クマや目の周りのシワの治療に関してはこれまでも柔らかいヒアルロン酸の注入を行っておりましたが、非常に皮膚が薄く、皮下組織も少ない部位なので、注入後の凸凹が目立ちやすく、少しずつ慎重に治療するしかありませんでした。
今回、目の周り専用のヒアルロン酸が開発され、当院でも早速取り入れて何人かの患者様に注入しましたが、とても好評ですので、紹介させていただきます。
クマや目の周りのシワの治療に関してはこれまでも柔らかいヒアルロン酸の注入を行っておりましたが、非常に皮膚が薄く、皮下組織も少ない部位なので、注入後の凸凹が目立ちやすく、少しずつ慎重に治療するしかありませんでした。
今回、目の周り専用のヒアルロン酸が開発され、当院でも早速取り入れて何人かの患者様に注入しましたが、とても好評ですので、紹介させていただきます。
先週は3回も忘年会がありました。
医者をやっていると診察や勉強でほとんどの時間を費やしてしまいますので、あまり季節を感じることがなくなってしまうのですが、忘年会のシーズンになると「もう今年も終わりだなあ」という実感がわいてきます。
さて、今年の始めに身の程知らずにも「難治性皮膚疾患の克服」という大きな目標を立てさしていただいたのですが、手前味噌になり誠に恐縮ですが、一つ目標を達成できた、と感じていることがあります。
それは尋常性白班の治療についてです。尋常性白班は難治性皮膚疾患の代表と行っていい疾患かと思いますが、ナローバンドUVBを適切に組み合わせて治療を行った結果、とても良好な治療成績を得ることが出来き、十分克服可能であるとの実感を持つことが出来ました。
通院頻度は週2〜3回とされており、それがネックで治療が出来ないと感じる患者様が多いのですが、実際にはそれほどの通院期間は必要ではなく、週1回でも十分と感じております。また、患者様のライフスタイルにあわせ2週間に1回でもそれなりの効果を得ることが出来ると分かりました。
尋常性白班の場合、ナローバンドUVBの治療は、マメに通わなければ、治療効果が無に帰す、という類いのものではなく、足し算のように効果が蓄積していく、ということに気がついたのが良かったです。忙しい方でも、(ある程度不規則でも)時間のあるときに治療を受けていただければ、効果が出ることが多いですので、あきらめずに治療をスタートしていただきたいと感じております。
レーザー脱毛と聞くと、女性がするもの、というイメージですが、男性のひげ脱毛が割と好評です。
男性も毎日ひげを剃っていると時間がかかってしまいますし、ひげをT字カミソリや電気剃刀で剃ることで皮膚を痛めてしまい、湿疹やニキビ、化膿性毛のう炎などの疾患に悩まされている方は多いようです。
私も毎日T字カミソリでひげを剃っており、皮膚を痛めることが多かったのですが、鼻下やあごの所を残してレーザー脱毛を行い、カミソリを当てる範囲を少なくしたところ皮膚トラブルはかなり減りました。
おそらく、ひげ全部を脱毛してしまうと若干違和感が出ると思いますので、「いらないかな」というところ(あご下の首や頬)のみを完全脱毛されると良いのではないか、と考えています。
1回のレーザー脱毛で、ひげは完全には脱毛できず、約50〜65%程度になる、というイメージですので、その特性を生かし、いらないかなと思うところは6回脱毛を行って完全に除去し、薄くしたいところは2回程度行うという方法をお勧めしたいと思います。
特にほほの脱毛を行うと若々しい印象になりますので、気になる方は一度試していただきたいと思います。
ステロイド外用薬を小さな子どもに使うのは心配、という親御さんのご意見を時々いただくのでお答えしたいと思います。
通常、一時的や湿疹やかぶれ、虫さされの場合は、ステロイド外用薬の使用は1〜2週間でとどまりますので、強さを極端に間違えない限り、副作用は出ようが無く、小さなお子様に使っていただいても全く問題ないと思います。
実際のところ、ステロイド外用薬の副作用で問題になるのは、長期に使わなければ行けない場合、つまりアトピー性皮膚炎の場合、ということになります。
強力なステロイド外用薬を小さなお子様に長期(数ヶ月から数年)で使った場合、皮膚が薄くなったり、ニキビが出来たり、色素が薄くなったり、むだ毛が濃くなったり、皮膚カンジダ症にかかったり、といった副作用が出る可能性があります。
