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炎症性粉瘤の臍抜き切開法の実際

当院では既に炎症性粉瘤の一期的治療について具体的に解説させていただきたいと思います。
肩部の巨大な炎症性粉瘤の患者様で、これまでは切開排膿法が行われ、延々通院した後に、切除術が施行され、計2〜3ヶ月くらいはかかっていたと思われる病変ですが、臍抜き切開法にて一回の手術できれいにとりきる事ができました。5mmパンチで抜いた後に少し切開を加え、膿、粉瘤の壁をすべてとりきっております。

治療後1週間後の写真です。傷が小さく、また炎症も一週間で顕著に消退しているのが分かります。一ヶ月程度でかなり小さな傷に仕上がるのではないかと思われます。

なお皮膚腫瘍サイトがオープンしておりますので、ご興味のある方はそちらもご参照ください。
http://skintumor.jp

新座はなふさ皮膚科の内覧会を
5月31日10時〜13時まで
6月1日10時〜13時まで行います。
お近くにお住まいの方はぜひご来院くださいませ。

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多発脂腺嚢腫について

多発脂腺嚢腫で当院を受診される方が多いですので少しコメントさせいていただきたいと思います。
多発脂腺嚢腫は、腋窩や腕、胸部、頚部、腹部などにコリコリとしたしこりが沢山できてしまう疾患で、「粉瘤」と間違えてしまう方が多い疾患です。
粉瘤と違って、お臍がなく、左右対称に多発する事が特徴です。
放っておいても特に問題はないのですが、整容面、機能面で治療を希望される方は、保険適応にて切除をする事が可能です。

これまでは、放置するか、針で穴をあけて内容物を抜くだけ、一回の手術で数個切除するだけ、というような治療法しかなかったようですが、手術技術の大幅な進歩のため、一回で10数個切除することも可能となりました。
粉瘤の臍抜き法と似た治療法ですが、皮膚に3mm程度の穴をあけ、そこからしこりを抜き出す方法です。比較的大きな脂腺嚢腫も小さな穴から引っ張りだす事が可能ですので、傷もそれほど大きくならない、という特徴があります。

多発脂腺嚢腫で御悩みの方はぜひご受診いただきたいと思います。

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