異所性蒙古斑とは
異所性蒙古斑は蒙古斑のうち、お尻、腰、背中以外の部位にできたものを異所性蒙古斑と言います。
蒙古斑は日本人の乳幼児にはほぼ100%見られます。
その他、モンゴロイドの乳幼児でも同様にほぼ100%見られ、黒人でも大部分の乳幼児に見られます。
白人では頻度は少ないのですが、組織学的には100%の頻度で見られます。
そもそも人種に関わらず胎児では真皮にメラノサイト(メラニンを作る細胞)が存在し、徐々に消えていくのですが、それが消えずに残ってしまうのが蒙古斑であると考えられています。
ほとんど(96−97%)が自然消退するのでそのままにしておいてもいいのですが、色が濃いものや異所性蒙古斑は消えにくいので治療の適応になります。
治療法
異所性で、色が濃いものは消えにくいのでレーザー治療の適応になります。
Qスイッチアレキサンドライトレーザー、Qスイッチルビーレーザー、QスイッチNd:YAGレーザーなどが優れた適応となります。
どのレーザーも優劣はないのですが、Qスイッチアレキサンドライトレーザー、Qスイッチルビーレーザーの一部が保険適応を有しておりますので、それが第一選択肢になります。
予後
通常の蒙古斑であれば7歳までに消失する可能性が高いですので、経過観察で十分です。
色が濃いもの、異所性のものは消えにくいですのでレーザー治療の適応となります。
蒙古斑全体では3、4%が成人まで残ると言われています。
放置しても悪性化することはありません。
治療の流れ
当院における治療の流れ
- ①まず医師が診察し、診断を行います。
- ②レーザー治療の同意書を作成します。
- ③(ご希望により)エムラクリームを塗布します。
- ④レーザーを照射します。
- ⑤1週間後経過をチェックします。
- ⑥(ご希望により)1ヶ月後、経過をチェックします。
- ⑦3ヶ月後再照射をします。
上記を何度か繰り返します。
当院のレーザー実績
Qスイッチアレキサンドライトレーザー 計1697件(美容実績も含む)
– 内訳 –
- 三鷹院 2014年11月~2018年1月 599件
- 新座院 2014年11月~2018年1月 488件
- 国分寺院 2015年 7月~2018年1月 341件
- 久我山院 2016年 5月~2018年1月 188件
- 志木院 2017年 9月~2018年1月 81件
よくあるQ&A
- Q保険は効きますか?
- Aはい効きます。すべて保険適応となります。※新座院ピコレーザーになる為、完全自費になります。
- Qどれくらいの料金がかかりますか?
- A一回あたりのレーザー照射料金は
- イ) 4平方センチメートル未満⇒2,000点
- ロ) 4平方センチメートル以上16平方センチメートル未満⇒2,370点
- ハ) 16平方センチメートル以上64平方センチメートル未満⇒2,900点
- ニ) 64平方センチメートル以上⇒3,950点
ですので3割負担の方は
- イ) 4平方センチメートル未満⇒6,000円
- ロ) 4平方センチメートル以上16平方センチメートル未満⇒7,110円
- ハ) 16平方センチメートル以上64平方センチメートル未満⇒8,700円
- ニ) 64平方センチメートル以上⇒11,850円
かかります。
さらに初診料、再診料、処方箋料は別途加算されます。
- Q治療は痛いですか?
- Aレーザーにより弾かれるような痛みがありますが、通常はアイスパックなどでクーリングすることで十分、治療することが可能です。もしお痛みが苦手な場合や小さなお子様の場合は、麻酔のクリームを使用し、治療することも可能です。
- Q 1回の治療にどれくらい時間がかかりますか?
- A範囲にもよりますが、レーザー照射自体は数分〜10数分で終わります。
麻酔のクリームを使用した場合、麻酔が効いてくるのに1時間くらい待ちますので、その分、時間がかかることになります。
- Q何回くらい治療したら良くなりますか?
- A異所性蒙古斑の場合、レーザーの反応が非常に良好で2、3回の治療であとを残すことなく消えることが多いです。
- Q治療後のダウンタイムを教えてください。
- A 1週間ほどかさぶたが続きますので、その部位をガーゼなどで覆っていただきます。
- Qレーザー治療後の注意点を教えてください。
- Aレーザー治療中は、対象となる部位の日焼けは避けるようにしてください。治療後1〜2ヶ月くらいは日焼けにご注意ください。
- Qレーザー治療のリスクを教えてください。
- Aレーザーを極端に強く照射したり極端に治療期間が短いと、レーザー後に色が抜けたり、傷ができたりしますが、通常の照射であればそれほど心配することはありません。