比較的日本では新しい抗アレルギー薬のデザレックスとビラノアについてご説明したいと思います。
デザレックス、ビラノアは仲良く2016年11月18日に販売されています。
どちらもアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚掻痒症)に伴う掻痒に適応があります。
共通しているのはどちらも1日1回でよく、眠気の副作用がほとんどなく、効果が従来のもの以上で、腎臓や肝臓への負担が少ないといった特徴があります。
現在の抗アレルギー薬のトレンドを押さえたものと言えます。
デザレックスは1日1回いつ飲んでもいいのに対し、ビラノアは1日1回’空腹時’に飲む必要があります。
飲み合わせに関しては、デザレックスがエリスロマイシンと併用注意
ビラノアがエリスロマイシン、ジルチアゼム、ケトコナゾール、グレープフルーツに併用注意
となっています。
理論的には即効性はビラノアの方がいいようです(Tmaxが1時間)
ビラノアは15歳以上、デザレックスは12歳以上で飲めます。
効果はビラノアの方が強いかも、という話があるようですが、この2剤での比較試験はなく、それほどの差でもないと思われますので、体質に合う方を選ぶことをお勧めしたいと思います。
いちご状血管腫、現在では乳児血管腫と呼ばれる疾患で、生後1−4週頃に現れ、1年くらいかけて急速に増大していきます。
その後、数年かけて自然消退することが多く、小さいものや服に隠れる部位のものは放置しても問題ありません。
ただ、顔、特に口の周りや目の周りであれば、ミルクを飲めない、視野が低下する、眼球を圧迫するなどといった問題が生じることとなります。
これまでいちご状血管腫は、レーザー治療、ステロイド内服、ステロイド注射などが行われていました。
また血管腫が消退した後も、瘢痕を残すことがあり、顔の場合は問題になりますので、早めの治療が望ましいという意見もあります。
その厄介ないちご状血管腫に対して新たにヘマンジオルシロップという薬が保険適応となっています。
ヘマンジオルシロップとはプロプラノロール塩酸塩(βブロッカー)が主成分の薬で、もともとは血圧を下げるために作られた薬です。
小さなお子様に使用したところたまたまあったいちご状血管腫(乳児血管腫)が消えたことから、いちご状血管腫に対する治験が開始され、日本では2016年9月に発売となりました。
効果、安全性は極めて高く、効果も24週で63%程度有効とされています。
薬を飲むだけで高い効果が得られるため、今後いちご状血管腫の治療を塗り替えると予想される薬です。
副作用の方もかなり軽微ですが、添付文書によると
(1)重大な副作用 1) 低血圧(0.9%)、徐脈(0.5%)、房室ブロック(0.2%):
低血圧、徐脈、房室ブロックがあらわれることがある ので、異常が認められた場合には、中止するなど適切 な処置を行うこと。
2) 低血糖(0.5%):低血糖があらわれることがあるので、 異常が認められた場合には、中止するなど適切な処置 を行うこと。
3) 気管支痙攣(0.2%):気管支痙攣、気管支反応性亢進 (喘鳴、咳嗽や発熱を伴う気管支炎及び細気管支炎等 の気道感染症の悪化)があらわれることがあるので、 異常が認められた場合には、中止するなど適切な処置
を行うこと。 4) 高カリウム血症(頻度不明注)):本剤により乳児血管腫
の細胞が崩壊し、高カリウム血症があらわれることが あるので、異常が認められた場合には、中止するなど 適切な処置を行うこと。
5) 無顆粒球症(頻度不明注)):無顆粒球症があらわれるこ とがあるので、異常が認められた場合には、中止する など適切な処置を行うこと。
など頻度は低いのですが、重篤な副作用が報告されています。
なお、喘息、心疾患のある患者様は使えないか、もしくは極めて慎重に投与する必要があります。
いずれにしろ小児科医と皮膚科医が緊密に連携して治療に当たる必要があります。慎重に治療すれば、高い安全性と効果を期待できます。
今後、いちご状血管腫(乳児血管腫)の治療の第一選択肢になることはまちがいないでしょう。
尋常性乾癬は近年、高い注目を集めている疾患で、日本でも43万人の患者様がおられると推定されています。
尋常性乾癬の患者様の内服薬というとネオーラル以来、25年間、新しい薬がなかったのですが、2017年3月1日に新薬のオテズラが発売となり当院でも徐々に経験が蓄積されてきましたので、報告させていただきたいと思います。
以下概要です。
効能・効果は「局所療法で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬」。乾癬患者の免疫細胞や表皮組織ではPDE4の発現が亢進しており、細胞内のサイクリックAMP(cAMP)が減少していることが知られている。同剤はPDE4を阻害することによりcAMPを上昇させ、炎症性及び抗炎症性メディエーターのネットワークを調節することで、症状を改善すると考えられている。
従来の乾癬治療の内服薬であるネオーラルやメトトレキサートと比べてハードルが低く、使いやすい面があります。
副作用は下痢や悪心などの消化器症状が12-13パーセントと高めで、頭痛も5.5パーセントと低くはありません。そのためスターターキットを使って少しずつ容量を増やしていく必要があります。下痢や悪心などの症状は一ヶ月くらいで改善してくることが多いです。
メリットとしては、オテズラは免疫力の低下が少なく感染症や癌の既往がある方に使いやすいと点があります。さらに腎障害や血圧に対する影響もそれほどありません。従来のネオーラルやメトトレキサートと比べるとはるかに副作用は少ないと考えていいと思います。
上記まとめると、軽微な副作用は多いが、重篤な副作用は少ないのが特徴と言っていいかも知れません。
効果の方は、バイオ製剤と比べると落ちるものの、皮疹の改善、関節病変、爪病変の改善、何に対しても高い効果が認めれられます。
ステロイドなどの使用量は激減することができるでしょう。現在、当院で使用された患者様の満足度はかなり高いです。
薬価はやや高く、三割負担の方で月17500円程度です。点滴、注射のバイオ製剤と比べるとかなり負担は軽いといえます。
今後大いに期待できる新薬と言えるでしょう。
しわ取り注射専用の情報サイト立ち上げました。
http://www.botoxlabo.com
しわ取り注射は10年以上にわたり美容皮膚科の代表であり続けているのですが、近年、その副作用の方ばかり注目される傾向にあります。
例えば、米国のセレブがしわ取り注射治療をやって、顔が変わってしまった、変になってしまった、表情がなくなってしまったなど、ニュースで目にしたことがあるのではないでしょうか?
本サイトはしわ取り注射の正しい知識をシェアし、皆様にその良さを知ってもらいたいという思いで開設いたしました。ご興味のある方はご参照下さいませ。
コラムも募集しておりますので、医師の方で、コラムを書いていいという方がおられましたら是非、よろしくお願いいたします。
info@mitakahifu.com
にまで、プロフィールとお写真、コラムを送っていただければ幸いです。
コラムは600文字以上でお願いできればと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。
こんにちは(^ ^) 三鷹はなふさ皮膚科です。
毎日☀️暑い日が続きますね。
学生の皆様は夏休みに入りいろいろな計画を立てられて
おられるかと思います。
夏……っと言えば、🏊👙プール、海ですね*\(^o^)/*
水着を着ると気になるところは、わき、VIOラインですね。
最近は、脇脱毛をされる小学生、中学生の女子が多く
なってきています。
只今、当院では学生の方向けに、学割脱毛全メニュー
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お問い合わせは、三鷹はなふさ皮膚科まで。
☎︎0422-72-8650
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