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なかなか治らないニキビの新しい漢方療法

 ニキビの患者様の中には、標準治療ではなかなか治らない場合がありますが、その一つが大人になってから発症した女性のニキビです。25歳以上になって増悪し、脂性肌で、下顎を中心にニキビが出来、月経前に増悪するといった特徴があります。男性ホルモンを抑える抗アンドロゲン療法が著効しますが、日本では保険適応が通っていないため、少し治療に難渋することがあります。
 今回、ご紹介する十味敗毒湯は我々皮膚科医がよく処方する漢方薬ですが、製造会社によって成分が若干異なり、クラシエ十味敗毒湯は桜皮を含む点が大きな特徴です。桜皮は文字通り山桜の樹皮より抽出される成分ですが、エストロゲン(女性ホルモン)の分泌を促し、結果的に男性ホルモンの作用を抑えるということを知り、当院でも取り入れることとしました。
 その結果、今まで標準治療で改善しなかった大人の女性の方でも高い効果が得られる場合が増えてきました。
 いずれのタイプのニキビの方も、まずは標準治療をしっかり行うべきと考えておりますが、もしそれで十分な効果が得られなかった場合で、最初に述べた特徴のある患者様では、クラシエ十味敗毒湯を試す価値があると考えております。

ニキビについてもっと知りたい方はこちらをご参照ください。

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