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にきび(保険診療)

はなふさ皮膚科のニキビ治療年間実績件数は32,007件!※8院合計:三鷹院8,386件 新座院4,734件 国分寺院4,433件 久我山院 3,466件 志木院6,107件 大宮院2,639件 朝霞台院2,080件 池袋院162件(2020年11月~2021年10月)

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ニキビ対策のためには、まずニキビのことを知りましょう

ニキビは一生のうち90%以上の方が一度は経験するありふれた皮膚疾患です。ですから医療機関を受診される方は、全体の12%に過ぎないといわれています。ニキビは誰でもできるものだから放っておいても良いという訳ではありません。ニキビが悪化した結果、自己イメージが低下してしまったり、人と会うのが億劫になってしまったという方がたくさんおられます。学校に行けなくなってしまった、という方もおられます。

またニキビを放置し悪化させてしまうとニキビ痕になってしまう場合もあります。

当院ではニキビ痕の治療にも力を入れており、ニキビ痕ができてしまっても治療は可能ですが、それなりに時間と費用がかかるのが普通です。ニキビ痕を作らないためにも、きちんとしたニキビ治療が必要なことは言うまでもありません。ニキビはきちんと治療すれば、ほとんどの方でよくなる病気です。 お気軽に受診していただきたいと思います。

当院ではニキビ、ニキビ痕の治療に関して、有効と証明されているものはほぼすべて網羅しております。難治性のニキビ、他院で治らないと言われたニキビ痕の患者様にも多数ご来院いただき高い評価を得ております。
ニキビが気になり、外に出られなくなってしまった、人と会うのがつらいといった方も当院で笑顔になられた方が何人もおられます。
一人で悩まずに是非当院にご来院ください。

当院のニキビ治療のこだわり

当院は保険診療、および自由診療を駆使し、あらゆる難治性のニキビ、ニキビ痕の治療に取り組んでいます。安全性、効果が保証されている治療のほぼすべてを網羅しており、あらゆる治療に対応することが可能です。
またニキビの原因、日常生活の注意点にも言及し、根本的な治療につなげます。

当院では、フォト治療、レーザーフェイシャル、レーザー治療、フラクショナルレーザーといった最新の治療もリーズナブルな価格で受けることが可能です。
もちろん自費診療を無理に勧められることは一切ありません。患者様のライフスタイル、ご予算に応じて最適な治療をオススメしたいと思います。

ニキビ跡ができても治療は可能です

ニキビ跡になってしまったらどうしようもないかというと、そんなことは決してありません。当院ではレーザー治療、フラクショナルレーザー、ダーマペン、ダーマスタンプ、サブシジョン、スキングラフト(皮膚移植)、単純縫合術
といった治療が可能です。
当院では最新の知見、機械を使い、ニキビ跡もしっかり治療し、患者様にご満足いただけるように全力を尽くしたいと思います。

まずはニキビの症状を直接確認しますので、一度ご来院下さい。

ニキビが出来るメカニズム

ニキビは下記のようなメカニズムで形成されていきます。

ニキビは悪化させてしまうとニキビ跡が残ってしまうので、
早めに治療することをオススメします。


「まだ目立たないから平気」
「放っておけば治る」

と考えていると悪化させてしまう可能性もあります。

ニキビができないようにスキンケアの指導も行っておりますので一度ご相談ください。

もちろんニキビ跡が出来ていても治療できますので、是非三鷹はなふさ皮膚科へお越し下さい。

ニキビはこうしてできる

① 毛穴からの皮脂の分泌が増える

② 毛穴の角質異常で、皮脂の正常な分泌が困難になる

③ 皮脂が毛穴に詰まって非炎症性丘疹(白ニキビ)が形成される

④ アクネ菌などの菌が白ニキビに感染する

⑤ ニキビが腫れて、痛みを伴う炎症性丘疹(赤ニキビ)になる

⑥ 赤ニキビが悪化すると膿をもった膿疱性痤瘡となる

⑦ そのまま放置すると瘢痕(ニキビ痕)になる

ニキビについて動画で解説しております

ニキビの種類

炎症のないニキビ

微小面皰

このニキビは見た目ではニキビとわかりません。
ただ、毛穴に皮脂が充満している状態ですので、そのまま放っておくと見た目にもわかるニキビになります。

白ニキビ(閉鎖面皰)
白ニキビは毛穴に皮脂や角質がたまっている状態です。
3~4日で自然に治ってしまうものもありますが、直径3mmより大きなニキビは数週間、数ヶ月治らないこともあります。

