ホクロ除去を希望される方が増えてきています。
国際的な流れからホクロは基本的には取りきるのが良いように思いますが、少し注意が必要です。
それは術前にきちんと「ホクロである」と診断ができているか、という点です.
ホクロと似たもので危険なものとしては、基底細胞がん、悪性黒色腫(メラノーマ)などの悪性腫瘍があります。
他院でこれらをきちんと鑑別せずに切除されてしまっている例がかなりあり、当院への相談が増えています.他院で「シミ」だといわれ放置されていた患者様で、私が見ると明らかなメラノーマだったということもありました。
ちなみにホクロとこれらの悪性腫瘍との区別は最終的には取ったものを顕微鏡で検査するいわゆる病理検査が必要ですが、その前段階でダーモスコピーという虫眼鏡を細密にしたようなもので、チェックしてある程度、危険性についての「アタリ」をつけるのが普通です.
このダーモスコピーでのチェック方法については欧米では一つの学問といっていいほど体型立てられ、何十冊も分厚い教科書が出版されているのに対して日本ではかなりないがしろにされているのが現状かと思います.
皮膚悪性腫瘍の絶対数自体が欧米と比べると遥かに少ないので、軽視されるのは仕方ないとしても、日本で皮膚悪性腫瘍がそれほど少ないかと言えばそんな事はなく、先月だけで基底細胞がんは2例、悪性黒色腫は1例、その他、悪性リンパ腫、脂腺癌、(前癌病変である)日光角化症であれば数例、当院で相談に来られており、皮膚悪性腫瘍自体は珍しくも何ともありません。
多発脂腺嚢腫症(多発脂腺のう腫症)というのは首、胸、おなか、脇のあたりにクリーム状の液体が溜まった袋状の病変が多発する疾患で、遺伝的な原因が考えられています。
治療は手術的に取るしかないのですが、通常は病変が10−100個以上と多発する事が多いですので、古典的な取り方であれば、傷が沢山できてしまうことになります。
そのため、当院ではほぞ抜き法(くり抜き法)を応用して小さな穴をあけてそこから病変を取り除く手術方法を推奨しております.
通常の手術方法(矢印→)とくり抜き法(マル○)の違いが分かるかと思います.
もちろん、治療には保険が適応されます.
当院では一ヶ月あたり数人の多発脂腺嚢腫症の患者様の治療を行っていますので、お困りの方は是非ご相談ください。
ADMというアザを聞いた事があるでしょうか?
ADMというのは、アザというよりシミと感じる方が多いのですが、厳密にはアザの仲間、という事になります.
これは20代で発症する事が多く、通常のシミよりも発症時期が早いのが一つの特徴です.
両頬に左右対称に、褐色〜灰褐色斑が現れます。
このアザの特徴は、他のアザと異なり、フォト治療やレーザートーニング、飲み薬や付け薬には全く反応せず、Qスイッチ付きレーザーしか反応しない、という点です.
すなわち、ADMの治療は診断がすべてで、最初の診断を間違えると大いに遠回りになりますので注意が必要かと思います.
ADMは肝斑や老人性色素斑と間違えられやすく、経験豊富な医師による診察をお勧めしたいと思います.
ちなみに左がADM、右が肝斑になりますがお分かりいただけるでしょうか?
ADMのレーザー治療は保険適応となり、3割負担の方で1回7000−10000円程度となります
下の40代女性の肌を見て何か気がつく事はありますでしょうか?
イボが多発してるのですね。
最近このような女性がすごく増えています.
もともと顔のできるイボは、老人性疣贅(=脂漏性角化症)と呼ばれるものが多かったのですが、最近は尋常性疣贅(=ウイルス性疣贅)の方が増えているのが特徴です.
おそらく化粧のし過ぎ、洗顔のし過ぎにより、肌の免疫力が低下し、ウイルスの侵入を許しているからではないかと思います.
ウイルス性疣贅の場合、周りに感染し広がっていきますので特に注意が必要です.
当院では炭酸ガスレーザーなどにより効率よく取っていく事ができるのでお困りの方がおられたら是非ご相談ください。
新座院の3月の美容実績を報告致します。
・フォトフェイシャル:77件
・Qスイッチレーザー:19件
・レーザーディープピーリング:7件
・レーザートーニング:10件
・脱毛:30件
・ヒアルロン酸注入:18件
・CO2レーザー:29件
・薄毛治療:13件
・ケミカルピーリング:45件
・イオン導入:52件
・しわ取り注射:13件
・ピアス:15件
・BNLS:15件
・スレッドリフト:3件
・ダーマペン:1件
速攻性のある安全なリフトアップ治療です。興味のある方はお早めに新座はなふさ皮膚科まで♡
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