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爪白癬(爪水虫)

爪白癬は非常にありふれた病気で、日本人の10人に1人が爪水虫とされています。しかし、あまりきちんと治療されずに、放置されていることが多い疾患の一つです。爪水虫を放置した場合、蜂窩織炎や、糖尿病性壊疽の原因となりますので、軽視してはいけない疾患と考えております。

また、爪水虫の患者さまは、足水虫の同時に患っておられることが多いのですが、爪水虫をきちんと治療をしない限り、すぐに足水虫を再燃してしまい、水虫と一生付き合わなければいけないようになってしまいます。そうならないためにもしっかりと治療した方が良いと考えております。
原因菌はT.rubrum、Trichophyton mentagrophytesと呼ばれる菌がほとんどです。爪白癬は、感染経路や特徴などからいくつかの病型に分類することができます。
爪白癬レーザー

当院のこだわり

当院では爪水虫をきちんと治しきることを目標としております。ある資料によると爪水虫と診断された患者様できちんと治癒にまで到達する患者様は、10人に1人しかいないと報告されています。

しかし、爪水虫は決して放置していいものではありません。爪水虫を放置した結果、足の指の切断、下肢の切断に至ってしまう場合もあるからです。

なかなか爪水虫が治癒しない理由として、治療を行ってもなかなか効果を実感できず、治療を中断してしまう患者様が多いという点が指摘されております。
当院では患者様が治癒にまで到達するように、写真を毎月お取りして効果を実感していただいたり、毎月爪の検査を行い菌量が減ってきていることを確認しすることで、患者様が「治ってきている」と実感しやすい診療を心がけております。

当院では爪水虫の治療に情熱もって取り組んでおりますので、お困りの方は是非一度ご来院していただきたいと存じます。

①遠位・側縁部爪甲下型(えんい・そくえんぶそうこうかがた)

爪白癬の中で最も多い症状で、爪の遠位部(先端部や側縁部)から白癬菌が侵入して感染し、爪の先端部や側縁部が白色から黄色に濁ってきます。

くさび状に濁るものもこのタイプに分類することが尾あります。爪甲(そうこう)の下の角質部分が厚く堆積しぽろぽろとはがれ落ちてくるようになります。
 

②近位部爪甲下型

爪の近位部(爪上皮=甘皮)から白癬菌が侵入して感染して近位部が白く濁ります。



 

③白色表在型(はくしょくひょうざいがた)

爪の表面から白癬菌が侵入して感染するタイプの爪白癬で、爪の表面が白色になります。T.mentagrophytesにて起こります。


 

④全層異形成型(ぜんそういけいせいがた)

爪甲が完全に破壊されます。全層異形成型は、爪水虫を治療しないで、そのまま放置していた場合に発症する事があります。

爪白癬の診断について

爪水虫は見ただけでは診断がつかず、必ず顕微鏡検査にて診断を行わないといけません
 
ただ、爪が白濁したり、分厚くなったりすると、見ただけで爪水虫になったと思う方もおられると思いますが、実際にそうとは限りません。特に足の小指(小趾)の変形はぶつけたり、踏まれたりといった外傷性で起こることが多く、爪水虫でないことが多いです。
 
そのほか、爪の変形を伴う疾患は、爪の変形を伴う疾患は、尋常性乾癬、手湿疹、掌蹠膿疱症、円形脱毛症に伴うもの、甲状腺機能低下症、糖尿病、薬剤による爪変形、爪甲異栄養など多数あげられます。  そのため、必ず顕微鏡の検査が必須になります。 顕微鏡検査は5分以内に終了し、その場ですぐに結果が分かります

治療法(保険適応)

①内服薬

爪水虫の方は、基本的には抗真菌薬の内服が必要となります。例外的に白色表在型のみ、外用薬だけで治すことが可能です。現在、日本では2種類の抗真菌が保険適応となっております。