 

 

黒ニキビ(開放面皰)
黒ニキビとは毛穴が開いた状態のニキビです。毛穴は開いているのですが古い角質が正常に除去されずに、皮脂や汚れなどと一緒になって毛穴に蓄積されています。毛穴の入り口付近が酸化して黒く変色しているためこのように呼ばれています。

 

炎症を伴うニキビ

赤ニキビ(浅在性の炎症性皮疹)
赤ニキビは毛包にたまった皮脂が周囲に漏れ出し炎症が起こった状態です。直径5mm以下で、押すと軽度の痛みを感じます。

 

化膿したニキビ(膿疱)
このニキビは赤ニキビの炎症がさらに進展した状態です。そのままにしていると毛包壁が破壊され、毛包内容物が大量に周囲に流れだします。表皮は壊死しており、放置した場合は、瘢痕になってしまうリスクが高まります。

 


嚢腫・硬結(深在性の炎症性皮疹)

このニキビは強い炎症を伴い毛包が拡張して嚢腫を形成したり、毛包が破壊されて、炎症が増強し硬結が生じている状態です。瘢痕やケロイドになるリスクがきわめて高いニキビです。

瘢痕(ニキビ跡)
ニキビ跡は強い炎症を伴うニキビから生じることが多いです。このニキビのタイプとしてはコラーゲンの増生により生じる肥厚性瘢痕や、コラーゲンの消失による陥凹性瘢痕(いわゆるクレーター)に分かれます。

 

ニキビの原因となるもの

ニキビの原因となっている要素としては下記のようなものがあります。
ニキビ対策をするためには、こういった原因となるものを明確にし、改善していく必要があります。

ニキビができるメカニズムはこちらへ


三鷹はなふさ皮膚科ではニキビ治療だけでなく、ニキビ対策のサポートもしますのでお気軽にご相談ください。

ニキビの原因

男性ホルモンの分泌、欧米的な食生活、ホルモンバランスの変化、睡眠不足、ストレス、不適切なスキンケア、過度な紫外線、便秘 など

ニキビと似た病気

ニキビは診断が容易と思われていますが、似た病気がいくつかあり注意が必要です。
ニキビとは違う病気であった場合、ニキビの治療をいくら行っても、良くなりません。 
ニキビに似た病気には、酒さ(第Ⅱ病期)LMDF(顔面播種状栗粒性狼瘡)EPF(好酸球性膿疱性毛包炎)などがあります。

特に酒さは決して珍しい病気ではないのでニキビと間違えやすくなります。

いずれも、そんな病気があったなんて知らなかったという方がほとんどだと思われますので、ニキビと思い込んで治療される方が多いようです。

保険診療によるニキビ治療

ニキビ治療の大部分を占める、軽症~中等度のニキビの患者様の治療の例

朝:洗顔後、軽く保湿をしていただき、抗生剤外用薬をニキビにつけます。
外出前は日焼け止めを忘れずに。化粧は軽めであれば行っていただいて結構です。

夕:洗顔後、軽く保湿をしていただき、アダパレンを顔全体につけていただきます

(目の周りや、口のまわり、鼻の穴周囲は避けてください。量は人差し指の第一関節分を目安にしてください)。その後、抗生剤外用薬をニキビにつけて治療終了です。

ニキビ治療薬について動画で解説しております

 