逆に全く使わなかった場合は、アトピー性皮膚炎がひどくなり、湿疹を搔き壊しているうちにとびひになったり、アトピーマーチが進行し、喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などを併発しやすくなります。目の周りをかきむしっているうちに白内障になることもあります。さらに、痒くて眠れず発育障害、学習障害を招くことさえあります。
では、ステロイドを含まない抗炎症外用薬(NSAIDS外用薬)はどうかというと、長期で使った場合、かえってかぶれの原因となることがあり、アトピー性皮膚炎の患者様に使うことはあまりお勧めできません。
タクロリムス外用薬という、ステロイドを含まない外用薬もありますが、傷のあるところには使えませんので、搔き壊しの傷のある患者様には使えません。また2歳以上でないと使えないという制限もあります。
では、どうすれば良いかといいますと、やはりステロイド外用薬を使用しなければいけないと考えております。副作用を避けるためには、適切な強さのステロイド外用薬を短期間使い、湿疹をしっかり押さえ込むことが大事です。当院では、最初の2週間にしっかりとステロイド外用薬で湿疹、痒みをしっかり押さえ込み、その間に生活環境を整えていただいたり、しっかり保湿する習慣を付けていただくことで、アトピー性皮膚炎を再燃しにくいようにご指導させていただいております。その後は症状が再燃したときのみ少量のステロイド外用薬(2歳以上のお子様の場合、タクロリムス外用薬)を使用する、という方針にしております。それで今のところ目立った副作用も無く、良好な治療成績を得られていると考えています。
本日午後は予約の患者様の手術日とさせていただいていますが、たくさんの手術とレーザー治療をさせていただく機会に恵まれました。
5名の患者様の手術(計10カ所)と、6名の患者様のレーザー治療を担当させていただきました。当たり前のことですが、患者様に取っては一生の傷と思い、1針、1針、丁寧に縫わせていただきました。
手術で多いのは、粉瘤の切除、脂肪腫の切除、ホクロの切除、巻き爪手術などです。レーザー治療で多いのは、シミの治療、レーザーフェイシャル、ニキビの陥凹性瘢痕(クレーター)のレーザー治療です。とくにニキビの陥凹性瘢痕(クレーター)はあまり有効な治療法が無いと思われていますが、レーザー治療にてかなりいい結果が得られていると自負しておりますので、もしお困りの方がいらっしゃればご相談いただきたいと思います。
本日もたくさんの患者様にご来院いただきましたが、冬の皮膚トラブルが急増しているようです。
冬の皮膚トラブルは皮膚の乾燥が原因のことが多いので、是非しっかり保湿していただき、予防していただければと存じます。
さてストーブや湯たんぽなどを使う機会が増えるからだと思いますが、やけども冬に増えます。
やけどの治療で閉鎖療法に伴うトラブルが増えているようなので、少し述べておきたいと思います。閉鎖療法というのは、やけどに被覆剤(傷に貼るシートなど)をつけて、やけどが治るまでそのままにしておく治療のことです。閉鎖療法はある特定の条件では優れた治療効果を発揮しますが、そうでない場合は、やけどを悪化させてしまいます。その特定の条件とは、やけどの症状が安定しており(受傷後少なくとも4.5日は経っている方が良いと思います)、浸出液(つゆ)が少なく、感染がなく、壊死組織がほとんどない場合、ということになります。つまり、受傷してすぐのやけどには閉鎖療法は向かないということになります。
適切でない閉鎖療法は、感染や浸軟(ふやけ)を招き、やけどを悪化させたり、治りを悪くする可能性もありますので、少し注意していただければと思います。
ボーエン病は表皮内の皮膚癌ですが、湿疹や尋常性乾癬とよく似ているのが特徴です。
当院でも数ヶ月に一人はボーエン病の方を診断させていただいておりますが、やはり長い間、湿疹としてフォローされていた患者様が多いのが特徴です。
ボーエン病もあまりに長い時間放置された場合は、浸潤性の癌となりうるので注意が必要です。表皮内にとどまっている限りは、手術で病巣を確実に切除することで完治します。
なかなかボーエン病を患者様自身で診断するのは難しいと思いますが、以下のような特徴があれば、少しボーエン病を疑った方が良いかもしれません。
①湿疹に似た、赤くてガサガサした丸っこい病変がずっと前からあるが、特に増えもしないし消えもしない。
②湿疹といわれたのに痒くない。
