本日は体の洗い方について少し述べたいと思います。
今更、体の洗い方といわれてもピンと来ない方も多いと思いますが、皮膚科的に正しい体の洗い方を知っていても損がないように感じますので、ご紹介させていただきたいと思います。
まず、石鹸をよく泡立ててから、手で体を優しく洗います。
タオルでごしごし洗う必要はありません。
湿疹のある部位も同様に洗ってください。「湿疹がある部位はカサカサしているので、石鹸では洗わない」とおっしゃる方がおられますが、そうすれば湿疹部位には汚れが残ったままとなり、かゆみや炎症がひどくなってしまいます。
夏場は一日一回、体を石鹸で洗うのがいいと思われます。
ご年配の方で、皮膚の乾燥が強い方であれば、冬場は2,3日に1回、石鹸で体を洗っていただく方法でもいいかもしれません。
しかしやはり夏場は毎日、石鹸で洗ったほうがいいと思います。乾燥が気になるようなら、保湿剤を塗布していただければと思います。角質の水分は入浴後、30分以内に大部分が蒸発してしまうため、入浴後すぐに保湿剤を使えば効果的です。
以上が、皮膚科的には標準的な体の洗い方になりますが、もし、ご自身の方法があり、全く皮膚にトラブルのない方は、今のままでいいと思います。
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