具体的なニキビの治療例

微小面皰 保湿剤+アダパレンゲル(ディフェリン)や過酸化ベンゾイルゲル(ベピオ)の処方、スキンケア指導
白ニキビ 保湿剤+アダパレンゲル(ディフェリン)や過酸化ベンゾイルゲル(ベピオ)の処方、
ケミカルピーリング(※自由診療)スキンケア指導
黒ニキビ 面皰圧出術、保湿剤+アダパレンゲル(ディフェリン)の処方
ケミカルピーリング(※自由診療)、スキンケア指導
赤ニキビ 抗菌薬内服、抗菌薬外用、アダパレンゲル(ディフェリン)過酸化ベンゾイルゲル(ベピオ)や、過酸化ベンゾイル+クリンダマイシンゲル(デュアック)、アダパレン+塩化ベンゾイルゲル(エピデュオ)の処方
漢方薬、ケミカルピーリング(※自由診療)、イオン導入(※自由診療)、フォト治療(※自由診療)
化膿したニキビ 抗菌薬内服、抗菌薬外用、漢方薬
嚢腫・硬結を伴うニキビ 抗菌薬内服、ステロイド局注

 

 

ニキビに直接塗る外用薬1(ディフェリンゲル


ディフェリンゲルは保険治療における、ニキビ治療の中心となる薬剤です。
ニキビが軽症~重症の患者様にまで広くご使用していただけます。

ディフェリンゲルはニキビの異常角化している表皮細胞の角化を抑制することで、毛穴のつまりを取り除きます。
様々なタイプのニキビに対してすぐれた治療効果とともに、予防効果も発揮しています。 

ニキビにディフェリンを塗る方法

ニキビに外用薬を塗る際は一回当たり人差し指の第一関節分の長さをチューブから出し、顔全体にお付けください。

使用開始時50%の患者様でヒリヒリ、カサカサといった刺激感が出現しますが、使っているうちに約二週間程度で慣れてくるため特に心配いりません。
もし刺激感が気になる方は、量を少しずつ使用する、一日おきにつけるといった方法でも構いません。

ニキビをしっかりと治すためには使用を止めないことがポイントとなります。 ニキビが治ってもしばらくディフェリンを続けることで75%の方で再発を押さえられたということが報告されています。

ニキビ対策のために一年以上使っていただいても全く問題ありません(妊娠中、授乳中は除く)。

ニキビに直接塗る外用薬2(ベピオ)

ペピオは過酸化ベンゾイル(BPO)という薬剤を2.5%含むゲルです。過酸化ベンゾイルは海外では以前から、ニキビ治療薬とし広い地域で使われてきましたが、日本では2015年にようやく保険適応となった薬です。ベピオはニキビの原因となるニキビ菌やブドウ球菌を殺菌する効果と、古い角質をはがれやすくするピーリング作用のある薬剤です。
1殺菌採用
塩化ベンゾイル(BPO)は分解されるとフリーラジカルという酸化物質が作られます。フリーラジカルがニキビ菌やブドウ球菌を攻撃します。塩化ベンゾイル(BPO)はその他の抗菌薬(アクアチムやダラシン、ゼビアックスローション)といった薬剤と異なり、耐性菌を生じにくい(ほぼ生じない)という特性があるため、長期で使用するであろうニキビの治療には最適な薬剤です。

2ピーリング作用
過酸化ベンゾイル(BPO)には殺菌効果だけでなく、角質を剥がれやすくする効果(ピーリング効果)があります。このいわゆる「ピーリング作用」によって、毛穴のつまりが解除され、ニキビの治療効果のみのならず、予防効果が発揮されます。そのためベピオはニキビの予防に使うことも可能です。また角質をはがれやすくすることで、ベピオやその他の薬剤の吸収をよくし、薬剤の効果を高める作用もあります。

ベピオの使い方
1日1回、夜、患部に直接つけてください。乾燥や刺激感がある場合は、保湿してからベピオをつけるようにしましょう。

ベピオの副作用
添付文書によると435 例中 190 例(43.7%)に副作用が認められました。主な副作用 は、鱗屑(フケっぽくなること)81 例(18.6%)、刺激感 61 例(14.0%)、赤み 60 例(13.8%)、 乾燥32 例(7.4%)でした。

ベピオ使用時の注意点
漂白作用があるのでなるべく衣類にはつけないように注意しましょう。
ベピオは目の周りは口の周り、粘膜にはつけないようにしましょう。
使用中は日焼けは避けましょう。

