当院ではホクロ除去の際に巾着縫合という特殊な縫合方法を行うことが多いのですが、実際にどのようなものかお問い合わせをいただいたので、ご紹介したいと思います.
頬のホクロです.
普通通り取ると、傷跡が治るまでの時間がかかり、大きな傷跡になる可能性がありますので、局所麻酔下に切除し、巾着縫合を行いました。
通常の方法よりも治りが早く傷が小さくすむのが良いところではないかと考えております.
治療前
治療直後
治療12日後
目のまわりのほくろでお困りの方が多くおられます。
とくに目の際のほくろというのは視界の邪魔になりますし、整容的にも問題になることがあります.
治療に関してですが、目が近いので治療は出来ないと断れてしまうことが多いかと思います。いろんな病院で治療を断られた、という患者様がしばしば来られます。
しかし目の周りのほくろの治療というのは決して難しいものでも、危ないものでもなく、コンタクトシェルという医療用の特殊なコンタクトレンズを付けていただくことで、何の問題もなく治療を行うことが出来ます.
また目の周りというのは、傷跡が残りにくいのが特徴ですので、術後もそれほど心配は必要ありません。
視界の邪魔になるというのであれば、保険適応になり3割負担の方で費用は15000円となります。気になる方は気軽にお問い合わせください。
8月の手術実績を報告させていただきたいと存じます.
粉瘤78例、ほくろ27例(保険適応のみ)など、計163症例、切除した腫瘍の個数は189例でした。
合併症としましては一例、抜糸後の縫合不全がありました。
本当に申し訳ございませんでした。
無理のない皮膚切開のデザインと抜糸後のご指導、ご案内により力を入れてこのようなことがないようにいたしますので何卒よろしくお願い申し上げます.
テレビでメラノーマなどが取り上げられたことをきっかけに、皮膚がんを心配して当院を受診される患者様が増えております.
メラノーマなどはそれほど多い訳ではないのですが、見過ごすと重大な結果になることもありますので注意が必要かと考えております.受診していただくとダーモスコピーと呼ばれる皮膚顕微鏡で病変部を観察させていただきます.
ほとんどの場合、良性ですので、診察はそれで終了となります.
診療時間自体は10分程度ですし、当然保険も効きますので、もし不安な方がおられましたら、お気軽にご来院ください.
ほくろ切除を希望される患者様が増えておりますが、どういう場合に保険適応になるか分かりにくいというご意見をいただきます。
当院で、社保、国保に問い合わせたところ、「ほくろにより何らかの機能的障害がある場合、悪性腫瘍との鑑別が問題になる場合、社会的に問題となる場合は切除が保険適応になる」とのことでした。逆に純粋な美容目的では保険適応外とのことです。
機能的問題となるほくろというのはどういうものかと言いますと、
①目の周りにあるほくろで視野の邪魔になる。
②口回りのほくろでヒゲを剃るときにあたってしまう。
③盛り上がっているほくろで、洗顔時、体を洗うときに引っかかって困っている。
④ほくろが下着とこすれて痛い、出血してしまう。
⑤お尻にあるほくろで、座ったときに痛む。
といった場合です。
また顔などにある大きなほくろで、それがある為に実際に社会生活に影響を与えている場合は保険適応と考えていいと思われます。
またダーモスコピーで観察し、悪性腫瘍との区別が困難な場合も保険適応となります。
逆に、ほくろをとってきれいになりたいといった場合や、鏡を見たときに気になるから取ってしまいたいといった場合は、美容目的なので保険適応外ということになります。
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