顔や首などの同じ位置に何度も吹き出物やおできのような腫れを繰り返す場合、粉瘤(アテローム)ではないかと思い受診される方が多いのですが、時にそうでない場合もありますので、コメントしておきたいと思います。
粉瘤と似た病気で毛包炎というのがあり、毛包(毛穴)の比較的浅い部位における細菌感染症があります。毛包炎というのは吹き出物、おできなどと表現される事もある病変ですが、何度も繰り返していると、嚢腫と呼ばれる袋状の病変を形成し、抗生物質が効きにくくなり、また再発しやすくなります。
その場合、抗生物質の内服のみではなかなか良くならず、手術を選択する事となります。臍抜き法(くり抜き法)も良い適応です。
粉瘤との見分け方ですが、
もともと結節や腫瘤(ぼこっとした固まり)があり、そこが腫れてしまうのが粉瘤
もともと何もなかったところが何度も腫れているうちに結節や腫瘤(ぼこっとした固まり)となってしまった場合は毛包炎(嚢腫型)のことが多いです。
いずれにしろ臍抜き法などの治療を行います。
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