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ニキビ痕の治療

当院では開業以来、ニキビの治療に力を入れて参りましたニキビに対しては、ほぼ満足のいく診療を行えるようになったと自負しておりますが、
「せっかくニキビが良くなったのに、ニキビ痕が残ってしまったのであまり喜べない」

というご意見を多数いただくようになりました。
何とかしなければいけないという気持ちが日に日に強くなりこの度、本格的にニキビ痕の治療に取り組むことになりました。

ニキビが治ったあと、黒ずみや赤みが残ることは比較的良くあることですが、それぞれ皮膚科学的には、炎症後色素沈着、慢性炎症と呼ばれておりますが、時間とともに軽快することが多く、あまり注目されていなかったという現状があったようです。

ただ、炎症後色素沈着が軽快するまでには3〜6ヶ月、慢性炎症が軽快するまでには数ヶ月〜数年かかるという状況もあり、単に「良くなるまで待ってください」というのはあまりに酷ではないか、と思うのです。そのため、当院では炎症後色素沈着や慢性炎症をより早く治すための治療に力を入れて参ります。

クレーターを治療する

ニキビ痕の治療で特に問題になるのは、陥凹性瘢痕、いわゆるクレーターではないかと思います。クレーターに関しては、もう治らないというのが定説で、諦めておられる方がほとんどというように考えられております。だからこそ、クレーターをどうしても治したいという思いがありました。

クレーターを治すためには、線維芽細胞に働きかけ、コラーゲンの産生を増やすしかないと考えましたが、それはまさに美容皮膚科で行うNd:YAGレーザーの働きそのものであり、Nd:YAGレーザーを効果的に使うことでクレーターの治療は可能ということまで簡単に思いつきますが、問題はその出力の設定です。

設定が強すぎれば、赤みや腫れ、最悪の場合、火傷になることがあり、弱すぎれば効果が得られません。当院では出力可能なパターンを徹底的に調べ実践し、十分に安全域を設定した上で、患者さまの肌質に合わせた至適出力を決定することが可能となりました。

その効果は、これまでのクレーター治療に良くある「ちょっと良くなったかな」というものとは一線を画すものであり、かなり大幅な効果が見込めるものであります。クレーターにお悩みの方には、是非一度試していただきたいと考えております。

症例写真


医師のコメント

30代の女性でニキビ痕(陥凹性瘢痕)で長年お悩みの患者様です.通常治療は困難と思われる症例です。当院でレーザーフェイシャル治療を3回行い、かなりの改善が見られました。

ニキビ痕の分類

ニキビ痕は、黒ずみ、赤み、固くなってしまった状態、クレーター状態などに分類されますが、それぞれのニキビの状態によって治療法が異なります。

 

黒ずみになったニキビ痕

皮膚科学的には炎症後色素沈着と呼ばれる状態です。炎症を伴うニキビの治療後に発症します。やけどや虫さされの痕が黒ずんでしまったという経験をお持ちの方も多いかと思いますが、それと同じ現象です。


無治療でも半年ほどで自然に軽快します。黒ずみを早く良くしたいという方には、イオン導入(ビタミンC、トラネキサム酸)、ケミカルピーリング、美白用の院内製剤(高濃度ビタミンCローション、トレチノイン、ハイドロキノン)の外用療法、ビタミンC内服を行います。


赤みになったニキビ痕

赤みは急性炎症 acute inflammation と慢性炎症 choronic inflammationに分類されます。 急性炎症とは、ほぼ4週以内の経過をとるもので,局所の血管拡張と毛細血管の透過性亢進が原因です。


急性炎症 acute inflammation
抗生物質の内服、外用などにて、感染、炎症を制御し、自然に軽快するのを待ちます。 一刻も早く良くしたい場合は、イオン導入(ビタミンC)、高濃度ビタミンCローションの外用療法を行います。

慢性炎症 choronic inflammation
慢性炎症 choronic inflammationは数か月から数年以上にわたるものです。
治癒と修復の過程において、新生血管 neovascularizationが行われることが原因です。この赤みは放置してもなかなか良くならないため、ICON(アイコン)によるフォト治療を行います。ICONは赤みに反応する波長領域をバランスよく含む光線を強力に照射する事が可能な治療器で、素早くニキビ痕の赤みを消退させる事が可能です。

ICONについて詳しく知りたい方はこちらをご参照下さい。

固くなった状態のニキビ痕

皮膚科学的には肥厚性瘢痕もしくはケロイドと呼ばれる状態です。ステロイドの局所注射、リザベンの内服などを行います。特にステロイドの局所注射がこのタイプのニキビには非常によく効きます。