 

ニキビに直接塗る外用薬3(デュアック)

デュアックは上記の過酸化ベンゾイル(ベピオ)とクリンダマイシンゲル(ダラシン)の混ざったゲルで、やはり海外では以前から広く用いられていた薬剤で、日本では2015年に保険適応になったものです。
効果としては上記の過酸化ベンゾイル(ベピオ)に抗菌薬あるクリンダマイシンが加わったことでより強力な殺菌効果を発揮します。その代わりに耐性菌を生じる可能性があり、漫然と使用することは避けたほうがいいでしょう。

デュアックの使い方
1日1回、夜、患部におつけください。乾燥の気になる方は保湿剤をつけてからデュアックをつけるようにしましょう。

デュアックの副作用
添付文書によると500例中153例(30.6%)に含む副作用が報告されました。その主なものは、乾燥49例(9.8%)、かぶれ34例(6.8%)、赤み29例(5.8%)、 カサカサ29例(5.8%)、瘙痒症26例(5.2%)でした。

デュアック使用時の注意点
漂白作用があるのでなるべく衣類にはつけないように注意しましょう。
ベピオは目の周りは口の周り、粘膜にはつけないようにしましょう。
使用中は日焼けは避けましょう。
漫然とつけるのを避けましょう。
冷所に保管しましょう。

ニキビに直接塗る外用薬4(エピデュオ)

エピデュオゲルは上記のアダパレン(ディフェリン)と過酸化ベンゾイル(ベピオ)の合剤です。2016年に保険適応となりました。2剤合わさっている分、強い効果を発揮しますが、その分、副作用も出やすくなります。難治性のニキビに適応になるかと考えております。

エピデュオの使い方
1日1回、夜、患部におつけください。乾燥の気になる方は保湿剤をつけてからデュアックをつけるようにしましょう。

エピデュオの副作用
添付文書によると648例中70例(10.8%)に副作用が認められました。 主な副作用は、皮膚刺激(52例、8.0%)、皮膚疼痛( 6 例、 0.9%)、アレルギー性皮膚炎( 4 例、0.6%) です。

エピデュオ使用時の注意点
妊娠中は使用できません。
皮膚刺激に注意しましょう。
粘膜、目のまわり、口の周り、傷口には使用しないようにしましょう。
漂白作用があるので、衣類にはつけないようにしましょう。

抗菌外用薬:ニキビ治療の抗菌外用薬に含まれる成分

感染のあるニキビに対して、上記の
ナジフロキサチンクリーム
(アクアチムクリーム・ローション)
クリンダマイシンゲル
(ダラシンゲル)
ゼビアックスローション

抗菌外用薬:ニキビ治療の抗菌外用薬に含まれる成分の機能

ナジフロキサチン(アクアチム) 主成分ナジフロキサシンは細菌のDNA複製を妨げることで殺菌効果を発揮します。
ニキビの原因であるアクネ菌やブドウ球菌などを殺菌します。
クリンダマイシン(ダラシン) 細菌のたんぱく質合成を阻害することで、ニキビの原因となるアクネ菌や
ブドウ球菌に対し抗菌力を発揮します。
オゼノキサシン(ゼビアックスローション) オゼノキサシンはニキビ菌や黄色ブドウ球菌のDNAの複製に必要なトボイソメラーゼⅣ及びDNAジャイレースを阻害することにより、それらの細菌の増殖を妨げ、殺菌効果を発揮します。

 

ニキビを内側から治す内服薬(抗菌薬、ビタミン剤、ステロイド剤)

三鷹はなふさ皮膚科ではすべての患者様のニキビの症状を直接見たうえで下記のような内服薬を患者様の症状に合わせて処方しています。

 

抗生物質

ミノマイシン
ニキビに効果が見られる抗生物質として知られるミノマイシンはテトラサイクリン系の抗生物質で、細菌の蛋白質の合成を阻害することで、その増殖を抑えます。抗菌・静菌的に作用しますのでニキビに効果があるのです。
それに加え、菌体外酵素の産生抑制、好中球遊走因子の抑制、活性酵素の抑制にも関与し、ミノマイシン自体が炎症を押える作用がありますのでニキビに効果があります。長期内服しても、耐性菌が生じにくいことが分かっております。副作用に、めまいや色素沈着があります。

