HOME > ブログ > お知らせ > 2012年1月からの診療体制の変更について
pagetop

2012年1月からの診療体制の変更について

 気が付くともう師走ですが、来月から少し診療体制が変わります。
 まず、月曜日に診察をしてほしいとのお問い合わせが多かったので、月曜日は通常通り(9時~12時と15時~18時半)の診察を行わせていただきます。
 また、レーザー、手術等でご予約をいただいた場合も、患者様をお待たせすることが多く、当方でも心苦しく感じておりましたので、木曜日午後(15時~18時半)を予約優先枠とさせていただくこととしました。
 予約優先枠では、レーザー治療、手術治療、ヒアルロン酸注入、ケミカルピーリングを中心にご予約をいただく方針とさせていただきます。ご予約をいただいていない患者様も拝診いたしますが、その時間帯にご予約をいただいた患者様を先に拝診させていただくようになります。
 ご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、なにとぞ、ご協力賜りますようお願い申し上げます。
 なお、平日14時半からの予約枠も通常通り行います。
 これまで行ってきた、平日12時~と18時~、土曜日13時~の予約枠も継続しますが、その場合は、ご予約いただいても、お待たせする可能性がございますので、その場合は大変申し訳ございませんが、ご容赦いただければと存じます。
 なにとぞ来年もよろしくお願い申し上げます。
 

理事長ブログ | お知らせ | comments(0) | trackbaks(0)

ヒアルロン酸注入の適応

 ヒアルロン酸注入の適応について少し述べたいと思います。
 ヒアルロン酸注入は、眉間のしわ、ほうれい線、marionette lineと呼ばれる口角外側の深いしわを目立たなくするのに良く用いられることはご存知の方が多いと思います。
 そもそも、なぜしわが深くなるかというと、年齢とともに頬骨上の皮下脂肪からボリュームの低下が起こり、皮膚が余ってしまいます。その結果、顔が全体的に垂れ下がり、目の下のクマや、ほうれい線などが目立つようになります。そのため、まず頬骨上のボリュームを上げるために、ヒアルロン酸を注入するのは非常に合理的と思われます。
頬骨上に注入されたヒアルロン酸は時間とともに少し広がり、カラスの足跡や、目の周囲の小じわの改善にもつながり、顔全体の印象を若くしてくれます。

理事長ブログ | 診療 | comments(0) | trackbaks(0)

乾燥肌にご注意ください。

 冬型の気候になり、乾燥に伴う皮膚症状によりご来院される方が急増しております。
 乾燥肌は放置してはいけないと考えておりますが、その理由を改めて解説させていただきたく存じます。
 まず乾燥肌を放置していると、皮膚のバリア機能の低下により外的な刺激を受けやすくなり、湿疹に至ってしまうことがあります。さらに放置していると、貨幣状湿疹などのやや治りにくい湿疹になってしまいます。貨幣上湿疹にまで至ってしまうと、治癒しても炎症後色素沈着というシミが残ってしまいます。炎症後色素沈着は6か月程度である程度薄くなりますが、完全に治らないこともあります。
 しかし本当に注意しなければならないのは、その他の点にあると考えております。
 乾燥肌を長年放置していると、角化細胞が外的な刺激にさらされ、損傷を受けることになります。その状態が長く続くと角化細胞からNGFをいうサイトカインが放出され、神経線維が伸びて表皮内への侵入してくるようになります。そうなると少しの刺激でかゆみを感じるようになり、いわゆる「敏感肌」になってしまいます。いったんこういった状態になるとなかなか神経は元に戻りません。私はこのことの重要性をことあるたびに述べてきたつもりでしたが、あまり興味を持っていただけないのが現状です。
 もう一点述べておきます。特に乳幼児の患者様に注意が必要なのですが、乾燥肌により皮膚のバリア機能が低下すると、外部からアレルギーの原因となる物質の通過を許してしまいます。何度もそのような物質の通貨を許していると徐々に体の中に抗体が作られ、その物質に対してアレルギーを持つようになります(経皮的感作)。一度ある物質についてアレルギーを持つようになると、そのほかの物質に対しても、アレルギーを持ちやすくなります(これは所謂Th2 spreadなどの機序から説明できますが、専門的にならないように今回は割愛いたします)。つまりアレルギー体質になってしまう可能性があるのです。
 まとめますと、乾燥肌を放置することで、敏感肌、(特に乳幼児の患者様は)アレルギー体質になりやすくなるといえるので、きちんとスキンケアをしていただけばと存じます。

理事長ブログ | 診療 | comments(0) | trackbaks(0)

誕生日

 本日は私の誕生日でしたが、診療、テレビの取材、皮膚科学の調べごとなど行っていると11時近くになってしまいました。
 さすがにこの年になると誕生日が特別な日、という感覚はなくなりますが、また1年平穏に年を重ねられたことはありがたいことと感じております。両親やお世話になった方に感謝したいと思います。
 次の一年は今までやってきたことを形として残せるように頑張りたいと思います。
 これからもよろしくお願いいたします。

理事長ブログ | 日常生活 | comments(2) | trackbaks(0)

掌蹠膿疱症の位置づけと病因について

 掌蹠膿疱症は、手のひらと足の裏に無菌性の膿疱がたくさんできる病気です。
 現時点では明確な病因は分かっていませんが、細菌性の口蓋扁桃炎や歯周病などの病巣が原因ではないかと考えられていることがあります。また掌蹠膿疱症の患者様の多くが喫煙者であることが知られています。口腔内の金属アレルギーが原因で発症することもあるとされています。
 欧米では乾癬の一亜型として扱われていますが、本邦では乾癬とは別の疾患として扱われていることが多いようです。
 私は以前から掌蹠膿疱症に強い関心を抱いております。というのも、病巣感染や金属アレルギーが原因のことがあるのに、なぜ手のひらと足の裏にしか皮膚病変が出ないのか?という点です。病巣感染(たとえば溶連菌)に伴って、リンパ球が刺激され、交差反応によって皮膚を攻撃するとしても、全身に病変が出ずに、掌蹠にのみ病変が出るのは理解できません。掌蹠の皮膚としての特殊性について検討する必要があるように思いますが、あまりそれについての検討はなされてないようです。(私の推測では、掌蹠膿疱症で角質下膿疱を形成するにはある一定の時間が必要であり、それ以外の部位では角質下膿疱を形成する前に、角質が脱落してしまうのだろうと思います。逆に言えば膿疱を形成されるまでに比較的長い時間が必要な経路が関与しているのだろうという推論が成り立ちます。)
 そのほか喫煙がどのような機序で同疾患の発症に関与しているのか、なぜビオチンが効く方、効かない方がいらっしゃらるのか、なぜ日本と世界とは取り扱いが異なるのかなど、そのほかにも疑問点はたくさんあります。
 いずれそれらの疑問点についての私の推論を述べたいと思います。

理事長ブログ | 診療 | comments(0) | trackbaks(0)
病気から選ぶ
  • おおしま皮膚科
  • 小島内科クリニック

※掲載内容・料金は更新時点での情報の場合がございます。最新の内容、料金は各院へお問合せください。