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尋常性白斑診療ガイドライン

尋常性白斑は皮膚の色が白く抜けてくる皮膚疾患で、難治性皮膚疾患の一つとされています。(故マイケルジャクソン氏も尋常性白斑では?と議論されていました)。
原因、病因については以前のブログをご参照いただきたいと思います。
今回、日本皮膚科学会雑誌に尋常性白斑の治療ガイドラインが掲載されていますので、紹介しておきたいと思います。
同ガイドラインの治療アルゴリズムで特徴的な点は、16歳以上の患者様では最初から紫外線治療と外用療法(ステロイドやビタミンD3製剤)を組み合わせるように推奨されている点です。これは非常に納得のいくアルゴリズムで、尋常性白斑は外用療法だけやってもなかなかよくならず、なかなかよくならないために外用療法も徐々にいい加減になっていくといくという悪循環に陥ることが多いからです。
やはり同疾患は紫外線療法と外用療法を組み合わせることで高い効果が見込めます。紫外線療法と外用療法を組み合わせた場合、全然よくならないということはあまりなく、完全に治らないとしてもある程度の治療効果は見込めるという実感を持っております。
では紫外線療法ではどれがいいかと申しますと、ガイドラインでは成人の尋常性白斑の患者に対する治療としてNb-UVBはPUVAよりも治療効果に優れ、保険適応もあり、紫外線治療の中で第一選択としてよいと、ナローバンドUVBによる紫外線治療を勧めています。
当院は開業医では珍しくナローバンドUVBを有していますので、尋常性白斑の患者様にお役にたてることも多いのではないかと考えております。

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グリコール酸ケミカルピーリングの効果

当院でグリコール酸(GA)によるケミカルピーリングを受けられる方が非常に増えておりますが、その作用機序をごく簡単にまとめておきたいと思います。
しわに対する作用・・・
GAが(直接的に、もしくは間接的に)線維芽細胞を刺激しコラーゲン産生を促進します。
シミに対する作用・・・
GAがチロシンキナーゼ活性を抑制し、その結果メラニンの産生を抑制します。
ニキビに対する作用・・・
角栓を溶かすことで毛穴のつまりを解除し、ニキビを治します。また近年アクネ菌(ニキビ菌)に対する静菌作用も報告されています。
GAによるケミカルピーリング自体は古くからある非常に簡単な治療ですが、ただ単に角質や表皮をはがして新陳代謝を促している、というわけではなく、背後に複雑な作用機序があります。

シミについて詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。

ニキビについてもっと知りたい方はこちらをご参照ください。

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シミ・くすみ治療のまとめ

 シミ・くすみに対する治療がたくさんあり、どの治療を選択したらいいかわからない、とのご意見をいただきましたので、簡単にそれについてまとめた冊子を作ったところ、ありがたいことに数人の患者様からお褒めの言葉をいただきましたので、宣伝のようで恥ずかしいのですが、ホームページにもアップしたいと思います。
 ただ、シミの種類によっては、「何もしない」というのが一番の治療法であることもありますので、「絶対にこの治療をしたい」と決めずに、まずは診察を受けてからお決めいただければと思います。また、皮膚を擦らない、日に焼かないというのは、どのシミの治療の場合も、前提条件になります。
★ハイドロキノン(10g、2000円~2500円)
 おそらくシミの治療に世界で最も使われている外用薬です。2ヶ月でかなり薄くなります。夜寝る前に気になる部分になるだけですが、肌がデリケートな方だと少しかぶれることがあります。かぶれなければ、どんなタイプのシミにもつけることができます。
★トレチノイン(10g、4000円~5000円)
 皮膚の若返りを促す外用薬で、欧米では一般的使われる、小じわ治療、シミ予防の薬です。使い始めはヒリヒリ、カサカサといった刺激がありますが、皮膚が驚いているだけで2週間で慣れてきます。肌の質感が良くなりますので、当院でもリピーターになられる方が多い薬です。ハイドロキノンと組み合わせることもできます。
★ルミキシル(1本14000円)
 最新の美白クリームで、顔全体のブライトニングに適しています。肌に合わないことはほとんどありません。1本で1ヶ月~1ヶ月半程度使えます。早い方だと2週間で効果が実感できるようになります。
★ケミカルピーリング(4000円、20分程度)
 顔のくすみとともに、小じわ、にきびの治療にも効果があります。翌日、顔の肌を触った感じが変わると評判です。
★イオン導入(3000円、20分程度)
 ビタミンCを皮膚の深部まで浸透させることで強力な美白効果、抗酸化作用を発揮します。ほとんど副作用もないため、美容初心者の方にもお勧めです。
★Qスイッチアレキサンドライトレーザー(12000円~48000円、20分程度、麻酔のクリームを使った場合は40 分程度、通院期間1週間後、約1ヶ月後診察)
 日光性黒子、雀卵斑、後天性真皮メラノサイトーシスといったしっかりしたシミを「取りきる」ためのレーザーと言えます。一旦シミがカサブタになってとれるまでに7日~10日かかります。治療後約1ヶ月は紫外線や摩擦を極力避けていただきます。強力なエネルギーを皮膚に入れるため、治療後、炎症後色素沈着と呼ばれるレーザーに伴うシミが出現することがありますが、半年以内に消褪しますのでご安心ください。治療は一回で終了しますが、炎症後色素沈着が起こっていないかチェックするために1週間後、1ヶ月月後の通院をお願いしています。
★アレキサンドライトレーザーフェイシャル(1回17000円、20分程度)
 比較的淡いしみ、くすみ・毛穴・うぶ毛の治療に最適です。顔全体にレーザー治療を行うことできます。痛みはほとんどありません。施行後すぐに化粧もできますし、日常生活に戻っていただけます。1ヵ月に1度、4~6回程度繰り返します。