クレーター状態のニキビ痕

皮膚科学的には陥凹性瘢痕と呼ばれる状態です。実際に大きな問題となるのはこのタイプのニキビ痕で、「クレーターになってしまったらどうしようもない」と考えておられる方も多いかと思いますが、決してそんなことはありません。


発症一ヶ月以内なら、このタイプのニキビにはケミカルピーリング、トレチノイン外用にて、軽快が見込めます。 発症一ヶ月以上経過している場合は、レーザーディープピーリング、もしくはフラクショナルレーザーを行います。

●レーザーディープピーリング

レーザーディープピーリングはNd:YAGレーザーをフルエンス、パルスを調整することで、線維芽細胞を活性化させます。線維芽細胞は活性化すると、膠原線維(コラーゲン)を活発に産生するようになり、くぼんでしまった皮膚を盛り上げ、平坦化させます。当院では肌の状態にあわせて、Nd:YAGレーザーをどのように設定すれば良いのかの試行錯誤を徹底的に行って参りました。

その結果をもとに患者様に最も効果が得られるレーザー治療を行わせていただきます。

●フラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーは陥凹性瘢痕治療の切り札になる治療で、当院では最新型のフラクショナルレーザーICON1540を導入しております.

格子状に開けた穴に熱を通すことで皮膚の収縮効果を生じ引き締めを行い、同時に皮膚細胞の再構築を行うため、ニキビ跡によるクレーターを軽減することができます。

他院のフラクショナルレーザーで治らなかったという方も一度試していただきたい治療法です.

フラクショナルレーザーについて詳しく知りたい方はこちら(http://www.mitakabiyou.com/fractionallaser/)をご参照ください。


ニキビ痕Q&A

ニキビ痕の治療はどれくらい時間がかかりますか?

症状によって少し異なります。以下に治療期間の目安を述べさせていただきます。黒ずみになったニキビ痕:3ヶ月〜6ヶ月(目安)赤くなったニキビ痕(急性期の場合):1ヶ月(目安)赤くなったニキビ痕(慢性期の場合):3ヶ月(目安)固くなったニキビ痕:1ヶ月(目安)クレーター状態のニキビ痕:3ヶ月〜6ヶ月(目安)

ニキビ痕の治療はどれくらいの費用がかかりますか?

症状によって異なります。1ヶ月あたりの費用の目安を以下に述べます(初診の方は初診料2000円がかかります)。黒ずみになったニキビ痕院内製剤を使った場合:ハイドロキノン(2000円)、トレチノイン(4000〜5000円)、高濃度ビタミンCローション(3000円)のいずれか1つ、もしくは組み合わせ。

イオン導入を行った場合:3000円〜5000円を月2回程度施行いたします。

赤くなったニキビ痕イオン導入を行った場合:3000円を月2回程度院内製剤を使った場合:高濃度ビタミンCローション(3000円)を月1本レーザー治療を行った場合:ポイント(5000円)、頬(12000円)、顔全体(17000円)を月1回施行させていただきます。

固くなったニキビ痕保険適応クレーター状態のニキビ痕院内製剤を使った場合:トレチノイン(4000円〜5000円)月1つケミカルピーリングを行った場合、1回4000円を月2回程度レーザー治療を行った場合:ポイント(5000円)、頬(12000円)、顔全体(17000円)を月1回施行させていただきます。

ケミカルピーリングや、イオン導入や、レーザー治療は予約を取ることは出来ますか?

はい、可能です。ただ初回のみ通常診療を受けてからご予約を取っていただくことをおすすめしたいと思います。

レーザー治療は痛くないですか?

ニキビ痕のレーザー治療は多少痛みが伴います。そのため、レーザー治療前の45分前にご来院いただき、レーザー用の麻酔クリームを使用していただくことが多いです。麻酔クリームは1gあたり170円(原価)でお使いいただいております。

レーザー治療後、カサブタになったりしませんか?

まずカサブタになることはありません。レーザー治療後、数時間、赤みが続くことはあります。

レーザー治療後注意することはありますか?

レーザー治療期間中は、日焼けには注意していただきたいと存じます。

他院で治らないといわれたのですが。。。治療を行うことは出来ますか?

絶対に効果があるということは出来ないのですが、最も治りにくいニキビ痕であるクレーター(陥凹性瘢痕)でさえ、治療を行えば十分に効果が期待できます。その他のニキビ痕も良くならないということはまず無いと思います。一度、ご来院いただきたいと存じます。

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