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とびひ(伝染性膿痂疹)

主に夏場にお子様に良く発症する皮膚疾患で、細菌が表皮に感染することで発症します。水疱、びらん、膿を伴った黄褐色のカサブタが顔や体、手足に出来ます。感染している部位を触った後に、他の部位を掻くと他の部位にも広がっていくところから「とびひ」と呼ばれています。水疱が中心の水疱性膿痂疹と、膿瘍とカサブタが中心の痂皮性膿痂疹があります。水疱性膿痂疹は、0~2歳、痂皮性膿痂疹は2~5歳のお子様に多いとされます。

 

とびひの原因

湿疹、あせもや虫さされを搔き壊すことで、そこから黄色ブドウ球菌や、化膿性連鎖球菌が侵入することで発症します。それらの菌はご自身の鼻腔内や皮膚に常在していることもあれば、他の人からうつっていることもあります。

 

当院の治療方針

① まずは細菌検査を行います.
② 抗生剤の内服を行います。
③ 抗生剤含有外用薬もしくはステロイド外用薬を塗布します。
④ 3〜5日後に再診とし、治ったことを確認します。

気をつけること

創部を清潔に保つことが重要です。ご自宅でも毎日シャワーで皮疹をきれいに洗って下さい。
通常の石鹸を使っていただいて結構です。 とびひを広げないために、また人に移さないようにするためにも、皮疹部はガーゼで覆っておくことをお勧めします。

ご兄弟がおられる場合は、入浴は別としタイルも共有しないようにしてください。

 

予防法:

虫刺されやあせも、湿疹の掻き壊しなどの小さな傷から始まることが多く、それらの傷を適切に手当てすることで発症を防ぐことができます。 具体的には虫刺され、あせも、湿疹などを掻かずに済むようにステロイド外用薬などにて早期に治療を行うということになります。乾燥肌がある場合は保湿剤も予防効果があります。

 

Q&A

Qとびひになっても保育園や幼稚園に行っていいですか?

法律的には保育園や幼稚園の出席停止とはならないのですが、あまりに広範囲に皮疹が拡大している場合は、出席を控えた方が良いと思います。軽症なら皮疹部をガーゼで多い出席することは可能です。

 

Qお風呂に入って良いですか?

湯船につかることは避けていただきたいのですが、シャワーと石けんで皮疹部を洗うことは積極的に行っていただきたいと思います。

 

Q何日くらいで治りますか?

適切に治療すれば通常4、5日程度で治りますが、抗生剤の効かない耐性菌が付いている場合は、治療が長引くことがあります。

※参考:MRSAについて
最近、とびひの主たる原因菌である黄色ブドウ球菌のうち、様々な抗生剤が効きにくいMRSAという菌が大きな問題となっております。
MRSAで毒性の強いものが増えているという報告もあります。とびひの原因菌のうち、MRSAが占める割合は日本の平均で、26.9%とされており、東京都では26.3%と書かれています。

三鷹では26.3%よりは低い印象がありますが、やはりそれなりの確率でMRSAが検出されるのは間違いありません。

MRSAが原因菌の場合は抗生剤が効きにくいことが多く、初診時の細菌検査の結果を見て、抗生剤を選んでいく他ないということになります。そのため、初診時の細菌検査は必須ということになります。 なぜこれほどまでにMRSAが増えたかというと、やはり抗生剤の使いすぎのせいだ、と指摘されています。

ある抗生剤をたくさん使いすぎると、その抗生剤に抵抗性をもつ細菌が増える傾向にあります。今後、画期的な抗生剤が開発される見込みは低く、今ある抗生剤を大事に使っていこうという風潮になっており、不必要な抗生剤の投与は慎まなければなりません。

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