみを治療し、さらに改善を目指すなら糸、機械による治療にすすんでいく、というのが望ましいように思います。

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新年度に人気のメニューです!

こんにちは

三鷹はなふさ皮膚科です。

最近は新年度に向けてピアスを開けてイメージチェンジをする方がとても多いです😄✨

ピアスを開けて耳元のお洒落を楽しんでみてはいかがでしょうか( ´ ▽ ` )ノ

ピアスの穴あけは、感染症などのトラブルにならない様に、 必ず信頼できる病院で行って頂くことをお勧め致します。

当院では、金属アレルギー体質の方でも安心なチタン加工のピアスのご用意をしております。

数種類あるデザインよりお好きなピアスをお選びいただいております✨

ピアスは、お顔をパッと華やかにしてくれてよりお洒落を楽しめるのでお勧めです!

開ける前に医師が開ける場所を確認してから行いますので、初めてなのでよくわからないという方も安心してご来院くださいね😊!

⭐︎料金

片耳 4000円

両耳 7000円

消費税が別途かかります

 

※ピアスの予約は承っておりませんので、直接三鷹はなふさ皮膚科へご来院ください。

 

そして、新年度に人気のメニューのご案内です!

この時期はイベント事が多く友人と会ったり、写真を撮る等の機会も多いのではないでしょうか?

そんな時!お顔のたるみや法令線のシワなどでお悩みではないですか?

そのようなお悩みの方にはヒアルロン酸注入がお勧めです!

ヒアルロン酸注入は部分的なシワを治すイメージが強いかもしれませんが、今はヒアルロン酸注入でお顔のたるみを改善する事も可能なのです✨

患者様の気になる箇所をお伺いしながら施術させていただいておりますので、初めてなので不安という方も安心してご来院くださいね!

ヒアルロン酸注入は針を使用する施術の為、どうしても内出血のリスクがございますので、イベントの直前ではなく1〜2週間程余裕を持って受けていただくのがお勧めです。

ヒアルロン酸注入は予約が可能ですので、ご希望の方は三鷹はなふさ皮膚科までご連絡おまちしております。

⭐︎料金

1本 ¥50,000-

追加1本あたり ¥35,000-

※別途消費税がかかります

 

 

 

American academy of dermatology2017の最終報告

世界最大の皮膚科学会に参加してまいりました。話題のトピックをまとめておきたいと思います。ただし、巨大な学会なので、あくまで一部を垣間見たにすぎません。

 

■保険診療

●アトピー性皮膚炎:最大のホットトピックはアトピー性皮膚炎の新薬に関することでしょうか?一気に10個以上の新薬が治験中です。数年後には、アトピー治療はガラッと変わるかもしれません。飲み薬、つけ薬、注射、いずれも治験中です。

●手術:フラップの話やどうやって傷をきれいに仕上げるかという話がありました。爪に関する手術の講演が多く、関心を集めているのだなあ、と感じました。

●ダーモスコピー:ダーモスコピーとは小さなハンディータイプの顕微鏡で、皮膚の表面を観察するのに使用します。例えば、良性のほくろと悪性の腫瘍を区別する際に用います。アメリカの皮膚科医のダーモスコピーによる診断能力は極めて高く、よく研究されています。我々日本人医師もキャッチアップできるように多いに努力が必要と感じました。
クイズ形式の講義に出席しましたが、なかなかアメリカ人医師には力及ばすという感じがしました。

■美容皮膚科
●レーザー、フォト治療関係の講義が少ないです。もうシミやリジュビネーションは解決した、ということでしょうか??

●ピーリングの講義もほとんどありません。

●流行りの幹細胞入りのコスメとか、新成分が入ったコスメとかは、「ただの保湿剤」と切り捨てられておりました。さすが本場の皮膚科医はスポンダーに媚びるようなことはありません。

●ポトックスの講義は結構多く、眉間、目尻、額、咬筋といった定番のところから、眉外側、頬に注射するテクニックとかは、結構よく見かけました。

●フィラー
フィラーが間違いなく美容皮膚科領域で最も話題を集めておりました。フィラーとはヒアルロン酸注射に代表されるような補填物で、シワやたるみの治療に用いられます。脂肪注入やハイドロキシアパタイト、古くはシリコンなどが使われていました。これらの治療法は副作用がため、現在はほとんどヒアルロン酸です。
テクニックに関しては日本以上に多彩で、大いに勉強になりました。アジア人向けの注入方法も考案され、非常に勉強になります。
日本で施術されているテクニックというのはあくまで、ごく一部に過ぎず、さらなるヒアルロン酸注射の可能性を感じることがきました。

患者様にまずまず貢献できることを大いに楽しみにしております。引き続き宜しくお願い申し上げます。

 

American Academy of Dermatology Annual meeting2017 の中間報告!

アメリカで最大の皮膚科学会に参加しています。

今の所印象に残ったのは、

・アトピーの新薬が一気に10種類以上、治験になっていてかなり見込みが良さそうだ。すなわち、近い将来、新薬として患者様に使用することが可能になりそう。ここ7年ほど乾癬の薬は新薬ラッシュでしたが、それと同じか、それ以上の勢いを感じます。数年後にはアトピー治療は大きく塗り変わっている可能性があります。

・メラノーマなどの皮膚悪性腫瘍の診断がAIによるものに変わるかもしれない。皮膚悪性腫瘍の診断は膨大なパターンを記憶し、ミスなく当てはめていかなければいけませんが、そのパターンは増える一方、診断アルゴリズムは複雑になる一方です。確かにこの手の仕事はAIがやったほうが確実かもしれません。

・ヒアルロン酸などのフィラーが非常に注目されていて、注入方法が、数年前とは全く異なってきている。日本でもMDコードやVシェイプが浸透していますが、本場米国ではさらに一歩進んだ注入方法が脚光を浴びています。法令線に線状に注射するだけ、というのは遥かに昔の話になっています。日本でもすぐに取り入れたいと思います。

その他、手術の細かいテクニックなどかなり勉強になります。また続きは後ほど報告いたします。

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