湿疹と蕁麻疹は何が違うのか?というご質問をいただきましたのでお答えしたいと思います.あまり厳密に書いてもかえって分かりにくくなりますので、このたびはざっくりと書かせていただきたいと存じます.
湿疹と蕁麻疹はどちらも皮膚が赤くなって痒くなる病気ですが、蕁麻疹は突然、急に痒くなることが多いです。○日○時に急に痒くなった、ということを思い出すことが出来ることが多いほどです.それに対して湿疹は徐々に進行していきますので、いつ頃発症したか思い出せないことが多いです。蕁麻疹は全身のあちこちに症状が出ては消えるのに対して、湿疹の場合は発症した特定の位置に症状が続きます.
また蕁麻疹は数時間以内に一旦消えてしまうことが多いのに対し、湿疹は数日から数時間続くことが多いです.
湿疹の場合は皮膚の表面がカサカサざらざらし、赤いぽちぽちがあったり、良く見ると水疱が出来ていたりする場合があります.治った後は色素沈着になることがあります。蕁麻疹の場合ですと、「蚊に刺された」様なぷくっと盛り上がった発疹となり、数時間後に消えた後は特に色素沈着を残すことはありません。
湿疹(左)と蕁麻疹(右)の写真です.
年が明けて以来、既に数例の皮膚がんの診断、手術を担当させていただいております。
もともと本邦においては皮膚がんは少なく、増加傾向にある訳ではないですので、たまたま当院に集中してしまっているだけとは思いますが、少し注意が必要と思われます.
皮膚がんと効くと、黒い塊の様なもの、という風に思い込んでいると、発見が遅れることがありますので特に注意が必要に思われます。
基底細胞がんの表在型や、ボーエン病など、赤っぽい、一見すると湿疹のように見える皮膚がん(前癌病変)はたくさんあります.
以下に、他のサイトよりお借りした基底細胞がんの写真を貼付しておきます.
一見すると湿疹のように見えますが基底細胞がんなのです。
恒例ですので2013年12月の手術実績を報告させていただきます.
粉瘤135件
ほくろ(保険適応のみ)62件
ケロイド3件
皮膚線維腫4件
軟性線維腫4件
脂肪腫5件
眼瞼黄色腫2件
石灰化上皮腫3件
陥入爪手術4件
など、計281件でした。
大きなトラブルもなく2013年を終了することが出来ました。
今年に入ってからも多くの皮膚腫瘍でお悩みの患者様にご来院いただいております.
お困りの方がおられましたらお気軽にご相談くださいませ。
年末年始は寒さを避け、沖縄でのんびりと過ごしてきました。
沖縄のゆったりした雰囲気が大好きです.
12月でもビーチでのんびり過ごすことが出来ます!
何気なく入った店の料理もとてもおいしいです。
特にどこに行ったという訳ではないのですが、大いにリフレッシュすることで出来ました!
謹んで年頭のご祝辞を申し上げます
御蔭様で当院も3回目のお正月を迎えることが出来ました。
三鷹、そして遠くから通ってきてくださる患者様に感謝の気持ちでいっぱいであります.
医療を取り巻く環境が急激に変化し、我々のようなクリニックも変化を余儀なくされた1年でありました。
これからも時代の変化を恐れずそれ以上のスピードで進化を続けていきたい、そしてコアになる価値観は変質させずに堅持していきたいと存じます.
今年も医療者としての義務を果たすべく、ますます多くの患者様のお役に立てるように全力を尽くしますので何とぞよろしくお願いします。
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