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【令和2年】年間保険皮膚腫瘍手術実績のご報告

はなふさ皮膚科の≪令和2年≫保険手術適応実績をお知らせいたします。
年間手術実績は33,358件でした。

令和2年は2月に大宮院を開院し、8月に朝霞台院を開院し計7院ではなふさ皮膚科をより多くの皆さまに知ってもらうべく皮膚腫瘍手術に力を入れて参りました。
コロナ禍により大病院での手術対応が難しく、ご不安な気持ちをもたれる患者様も少なくはないかと存じます。
そんなにも状況でも当院では安心して皮膚腫瘍手術を受けていただける環境で診療、治療を行ってまいりました。

各院毎の詳細は下記をご参照くださいませ▼

三鷹 新座 国分寺 久我山 志木 大宮 朝霞台
粉瘤 2154 1209 1403 713 1071 1145 336
ホクロ 2329 681 1231 1856 1155 593 325
イボ 2151 2050 1228 1350 1590 143 154
眼瞼下垂症 44 40 22 6 17 15 33
光線角化症 2 0 2 0 0 0 5
陥入爪 229 99 100 100 120 9 19
皮膚腫瘍 78 29 292 56 42 38 13
石灰化上皮膚 50 28 33 14 29 56 9
神経線維腫 16 9 3 3 1 11 6
脂腺増殖症 20 1 9 14 5 4 0
化膿性汗腺炎 117 13 41 4 17 9 2
軟性線維腫 88 69 76 38 111 22 42
汗管腫 5 5 23 0 13 3 2
肥厚性瘢痕 263 283 142 31 118 242 42
肉芽腫 46 18 14 7 26 4 16
脂肪種 121 52 50 36 31 23 38
皮膚線維腫 115 68 57 51 79 68 38
血管腫 70 48 55 11 36 36 20
毛巣洞 20 15 39 3 4 1 1
多発性脂腺嚢腫 34 0 0 3 0 0 2
黄色腫 31 4 19 6 21 16 5
基底細胞癌 52 12 21 15 10 3 7
コンジローマ 61 8 7 20 3 4 0
膿皮症 66 25 23 6 2 2 0
脂漏性角化症 416 281 367 175 304 133 95
ケロイド 540 113 299 121 179 44 28
エクリン汗孔腫 5 7 1 0 4 6 0
腋臭症 0 1 1 0 4 1 9
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令和2年12月の保険実績件数は2885件でした。

はなふさ皮膚科の保険手術適応実績をお知らせいたします。
12月の手術実績は2885件でした。

三鷹 新座 国分寺 久我山 志木 大宮 朝霞台
粉瘤 146 69 99 66 76 101 85
ホクロ 281 35 98 23 90 58 75
イボ 175 144 71 100 131 30 33
眼瞼下垂症 9 2 5 0 0 3 7
陥入爪 22 5 10 6 13 1 2
皮膚腫瘍 5 6 28 2 1 1 2
石灰化上皮膚 2 0 2 0 2 9 3
神経線維腫 1 0 0 0 1 2 0
脂腺増殖症 1 0 0 0 0 0 0
化膿性汗腺炎 5 2 2 0 0 0 0
軟性線維腫 5 5 10 0 10 3 10
汗管腫 0 0 4 0 0 0 0
肥厚性瘢痕 23 33 3 1 11 26 14
肉芽腫 2 2 2 0 1 0 13
脂肪種 6 3 2 0 2 2 7
皮膚線維腫 5 5 1 2 3 5 5
血管腫 10 4 9 1 8 3 6
毛巣洞 2 2 31 0 0 0 1
多発性脂腺嚢腫 5 0 0 0 0 0 0
黄色腫 6 1 3 0 2 3 0
基底細胞癌 4 1 1 4 0 1 1
コンジローマ 4 2 0 1 0 1 1
膿皮症 3 3 4 0 0 1 0
脂漏性角化症 32 15 90 52 57 9 13
ケロイド 38 9 27 15 14 1 3
エクリン汗孔腫 1 0 0 0 1 0 0
腋臭症 0 0 0 0 1 1 1
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令和2年11月の保険実績件数は2780件でした。

はなふさ皮膚科の保険手術適応実績をお知らせいたします。
11月の手術実績は2780件でした。

三鷹 新座 国分寺 久我山 志木 大宮 朝霞台
粉瘤 140 102 106 57 90 106 87
ホクロ 206 40 108 177 95 49 69
イボ 136 166 58 85 132 20 32
眼瞼下垂症 7 5 4 1 1 1 8
陥入爪 20 8 16 4 13 3 4
皮膚腫瘍 3 2 36 3 0 2 0
石灰化上皮膚 5 1 2 0 0 2 1
神経線維腫 2 0 0 0 0 3 2
脂腺増殖症 2 0 0 0 0 0 0
化膿性汗腺炎 8 0 1 0 2 0 0
軟性線維腫 7 4 9 2 15 2 8
汗管腫 0 0 0 0 2 1 0
肥厚性瘢痕 23 33 3 1 11 26 14
肉芽腫 7 2 2 0 1 0 1
脂肪種 9 2 6 2 2 4 5
皮膚線維腫 12 3 3 1 3 3 6
血管腫 4 1 8 0 4 3 4
毛巣洞 2 1 0 0 0 0 0
多発性脂腺嚢腫 3 0 0 0 0 0 2
黄色腫 3 0 1 0 1 4 1
基底細胞癌 3 1 1 0 0 0 2
コンジローマ 2 1 0 1 0 0 0
膿皮症 2 3 2 0 0 0 0
脂漏性角化症 29 19 20 30 15 6 18
ケロイド 39 10 29 11 19 1 2
エクリン汗孔腫 1 0 0 0 0 0 0
腋臭症 0 1 0 0 1 0 1
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令和2年10月の保険実績件数は3341件でした。

