風邪や扁桃腺炎が気になる季節となってきましたが、それらを罹患した後に足などの内出血の点が現れる事があります。アナフィラクトイド紫斑と呼ばれる血管炎で特に溶連菌感染症の後に出現しやすいと言われています。内出血の点はやや隆起しており、左右対称に出るのが特徴的です。虫さされや予防接種後に出現する事もあります。
血便などの腹部症状や関節痛、腎障害が現れる事もあるので注意が必要です。特に腎障害については症状が落ち着いた後の出現する事もありますので約半年にわたりフォローが必要になります。
薄着の季節になったためか擦り傷、切り傷などで受診される方が増えていますが、まだ傷を消毒した方がいいと考えておられる方も多いようですので少しコメントさせていただきたいと思います。
傷はかなり以前は消毒していたようなのですが、ここ最近では例外を除いて消毒しないのが普通となっております。
消毒のディメリットとしましては
・消毒液でかぶれてしまう
・消毒液による細胞毒のために傷の治りが悪くなってしまう
・消毒液による細胞損傷のために、かえって細菌感染のリスクをあげしまう
などが考えられています。
傷は石けんと流水で洗浄し、適切に処置をすれば十分ですので、不必要な消毒は避けたいところですね。例外的に明らかに感染を起こしている場合は消毒する場合もあります。
本日は新座院にてスタッフによる第一回目の打ち合わせを行わさせていただきました。
皆、緊張の面持ちの中でしたが、真剣にがんばって研修をしてくれました。
当院の方針
・患者様に最新の皮膚科医療を提供していく事
・接遇面で最高レベルを目指す事
・難知性皮膚疾患に対し持てる力知識を集約し果敢に挑んでいく事
ことなどを時間をかけて確認いたしました。
慣れない事も多いかと存じますが、スタッフ一同、新座の患者様のために全力でがんばりますので、何卒よろしくお願いします。
新座はなふさ皮膚科
埼玉県新座市野火止5−10−26
電話番号048−483−8723(ハナフサ)
6月2日(月)9時より新座はなふさ皮膚科開院いたします。
こちらをご参照くださいませ。
恒例ですので2013年12月の手術実績を報告させていただきます.
粉瘤135件
ほくろ(保険適応のみ)62件
ケロイド3件
皮膚線維腫4件
軟性線維腫4件
脂肪腫5件
眼瞼黄色腫2件
石灰化上皮腫3件
陥入爪手術4件
など、計281件でした。
大きなトラブルもなく2013年を終了することが出来ました。
今年に入ってからも多くの皮膚腫瘍でお悩みの患者様にご来院いただいております.
お困りの方がおられましたらお気軽にご相談くださいませ。
冬になるとしもやけの患者様が増えてくるのですが、しもやけには指や頬が冷たくなり赤く腫れるような症状を想像される方が多いのではないかと思います.
大部分はそうなのですが、時にM型凍瘡という小紅斑、小丘疹(赤いぷつぷつ)からなるしもやけもあります.
近年、M型凍瘡が都市部では減ってきているようで、一見するとしもやけに見えず、診断が付かずステロイド剤などが使用されていることもあります.手湿疹とのご紹介で、良く見るとM型凍瘡ということもあります.
少し注意が必要な疾患ですね。
慎重に問診や診察を行って行きたいと思います.
※掲載内容・料金は更新時点での情報の場合がございます。最新の内容、料金は各院へお問合せください。