 

ビブラマイシン
ニキビ治療の内服薬として知られるビブラマイシンもテトラサイクリン系の抗生物質でミノマイシンと同様に抗菌・静菌作用と、抗炎症作用の両方を併せ持っており、ニキビの治療に強く推奨されます。

 

ロキシスロマイシン
ニキビ治療の内服薬として知られるロキシスロマイシンはマクロライド系の抗菌薬で、ニキビの原因となるアクネ菌に対する優れた抗菌作用を持っています。細菌の蛋白質合成を阻害することで、その増殖を抑えます(静菌作用)。高濃度では殺菌的に作用し、細菌の発育を抑制します。
ニキビ治療に効果のある抗生物質は他に、クラリスロマイシン(クラリス)、レボフロキサシン(クラビット)、ファロペネム(ファロム)などがあります。三鷹はなふさ皮膚科ではニキビの症状やニキビの状態を見ながら適切な処方をします。

 

 

ビタミン剤内服

ニキビ治療において、三鷹はなふさ皮膚科ではビタミン剤を補助的に使用することがあります。ビタミン剤の内服はニキビに対して強力な効果を発揮するわけではありませんが、治療の補助として活用することで効果を発揮することがあります。

 

ビタミンA
ニキビ治療に活用されるビタミンAは皮膚や髪の健康を保つ、夜盲症、視力の低下を防ぐ、粘膜を健康に保つことで、呼吸器系統の病気の感染に対して抵抗力をつける、生殖機能を維持する、成長を促進するなどがあります。毛包表皮の角化を抑えることでニキビを抑制すると考えられています。一方で過剰摂取した場合、脳圧亢進、激しい頭痛(おもに後頭部)、脱毛、不安、易刺激性(不機嫌)、吐き気や嘔吐、肝機能障害、奇形の発生、下痢、睡眠障害、皮膚の荒れ、かゆみ、色素沈着、などの原因となることがありますのでニキビ治療の際には適切な処方が必要です。特に妊娠中のお母様には注意が必要です。

 

ビタミンB2
ニキビ治療に活用されるビタミンB2は、糖分や脂質、たん白質などの代謝に欠かすことのできないビタミンで皮膚や粘膜を正常にたもつ働きもします。ビタミンB2が不足すると、ニキビ、口内炎や口角炎、湿疹、結膜炎などの原因になります。ビタミンB群は水溶性ビタミンなので、尿から容易に排泄されます。ニキビ治療に対して強い効果 があるとはいえませんが、副作用の心配はありません。ニキビ治療の際には、皮脂分泌の抑制効果を期待して処方します。

 

ビタミンB6
ニキビ治療に活用されるビタミンB6は身体の新陳代謝を円滑に進めるために欠くことのできないものです。皮膚や粘膜を正常に保ち、神経や血液の働きにも重要な役割をしています。一般的な用途としては、口内炎や湿疹、ニキビに広く用いられています。
ビタミンB群は水溶性ビタミンなので、尿から容易に排泄されます。ニキビ治療に対して強い効果 があるとはいえませんが、副作用の心配はありません。ニキビに対しては、皮脂分泌の抑制効果を期待して処方されます。

 

ビタミンC
ニキビ治療に活用されるビタミンCはメラニンの産生を抑制します。ニキビによる皮膚の黒ずみ(炎症後色素沈着)の予防、改善のために使われます。ビタミンCはニキビ治療に利用しても副作用はありません。

 

ビタミンE
ニキビ治療に活用されるビタミンEは脂溶性ビタミンの一種で抗酸化作用があります。皮脂の酸化を防ぎ、炎症を低下させることによりニキビの改善効果があると言われています。

 

ステロイド内服

劇症型ざ瘡などの極めて激しいニキビの治療に適しています

プレドニゾンロン(ステロイド剤の一種)を1日20~30㎎よりスタートし、徐々に減らしていきます。
ステロイドは副作用があるため全身的な副作用が出ないように、2カ月以内にはステロイドを使ったニキビ治療が完了できるように進めます。

