ニキビだと思っていたものがしこり状になってしまい、なかなか良くならない、というお悩みを良く聞きます。
通常のニキビでも数週間〜1ヶ月ほどシコリとして残ることはありますので、それほど心配する必要はないのですが、
は治療を検討してもいいかもしれません。
そもそも炎症を伴うニキビ(赤ニキビ、化膿したニキビ)ができると、周囲に肉芽ができ炎症細胞や線維芽細胞、血管などで覆われます。そして徐々にコラーゲンなどの結合線維組織に覆われていきます。体質によってはそれが硬くシコリとして長期間持続することがあります。それを瘢痕と呼びます。盛り上がってくる場合は、肥厚性瘢痕と呼ばれたりもします。
その場合は、通常、ステロイドの注射やトラニラスト(リザベン)の内服にて治療が可能です。
いわゆる‘ニキビがしこりになったもの’で注意しなければいけないのは、実は初めからニキビではなく、粉瘤である場合です。
定期的に腫れたり、中から嫌な匂いのする白〜黄色のペースト状のものが出てくるのが粉瘤です。
その場合、ステロイドの注射やトラニラスト(リザベン)の内服では改善せず、手術的に切除する必要があります。くり抜き法にて治療する場合が多いです。
これも比較的よくあることで、毛穴から皮脂が作られていますが、皮脂の出口が破壊されていますので、かたまりになり、いずれ皮内に漏れ出し、炎症を起こします。
何度も炎症を繰り返しているうちに周囲が瘢痕組織に覆われてシコリとなっていきます。
この場合は付け薬や飲み薬では完治が難しく、粉瘤に準じてくり抜き法などの外科的治療を行います。
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