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お子様にとびひと新型手足口病が増えてきています。

お子様のとびひと新型手足口病が増えてきています。
とびひの原因菌は黄色ブドウ球菌とA群溶連菌が多いとされていますが、去年、一昨年の当院のデータを見ますと、三鷹エリアではほとんどの症例で黄色ブドウ球菌が原因であるようです。三鷹エリアの黄色ブドウ球菌の特徴ですが、ペニシリン系抗生物質が効かない可能性は50%程度、セフェム系抗生物質が効かない可能性は10%程度です。
セフェム系抗生剤が効かない場合は、ほとんどがMRSAという多剤耐性黄色ブドウ球菌が原因で、感受性試験の結果を見ながら慎重に抗生物質を選んでいくことになります。
とびひがなかなか治らない、という患者様は多剤耐性黄色ブドウ球菌の関与を考えても良いかもしれません。当院周辺の多剤耐性黄色ブドウ球菌は、ホスホマイシンという抗生物質が効くことが多いことが分かっています。
ただ、とびひがなかなか治らないということで受診された患者様の中には、湿疹を搔き壊して皮膚が傷だらけになってしまった状態をとびひと思い込んでしまっておられる場合もございますので注意が必要です。

また手足口病の患者様も増えております。2011年に大流行した新型のタイプが多いようです。新型手足口病の特徴ですが、手のひらや足の裏だけでなく、腕全体、足全体に比較的大型の水疱が形成されるのが特徴で、水疱瘡と勘違いされることが多い疾患です。コクサッキーA6というウイルスが原因ウイルスとされています。

いずれも保育園などで感染することが多いですので注意が必要です。お困りの方は受診をお勧めしたいと思います。

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