 

ステロイド剤は、炎症を抑制し、膠原繊維(コラーゲン)の産生を抑える作用があります。そのため、コラーゲンの塊と言っていい、肥厚性瘢痕をさえるのにきわめて有効です。
ステロイド剤(ケナコルト)を、嚢腫・硬結を伴うニキビに直接注入すると効果が見られます。

三鷹はなふさ皮膚科では、クーリング、麻酔クリーム、局所麻酔薬などを駆使して、なるべく患者様の痛みを和らげるようにしています。

 

漢方治療

漢方薬もニキビ治療に効果があります。漢方でのニキビ治療には合う患者様、合わない患者様がいらっしゃるのが特徴です。ニキビ治療のためにただ漫然と飲み続けるのではなく、2週間程度で効果判定を行いながら進めることが重要です。
炎症のないニキビ 荊芥連翹湯
炎症のあるニキビ 荊芥連翹湯、十味敗毒湯、清上防風湯
月経前に増悪するニキビ 加味逍遥散

治りにくいニキビ

stuff.kandan 現在、ほとんどのニキビは保険適応内の標準治療(抗生剤外用、内服、アダパレン外用、漢方薬など)で、十分な効果が得られます三鷹はなふさ皮膚科でも多くのニキビに悩む患者様は保険治療で十分な効果が得られています。
しかし、一部の患者様は保険診療内の治療だけでは十分な効果が得られない患者様もおられます。

 

治りにくいニキビ①

若い男性に多い、重症型のニキビです。

このような場合は保険治療だけではニキビに対して良い効果は見られません。ピーリングやイオン導入、フォト治療といった自由診療も検討いたします。

劇症型ざ瘡、集簇性ざ瘡といった極めて重度のニキビに対しては、瘢痕形成を防ぐためにステロイド内服などを処方して改善させます。またはステロイドの局注も検討します。

 

治りにくいニキビ②

大人の女性のニキビです。アンドロゲンというホルモンの影響が強いとされるニキビです。

25歳以上になって増悪し、脂性肌で、下顎を中心にニキビができ、月経前に増悪するといった特徴があります。

日本ではジオール錠(生産中止品)というホルモン調整剤の保険適応が通っておりますが、抗アンドロゲン薬の治療の保険適応が通っていないため、少し治療に難渋することがあります。

このタイプのニキビは仕事によるストレスが原因となっていることが多く、ストレスをマネジメントすることがニキビ治療の一環となります。

ニキビ(自費治療)詳しくはこちら

ニキビの7つの理由について動画で解説しております

ニキビについてのQ&A

 

Q1 ニキビが出来やすい食べ物は?

特定の食べ物がニキビ悪化させるという報告は今のところありません。
よくニキビに悪いといわれるチョコレートすら、研究の結果、ニキビとの関係は否定されています。 ただ、欧米化させていない伝統的な食事を行っていた地域の方々にはニキビが見られず、その後、食事が欧米化されてからはニキビが出来るようになったという事例もあります。

古くから、食品添加物を多く含むもの、動物性脂肪を多量に含むものはニキビがある人は避けた方が良いという説があります。そのほかインスリンの急速な分泌を促す糖分を多く含むお菓子などもニキビを悪化させるという説もあります。
もしそれらのものを食べて、実際にニキビが悪化したのならば少し控えた方が良いでしょう。逆に食べてもニキビが悪化しないなら、特にそれらの摂取は問題ないと思います。ただし、食物添加物、動物性脂肪、糖分はいずれも現代では過剰摂取が危惧される食べ物ばかりですので、迷ったら少し控えるのが良いと思います。

 

Q2 ニキビにいい食べ物は?

Q1でもふれたとおり、インスリンの急速な分泌がニキビを増悪させるとの説があります。急速なインスリンの立ち上がりがそのほかのホルモンを攪乱し、ニキビを悪化させるといわれています。 逆に低GI食(インスリンがゆっくり分泌される食事)はニキビにいいといわれています。つまり白米より玄米の方がニキビにいい可能性があります。 欧米化されていない、伝統的な和食が参考になります。

 

Q3 思春期の大人のニキビと大人のニキビに違いはありますか?