③ステロイド外用薬を長くつけているが、いっこうに良くならない。
もし上記の3つとも満たす方がおられれば、一度皮膚科に受診されると良いと思います。
冬に多い病気、というよりは冬(寒さ)に特徴的な病気、といえばいいのでしょうか?あまりにも有名な病気のため問い合わせが非常に多いのですが、それほど頻度は高くない病気です。
寒い日に外に出て風に吹き付けられた際、露出部に蕁麻疹が出てかゆくなる。
冬の寒い日にジョギングをして汗をかいて、そのままにしていたら蕁麻疹が出た。
冷たい水で手を洗ったり食器を洗ったりすると、手に蕁麻疹が出てかゆくなる。
アイスクリームなどの冷たいものを食べたら、唇が脹れてかゆくなる。
といった症状が典型的です。
症状に気がつかないうちに冷たいプールで泳いでショック症状を起こすこともありますので注意が必要です。
なるべく寒冷刺激を避けることが重要となります。通常の蕁麻疹同様、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬の内服も効果があります。
中高年の方の寒冷蕁麻疹には、クリオグロブリン血症や骨髄腫、リンパ腫、白血病などが隠れている場合がありますので、精密検査をお勧めする場合があります。
とはいえ、それほど頻度の高い病気ではなく、検査をしてみると普通の蕁麻疹であったり手湿疹であったりすることがほとんどなのです。しかし本当に寒冷蕁麻疹であった場合、症状に気がつかないと、急激な寒冷刺激を全身に受けた場合、重篤な症状を引き起こすことがありますので、注意が必要な病気といえると思います。
マイヤーズカクテルという点滴治療をはじめます。
マイヤーズカクテルというのは、ビタミン、ミネラルをバランスよく、大量に点滴する方法です。
マイヤーズカクテルは、米国メリーランド州のマイヤーズ医師によってはじめられた点滴療法ですが、有効な治療法がない慢性疲労、うつ、片頭痛など患者様をビタミンやミネラルの点滴治療にて治療しておりました。マイヤーズ医師は残念ながら、1984年になくなられましたが、アランR.ゲィビー医師がマイヤーズ医師の遺志を継ぎ、マイヤーズカクテルを再現し、大きな成果をあげました。ゲィビー医師は統合医療で非常に有名な医師です。マイヤーズカクテルは2002年に紹介され、以降、統合医療における点滴療法の標準的な治療法となりました。現在、この点滴は、現代医学のエビデンスに基づき改良され、マイヤーズカクテルとして全米で広がっています。三鷹はなふさ皮膚科では、マイヤーズカクテルを日本人に合うように微調整し、点滴をさせていただきます。
・疲れやすい方
・疲れが抜けない方
・風邪、インフルエンザを早く治したい方
・体の中から奇麗になりたい方
・偏頭痛の方
・気分が優れない方
・アレルギー体質の改善をした方
・慢性蕁麻疹の方
におすすめの点滴です。
最近寒くなってきて、風邪の患者様が増えてきているようですので、風邪の引き始めにマイヤーズカクテルを受けていただければ、回復が早くなると思います。
これだけのビタミン、ミネラグが入っています。是非一度お試し下さい。
患者様からの要望の非常に多かったトレチノインクリームがようやく満足のいくものが出来たので販売を開始したいと思います。
これまでのトレチノインクリームは小じわ、シミといったアンチエイジングを目標としたクリームで、患者様からも好評だったのですが、油脂分が多く、ニキビの患者様にはやや不適であるという問題がありました。
しかし油脂分を減らしすぎるとトレチノインの刺激が強く出過ぎるという何点があり、バランスに苦慮していたのですが、試行錯誤の結果、満足いくものが出来たと感じております。
通常の治療でなかなか良くならなかった方も多いかと思いますが、それは日本で保険の範囲内で使えるレチノイドが一種類で濃度も一つ(ディフェリンゲル)しかなく、ディフェリンが効かなければすぐに治療が行き詰まってしまうからです。
トレチノインは世界的にはニキビ治療の代表的なレチノイドの一つで、濃度は当院で調整ができるため、患者様の症状に合わせて濃度を調節することが可能なのが強みです。そのため、今までニキビの薬を使っても効かなかったという患者様には是非一度使っていただきたいと思います。
ニキビについてもっと知りたい方はこちらをご参照ください。
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