☆テルビナフィン塩酸塩

皮膚糸状菌などの真菌(カビ)の細胞膜成分の生合成に必要な酵素を阻害することにより真菌の増殖を抑え、殺真菌作用を示します。

飲み方 朝食後1回1錠お飲みいただきます。
約半年飲んでいただくことで有効率は74.8%〜90.8%とされております。当院でも、第一選択薬とさせていただいております。この薬を飲んでいる間は肝臓や血液の働きを調べるため、月に一度、定期的に検査する必要があります。

☆イトラコナゾール

真菌(カビ)の細胞膜合成を阻害し、病気の原因となる真菌の増殖を抑えることにより抗真菌作用を示します。

 

飲み方
決められた量を1日2回、朝夕食直後に内服します。 一週間内服を続け、三週間休薬しまします。これを1サイクルとし3サイクル繰り返します。 この薬を飲んでいる間は肝臓や血液の働きを調べるため、月に一度、定期的に検査する必要があります。
3ヶ月で治療が終了しますが、若干、治療効果はテルビナフィン塩酸塩に劣るとされています。



②外用薬(保険適応)

爪に沁み込みやすいように、水溶性の液体の抗真菌薬を使うことが一般的です。あくまで治療の補助としてお使いいただくもので、内服療法などとの併用が必須となります。 例外的に白色表在型のみ、外用薬だけで治すことが可能です。

◯ルリコン液

 

◯ゼフナート液

 

◯アスタット液

 

◯メンタックス液

その他、ご希望の外用薬がありましたら、ご処方いたします。

 

③物理的に病変におかされている爪を削る方法(保険適応)

あまり一般的ではないですが、有効性が高いので当院では多くの患者様に施行させていただいております。 病変におかされている爪をニッパーやヤスリで削り取ります。

「痛いのではないか?」とも思われる方もいらっしゃると思いますが、病変におかされている部位は既に爪が剥離していますので、特に痛みはありません。

 

④化学的に爪に沁み込みやすくする方法(保険適応)

爪に②の抗真菌薬をつけた後に尿素製剤やサリチル酸ワセリンを重ね塗りし、絆創膏をつけることで、爪を柔らかくし、抗真菌薬をしっかり沁み込ませることが出来るようになります。①〜④に治療を組み合わせて、もしくはすべて行います。

治療の流れ

①初診時、爪水虫が疑われる爪を削り、顕微鏡にて検査します。

②爪水虫と診断がつけば、今飲んでいらっしゃる飲み薬を拝見し内服薬の飲み合わせが問題ないか確認します。

③写真撮影を行い、爪水虫がきちんと治ってきているか確認します。

④肝機能、血液の働きを調べるために採血を行います。

⑤内服薬、外用薬をご処方します。

 

一ヶ月後

①爪水虫の状態を確認します。

②前回の採血結果をご説明いたします。

③薬を一ヶ月分ご処方します。

Q&A

爪が濁っているのですが爪水虫ですか?

そうとは限らないです。 例えば、足の小指の爪は成人ですとおそらく半数以上の方が濁っていると思われますが、外傷や靴での圧迫によるものが大半で爪水虫というわけではありません。 その他、爪が濁る病気は爪の変形を伴う疾患は、尋常性乾癬、手湿疹、掌蹠膿疱症、円形脱毛症に伴うもの、甲状腺機能低下症、糖尿病、薬剤による爪変形、爪甲異栄養など多数あり、消して爪水虫だけではありません。そのため自己診断せずに必ず皮膚科にて診察を受け、顕微鏡の検査を受ける必要があります。

爪水虫はどうしてなるのですか?

いきなり爪水虫になることはほとんどなく、通常の足水虫を放置した結果、爪に水虫菌が侵入し、爪水虫になってしまうことがほとんどです。 そのため、水虫になったことが無いのに、爪が濁っているという方は爪水虫の可能性は低いと思われます。

爪水虫が痛くも痒くもないのですが、放っておいても良いのですか?