はなふさ皮膚科の保険手術適応実績をお知らせいたします。
10月の手術実績は3341件でした。

三鷹 新座 国分寺 久我山 志木 大宮 朝霞台
粉瘤 178 103 116 71 107 122 88
ホクロ 212 58 104 226 104 57 69
イボ 206 176 113 103 150 22 33
眼瞼下垂症 9 7 2 0 1 3 7
陥入爪 23 18 13 15 12 1 4
皮膚腫瘍 2 3 47 12 1 3 3
石灰化上皮膚 6 2 2 0 2 3 3
神経線維腫 1 0 1 1 0 1 0
脂腺増殖症 3 0 0 1 2 1 0
化膿性汗腺炎 14 4 5 0 6 1 1
軟性線維腫 11 7 12 2 12 7 9
汗管腫 1 0 1 0 1 1 1
肥厚性瘢痕 27 29 4 1 6 30 11
肉芽腫 8 1 1 0 6 0 1
脂肪種 14 1 1 5 2 2 11
皮膚線維腫 11 6 1 5 2 2 11
血管腫 7 5 6 1 5 2 3
毛巣洞 4 1 1 0 0 0 0
多発性脂腺嚢腫 2 0 0 0 0 0 0
黄色腫 4 0 1 0 1 2 0
基底細胞癌 1 3 1 3 0 1 2
コンジローマ 5 1 1 0 0 0 0
膿皮症 4 3 5 0 0 0 0
脂漏性角化症 96 21 20 2 31 12 17
ケロイド 52 11 29 11 21 4 3
エクリン汗孔腫 0 0 0 0 0 1 0
腋臭症 0 0 0 0 0 0 3
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ポストフィナステリド症候群は存在するのか、存在しないのか?

フィナステリドは前立腺肥大症・男性型脱毛症(AGA)の治療に使われる薬で、非常に多くの男性に飲まれている薬です。我々皮膚科では、AGAの治療薬として非常によく使われる薬です。
すでに1990年代前半よりアメリカをはじめ世界中で販売されている薬です。
これまで、全世界で膨大な使用実績があり、効果、副作用に関してのデータも多数存在します。
その中で、存在が囁かれているのがポストフィナステリド症候群です。ポストフィナステリド症候群というのは、フィナステリドを内服中にEDなどの男性機能障害を発症し、フィナステリドの内服を中止したあとも、男性機能障害が永続的に続く、という症候群です。

果たしてそのような症候群が存在するのか、しないのか、ということがそもそもの問題となっています。

前立腺肥大症・男性型脱毛症の治療を行う方というのは一般的に壮年期以降の男性に多く、フィナステリドを内服している場合も、していない場合も年々、一定の確率で男性機能障害を発症してきます。そのため男性機能障害が発症した場合、それがフィナステリドによる影響なのか、それとも自然にそうなったのか、というのは統計的によく観察する必要があります。
また、男性機能というのは精神的な影響も強いので、フィナステリドを飲んでいると、男性機能が低下するとの思い込みから思い込み効果により男性機能に影響を与える、という可能性も考えなければいけません。

◼️論文的考察
Tina KiguradzeらによるPersistent erectile dysfunction in men exposed to the 5α-reductase inhibitors, finasteride, or dutasteride(フィナステリド、デュタステリド内服による永続的なED)、PeerJ.2017 Mar 9;5によると長期間(208.5 日以上)フィナステリドを飲んだ人は、短期間の内服の人(59.8日以下)と比べて永続的なEDを生じる確率は4.8倍であると述べています。
これは研究をしている人なら原本を読まなくても少し恣意的ではないか、と疑問を感じる結論かと思います。
論文をよく読むと、そういうターゲットに対してそういった調査を行いそういった結論が導き出されたのか非常にわかりにくく、高度な解析手法を用いているのでしょうが、どうしても恣意的にそういう結論を導き出したように感じてしまいます。
いい論文というのはシンプルで研究デザイン、結論がすっきりしていることが多いのです。逆もまた真であります。

David HealyらによるEnduring sexual dysfunction after treatment with antidepressants, 5α-reductase inhibitors and isotretinoin: 300 cases(抗うつ薬、フィナステリド、デュタステリド、イソトレチノインによる永続的なED)を見ても、症例レポートの集積に過ぎず、本当にフィナステリドにより永続的なEDをきたすのか、ということははっきりしません。

逆に、フィナステリドを飲んでいようが飲んでいまいが、EDの発生率に有意差はない、という論文の方が圧倒的に多く存在し、クオリティーも高いものが多いです。

例えばJoseph M. UngerらによるJ Natl Cancer Inst. 2016 Dec; 108(12): djw168.Long-term Consequences of Finasteride vs Placebo in the Prostate Cancer Prevention Trial
によるとフィナステリドを5年のんで性機能障害を発症する確率はフィナステリド内服群で11.9%、プラセボ(偽薬)群で11.7%、10年間でフィナステリド内服群で22.6%、プラセボ(偽薬)群で22.3%と有意差はありません。
要するにフィナステリドを飲もうと飲むまいと、男は徐々にEDになっていく、というわけです。

◼️まとめ
現時点でポストフィナステリド症候群の存在を示す十分なエビデンスはない。おそらくポストフィナステリド症候群は存在しないものと思われる。

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