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昼休みの過ごし方

 当院は午前の外来は12時までで、午後の外来は15時からなので、3時間昼休みがあることになります。3時間も休みがあるので、のんびりしているのかと思われているのですが、実は意外に忙しかったりします。手術を行ったり、業者の方と打ち合わせをしたり、カルテや臨床写真の整理をしているとすぐに時間がたってしまいます。
 食事は近所の定食屋さんに行くことが多いのですが、本当に時間がないときはコンビニの弁当を買って食べたりしています。
 よく行く定食屋さんのことなどいつかブログに書くかもしれません。

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アトピー性皮膚炎の病因論 原因なのか結果なのか?

 今日はアトピー性皮膚炎の病因論について少し述べたいと思います。
現在のところ、病因論として挙げられているのは
角質異常(セラミド、フィラグリンなど)
発汗異常
角質表面の細菌叢の変化
ストレス
T細胞(Th1/Th2バランス変化説)
好酸球
IgE
IgG
自己抗体
アレルゲンの増加説(食事、住環境)
などです。
 多数の説が挙げられていますが、どれが根本的な原因で、どれが二次的な変化(結果)なのかが若干、混乱しているように感じます。
 例えば、アトピー性皮膚炎の患者様の湿疹部にはセラミドと呼ばれる保湿成分が不足していることが分かっていますが、それが発症の原因なのではなく、恐らく湿疹に伴う二次的な変化(結果)のことが多いようです。
 以下、下手な例え話です。
 人の意見を素直に聞けない人がいて、周りの人からあまり好かれていないとします。
 そうすると、つい多くの人が、「あの人は人の意見を素直に聞けないから、周りから疎まれているに違いない」と考えます。
 しかし、もしかすると周りから疎まれていると感じているから、人に意見を素直に聞けないのかもしれません。
 このように、どれが原因で、どれが結果なのかを見極めるのはなかなか難しく、よく整理して考える必要があります。

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レーザー治療を好む理由について

 当院では、毎日多くの患者さまのレーザー治療を担当させていただいていますが、なぜレーザー治療を好むのかを少し述べたいと思います。
 レーザー治療は、しみ(日光性黒子、雀卵斑)、ほくろ、脂漏性角化症、首いぼ、稗粒腫などがよい適応となっています。
 今回は、日光性黒子を例として、他の治療と比較したいと思います。
 日光性黒子について詳しく知りたい方は、https://mitakahifu.com/solar/をご参照ください。
 日光性黒子の治療については
・レーザー治療
・IPL(フォト治療)
・トレチノイン、ハイドロキノン療法(東大式とも呼ばれます)。
・美容液などをご購入していただく。
・コンシーラーで隠す。
などが選択肢になるかと思います。
 IPLや東大式も悪くはないと思いますが、時間がかかってしまいます。(通常、数か月はかかると思います)。さらにIPLの場合は効果が安定せず、あまり薄くならないことも多いようです。
 美容液による治療は、時間がかかり、高価で、残念ながら劇的な効果は期待できません。
 レーザー治療の場合は1、2週間で治療が終わりますので、圧倒的に早いという点が好ましいと考えています。さらに、美容液などを何度も買うことを考えるとコストパフォーマンスがすぐれていると考えます。
 (IPL、東大式、美容液などもそれぞれメリットがあり、ほかの疾患の治療には非常に優れている場合もありますので、それらの治療がよくないというわけではありません。)
 患者さまによっては「ゆっくり治してほしい」というご要望もありますので、その場合は東大式やハイドロキノン単剤による治療をお勧めしたり、ビタミンCと保湿剤、日焼け止めクリームで経過観察させていただくこともあります。

シミについて詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。

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爪の変形、白濁は爪水虫とは限りません。

 爪が変形したり、白濁したり、分厚くなったりすると、すぐに爪水虫(=爪白癬)になったと思う方が多くおられます。
  実際に爪水虫のこともあるのですが、そうでない場合も割と多くあります。
 特に足の小指(小趾)の変形はぶつけたり、踏まれたりといった外傷性で起こることが多く、爪水虫でないことが多いです。
 そのほか、爪の変形を伴う疾患は、尋常性乾癬、手湿疹、掌蹠膿疱症、円形脱毛症に伴うもの、甲状腺機能低下症、糖尿病、薬剤による爪変形、爪甲異栄養など多数あげられます。
 特に
・今まで水虫になったことがない。
・手の爪だけに症状がある。
・すべての爪で同時に変形が起こってきた。
という場合は、爪水虫でない可能性がきわめて高いです。
 まずは、ご自身で診断せずに、医療機関を受診してみるほうが良いかもしれません。

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アトピー性皮膚炎におけるプロトピック(タクロリムス)軟膏の使用について

 当院におけるプロトピック軟膏処方の方針について少し述べたいと思います。
 プロトピック軟膏はタクロリムスという免疫調整剤が入っており、アトピー性皮膚炎の患者様の湿疹の治療に使われております。
 プロトピック軟膏には0.03%のものと0.1%のものがあり、前者はお子様にも使うことができます。
 ステロイド外用薬と比較した場合の利点と弱点を箇条書きにしたいと思いと思います。
利点
・ステロイド外用薬と違い、皮膚が薄くなりにくい。
・皮膚の血管拡張を来しにくい。
・酒さ様皮膚炎を来しにくい。
弱点
・掻きこわしなどの傷のある部位には使えない。
・それほど効果が強くない。(ステロイドのランクでいうと、中間より少し強い程度と言われています。)
・効いてくるまでに少し時間がかかる。
・使用初期に熱感、ヒリヒリ感が出ることがある。
などがあります。
 上記の利点、弱点を鑑みると、急性増悪している患者様には短期間ステロイドを投与し、ある程度落ち着けば、プロトピック軟膏に切り替えていく方法が合理的と考えます。
 当院でも比較的落ち着いている状態(維持期)の患者様やプロアクティブ療法を行っている患者様にはプロトピック軟膏をお勧めすることが多いです。
 特に顔はステロイド外用薬の副作用が出やすいので、プロトピック軟膏をご処方することが多くなります。

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