そんなことは無いと思います。 というのも放っておけば、そこに水虫菌がすみ続けることとなり、何かのきっかけで足水虫になったり、その他、水虫菌がおしりや背中などの広がる体部白癬の原因になるからです。 また爪水虫の方は、爪周囲の組織に傷がつきやすく、そこから細菌が侵入することで、爪囲炎や蜂窩織炎の原因となります。特に糖尿病をお持ちの方などでは、白癬からの蜂窩織炎により、足の切断に至る方がいらっしゃいますので、注意が必要です。

爪水虫はつけ薬だけでは治りませんか?

白色表在型の患者様のみつけ薬だけで治る可能性がありますが、それ以外のタイプの患者様は基本的には飲み薬だけで完治させることは若干困難が伴います。 もし肝機能が低下しており、どうしても爪水虫の薬を飲むことが出来ない場合は、外用薬による治療と、物理的に病変におかされている爪を削る方法を組み合わせて、治療していきます。

爪水虫は人にうつりますか?

はい、うつり得ます。バスルームの足拭きマット、スリッパなどを通じてご家族に水虫菌をうつしてしまうことがあります。そのためにも、爪水虫はしっかり治療した方が良いと考えております。

爪水虫が原因で足の切断になることがあると効いたのですか本当ですか?

本当です。 爪水虫をお持ちの患者様は、細菌が足に侵入しやすくなり、蜂窩織炎と呼ばれる感染症になりやすい状態です。 蜂窩織炎から骨髄炎などに進展した場合は、足の切断になることもあります。特に糖尿病などの全身疾患をお持ちの患者様はリスクが高いですので、特に注意が必要です。

いろいろと薬を飲んでいるのですが、爪水虫の薬を飲むことはできますか?

爪水虫の飲み薬は、併用注意薬、併用禁忌薬があるので注意が必要です。 テルビナフィン塩酸塩は特に併用禁忌薬葉ありません。 併用注意薬は、シメチジン、リファンピシン、三環系抗うつ薬、デキスロトロメトルファン、黄体・卵胞ホルモン合剤、シクロスポリンです。 イトラコナゾールは比較的、併用禁忌薬が多くピモジド、キニジン、ベプリジル、トリアゾラム、シンバスタチン、アゼルニジピン、ニソルジピン、エルゴタミン、ジヒドロエルゴタミン、バルデナフィル、エプレレノン、ブロナンセリン、シルデナフィル(レバチオ)、タダラフィル(アドシルカ)、アリスキレン、ダビガトラン、リバーロキサバンが併用禁忌となります。併用注意薬はさらにたくさんあり、その中には一般的な薬も含まれますので、注意が必要です。

あまり肝機能が良くないのですが、爪水虫の薬を飲むことは出来ますか?

極端に肝機能が悪い場合は、内服はやめておいた方が良いと考えております。軽症の肝機能障害の患者様であれば、毎月きちんと採血をしてデータが悪化しないことを確認していれば、内服は可能なことも多いです。

内服薬の治癒率が100%ではないのですが、治らない場合もあるのですか?

内服だけを行った場合、テルビナフィン塩酸塩では治癒率が50%程度、イトラコナゾールでは33%程度との報告もあり、決して高いものではありません。そのため、三鷹はなふさ皮膚科では、内服治療だけでなく、外用薬による治療や、物理的に病変におかされている爪を削る方法を併用し、治癒率を高めております。

爪水虫は再発することもあるのですか?

あり得ます。水虫はいったん治しても、また水虫菌と接触することで、水虫になり得ます。そして、再度爪水虫になることがあります。 いったん水虫を治しても、再度かからないように、水虫菌が多いとされるもの(銭湯、スポーツジム、ゴルフ場などの足吹きマット、使い回しのスリッパ)に触れた後は、すぐに足を洗うようにしていただきたいと思います。

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