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冬に多い皮膚疾患③〜やけど

 本日もたくさんの患者様にご来院いただきましたが、冬の皮膚トラブルが急増しているようです。
 冬の皮膚トラブルは皮膚の乾燥が原因のことが多いので、是非しっかり保湿していただき、予防していただければと存じます。

 さてストーブや湯たんぽなどを使う機会が増えるからだと思いますが、やけども冬に増えます。
 やけどの治療で閉鎖療法に伴うトラブルが増えているようなので、少し述べておきたいと思います。閉鎖療法というのは、やけどに被覆剤(傷に貼るシートなど)をつけて、やけどが治るまでそのままにしておく治療のことです。閉鎖療法はある特定の条件では優れた治療効果を発揮しますが、そうでない場合は、やけどを悪化させてしまいます。その特定の条件とは、やけどの症状が安定しており(受傷後少なくとも4.5日は経っている方が良いと思います)、浸出液(つゆ)が少なく、感染がなく、壊死組織がほとんどない場合、ということになります。つまり、受傷してすぐのやけどには閉鎖療法は向かないということになります。
 適切でない閉鎖療法は、感染や浸軟(ふやけ)を招き、やけどを悪化させたり、治りを悪くする可能性もありますので、少し注意していただければと思います。

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