シミについて詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。

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夏に多い病気③~水いぼ

 プールの季節が近づいており、水いぼの患者様が増えています。
 水いぼは伝染性軟属腫ウイルスの感染症で、放置しても半年~1年程度で自然治癒しますが、プールの前に、治療の必要を迫られる患者様も多いようです。
 水いぼの治療ですが、一番確実といわれ、最も普及している方法は、ピンセットで水いぼを摘み取る方法ですが、傷みが強く、小さなお子様にはやや不憫と感じております。前処置に、痛み止めのシールを張ってきていただくこともありますが、完全に痛みがなくなるわけではないので、水いぼが多発しているお子様の治療としては、やはりやや問題があるように感じます。
 当院では
 大人の患者様、注射を我慢できるくらい痛みに強いお子様には、ピンセットによって摘み取る方法
 ある程度ピリッとした傷みに耐えられるお子様には、液体窒素による冷凍凝固術 
 まだ痛みを我慢できないお子様には硝酸銀の塗布をお勧めしております。
 一つ一つの水いぼを確実にとる、という意味ではピンセットによる摘除が最も確実ですが、水いぼを治す(もう出ないようにする)という意味では、水いぼウイルスに対する免疫がつかないといけないため、水いぼ周囲に炎症が起こす液体窒素による冷凍凝固術がもっとも優れているかもしれない、と考えております。
 しっかりした統計を取ったわけではないので、正確なことは申し上げられないのですが、どの方法を行ってもそれほど治癒までの回数は変わらず、むしろ、もともとの肌の状態が重要なようです。
 やはり湿疹の多いお子様、乾燥肌をお持ちのお子様は掻き壊しから水いぼが増えることが多いため、治癒までにかかる時間が伸びてしまいます。まずは肌のコンディションを整えることが重要ですので、当院では保湿剤の塗布や、時にはごく短期間のステロイド外用を行っております。ステロイド外用は皮膚免疫を低下させるため水いぼの患者様にはつけてはいけないのでは?と考える先生もいらっしゃるかもしれませんが、数日であればそれほど皮膚免疫は低下しませんし、むしろ湿疹を放置する弊害の方が圧倒的に大きいと考えております。

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虫刺されにご注意ください。

 虫刺されによる患者様が急増しております。
 虫刺されといってもたくさん種類があり、代表的なものだけでも
蚊、ブヨ、アブ、ノミ、ダニ、ハチ、アリ、毛虫などがあります。
 ブヨ等に刺されると、1年近く痒い場合があり、掻いているうちに難治性皮膚疾患である結節性痒疹という固まりなってしまう場合がありますので、早期にステロイド外用を開始したほうがいいと思われます。
 ノミはペットに寄生していることがあります。ペットを飼っていて、下腿などにいつの間にか虫刺されがたくさんできてきたという場合は、ノミを疑ってもいいかもしれません。
 ダニはアレルギーの原因としても非常に有名ですが、人を刺す種類のものもあります。ツメダニは人を刺すダニの一つですが、「皮膚科学体系」によると、東京都のご家庭では4.9%でツメダニがいたと報告されております。畳やござ、絨毯の上で寝て、それらと接触していた部位に虫刺された生じた場合はツメダニによる虫刺されを考えてもいいかもしれません。
 マダニによる虫刺されはそれほど多くないのですが、皮膚にかみついたら何日も離れないことが多く、患者様は発見すると驚いてご来院されます。手術的に切除するしかない場合が多くあります。ライム病の予防のために抗生物質の予防投与を行わなければなりません。
 人に寄生し、人の中で増えていくヒゼンダニというダニもあります。ヒゼンダニによる感染症は、疥癬とよばれご高齢者を中心に非常に増えています。家族中に広がってしまうことがあります。
 ドクガやチャドクガ等の幼虫(毛虫)による虫刺されも非常に増えています。これらの毛虫による虫刺されは、直接毛虫と接触しなくても、毛虫が吐いた糸や脱皮殻などに接触しても起こるという点に注意が必要です。
 まだまだ書きたいことはあるのですが、虫刺されといっても種類がたくさんあり、それぞれ対処法が異なるので、気になる方は一度皮膚科できちんとも見てもらったほうがいいかもしれません。

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