思春期のニキビの原因はホルモンの影響で、皮脂の分泌が盛んになることと、毛穴の角質が肥厚し毛穴が詰まりやすくなることに尽きます。 それに対して大人のニキビは、ストレス、ホルモンの乱れ、生活環境、化粧品の影響が複合的にまじりあって発症しています。 治療法は大きくは異なりませんが、セルフケアはやや異なります。一例をあげますと、思春期のニキビの方にはある程度の洗浄力のある石鹸で洗顔することをお勧めしますが、大人の方には一概にそうは言えず、敏感肌用の石鹸を勧めさせていただきます。

 

Q4 ニキビはつぶしたほうが良いですか?

三鷹はなふさ皮膚科でも面ぽう圧出術というニキビをつぶすことによる治療をする場合がありますが、黒ニキビ等炎症の伴わないものに限られます。さらに面ぽう圧出術は意外と難しいので皆様が行うのは避けた方がいいです。 炎症のあるニキビをつぶしてしまったり、力任せにニキビをつぶしてしまうと、ニキビ痕になる可能性が高いので、あまりご家庭ではやらない方がいいと思います。後述しますが一旦ニキビ痕になってしまえば、その治療には少し根気がいります。

 

Q5 どのような石鹸を使ったらニキビ対策に良いですか?

ニキビ対策には1日2回、朝夕の洗顔が基本となりますが、ニキビ用石鹸や敏感肌用石鹸を使うのが良いでしょう。しっかり泡立てて、優しく泡で洗ってください。すすぎ残しがないようにしっかりすすいでください。

 

Q6 ニキビがある場合、保湿はしたほうが良いですか?

ニキビがある場合も適度に保湿したほうが良いです。洗顔後、化粧水や乳液で保湿していただきます。乾燥肌になると毛穴の通りが悪くなり、ニキビの原因となることがあるからです。ただし、油脂性のクリームやオイルを使った過度の保湿は毛穴をふさいでしまうためニキビ治療には逆効果となります。

 

Q7 ニキビがある場合、化粧するときの注意点は?

可能な限りノンコメドジェニックと書かれている、ニキビ用の化粧品を使ってください。使ったときに刺激感がなく、簡単に洗い落とせるものがニキビには良いです。 一般的には油分をあまり含まないものの方がよいでしょう。そういう意味では、リキッドファンデーションより、パウダーファンデーションの方がニキビのある肌には適しているということになります。 化粧をするときは、肌をなるべく擦らないように行うことが大切です。

 

Q8 市販のニキビ治療薬を使ってもいいですか?

市販のニキビ治療薬には、明確に効果があるものは無く、積極的に勧めることはほとんどありません。

 

Q9 ニキビ対策のために生活上注意することは?

睡眠不足やストレスがニキビを悪化させることが分かっています。ストレスにより、掻破行動(ニキビを触ったり、擦ったり、つぶしたり)が助長されニキビが悪化するとされています。またストレスによりCRHというホルモンの分泌が増強し、CRHが直接、皮脂腺に作用し、皮脂産生を促すことで、ニキビを悪化させるというメカニズムもあります。

 

Q10ニキビ跡はよくなりますか?

黒ずみのようなニキビに対しては、ビタミンC内服、トレチノイン、ハイドロキノンの外用療法を行います。赤みのあるニキビは、Nd YAGレーザー、フォト治療により軽快します。 クレーター状態のニキビに対しては、ケミカルピーリングやトレチノイン塗布、炭酸ガスレーザーによる修正術、Nd YAGレーザー照射を行っています。ステロイドの局所注射、リザベンの内服なども、場合によっては行います。さらにフラクショナルレーザー、ダーマペン、ダーマスタンプ、サブシジョン、手術、皮膚移植術と言った治療も行い、ニキビ痕の治療に全力を挙げております。お困りの方はぜひご相談くださいませ。

 

 

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