HOME > ブログ > 皮膚腫瘍 > コロナワクチンの副作用(皮膚科学的な見地から)
pagetop

コロナワクチンの副作用(皮膚科学的な見地から)

本邦でも諸外国に遅れてコロナワクチンの接種が普及してまいりました。
みなさま気になることは副作用だと思うので、少しそれについて報告しておきたいと思います。
J Am Acad Dermatol. 2021 Apr 7;S0190-9622(21)00658-7
Cutaneous reactions reported after Moderna and Pfizer COVID-19 vaccination: A registry-based study of 414 cases
らの引用です。

さまざまな副作用が報告されていますが、ファイザーワクチンの場合、17%の方に何らかの皮膚の副作用が発症したと報告されています。モデルナワクチンが83%に皮膚の副作用が起こるのと比べると皮膚には“優しい“ワクチンと言えるでしょう。

モデルナワクチンも合わせたデータですが、1回目のワクチン接種のみ皮膚の副作用が起こった人が43%、2回目のみの方が63%、両方で起こった方は16%と報告されています。

さてその副作用の中身ですが、ファイザー製のワクチンを使用で皮膚の副作用がでた71名の人の内訳ですが、
1回目  2回目
蕁麻疹       8名      6名
注射部位の反応
(赤みや腫れなど)8名       8名
蕁麻疹様発疹   6名       3名

などとなっております。
この中で蕁麻疹様発疹というのが少し注意が必要で、便宜上morbilliform rash をそう訳しておりますが、蕁麻疹とはあまり似ておらず、紅斑、紅色丘疹(赤いポツポツ)が多数現れるものです。医療関係者の方だと薬疹でよく出る発疹と言えば伝わりやすいかと思います。

いずれも重症化しなかったと報告されています。

上記まとめますと、現在、日本で認められているファイザーワクチンに関しては皮膚科の範囲では大した副作用はないと思っていただくと良いかと思います。

なお、美容皮膚科的には多少、懸念がごさいまして、ヒアルロン酸注入を行なっている方では、コロナワクチンを摂取することで、ヒアルロン酸注入部位が腫れてくる、という症例が報告されています。数週間から数ヶ月前にヒアルロン酸を注入した部位でも腫れてくることがあるようです。ただし、ヒアルロン酸を注入した部位がかなり経ってから腫れてくることは稀にございますので、ワクチン接種との因果関係は今の所はっきりしないと考えています。いずれにしろヒアルロン酸を注射しているからといって、ワクチン接種を控える根拠にはならない、というのが私の意見です。

写真は、Int J Womens Dermatol. 2021 Mar;7(2):209-212
The art of prevention: COVID-19 vaccine preparedness for the dermatologist
から引用

理事長ブログ | 皮膚腫瘍 未分類 お知らせ 診療 | comments(0) | trackbaks(0)

当院の新型コロナウイルスの対応について

新型コロナウイルスによる医療崩壊が懸念されております。総合病院でも皮膚科外来が制限されたり、皮膚科手術、形成外科手術が延期、中止されている状況が起こりつつあります。

我々は皮膚科・形成外科専門のクリニックですので、直接コロナウイルスと戦うことができない状況を大変恥じておりますが、医療崩壊を起こさないように我々の専門分野において医療を支えて行く所存です。

具体的には総合病院で中止されている手術を優先的に引き受けさせていただいております。

当医療法人は皮膚科専門医15名形成外科専門医12名(非常勤も含む)が所属する医療機関です。痛みの伴う粉瘤、巻き爪、化膿性汗腺炎、毛巣洞、緊急を要する炎症性疾患、皮膚悪性腫瘍、日常生活に重大な影響を及ぼす眼瞼下垂などの治療を優先して行ってまいります。

総合病院で全身麻酔下に入院手術予定とされていた殿部の14cmほどの巨大な皮膚腫瘍の患者様です。

 

30分ほどで摘出術は終わりました。

 

術後の経過も問題ありません。

もちろん院内感染対策のため、社会的距離の確保、消毒、換気、検温を徹底しております。

お困りの方は気軽にお近くのはなふさ皮膚科にご相談くださいませ。

ニューヨークタイムズ紙よりトロフィーをいただきました。

日本における皮膚腫瘍切除に関する功績を評価され、Next Era Leader’sとしてトロフィーをいただきました。

今月末に表彰式を予定されていましたが香港のデモに伴う影響で中止になってしまいました。
残念ですが仕方ありません。香港に平和が訪れることを心よりお祈りしております。

 

 

さて、私が初めてジャパンタイムズ紙より表彰されてから4年の歳月が流れました。たった4年しか経っていないのか、、、というのが率直な感想です。4年前はまだ皮膚科における低侵襲手術(傷を小さくすることを目指した治療)が珍しく、毎日のように全国より皮膚腫瘍でお困りの患者様が来られている、という状況でした。

当時は皮膚科での低侵襲手術はリスクが高すぎる、病理診断がおろそかになる、といった理由で色々とバッシングも受けたりしました。
それでも全国より切実な悩みを抱えた患者様がご来院されていたので、「皮膚科における低侵襲手術は必要なものだ」という信念は揺るぎませんでした。
その後、低侵襲手術を売りにするクリニックが瞬く間に増えていきました。
たった4年で低侵襲手術がメンストリームとなるとは想像すらしていなかったです。

 

しかしこの4年で低侵襲手術が主流になる一方で、やはり危惧していた問題が生じてきたのも事実です。診断があやふやになるという問題です。
中には切除した検体を検査せずに捨ててしまう、というクリニックもあると聞いております。

たとえ肉眼的には粉瘤であっても、病理検査の結果、癌であった、などという例も稀ではありますが存在します。

手軽さだけを売りとして、きちんと病理検査も行わないクリニックは言語道断と言っていいでしょう。
低侵襲手術をやるからには正確な術前診断、そして術後の病理検査が欠かせません。
今後、そのようなことがないようにきちんとした情報を伝えて広めていかないといけないという風に考えています。

まだまだやるべきことはたくさんあります。気を引き締めて頑張っていきたいと思います。

イントラセルはじめました

お久しぶりです♡新座はなふさ皮膚科です!

ニキビ跡、毛穴の治療を効果的に効率的に行える機械イントラセル(FRM)を導入いたしました。
49本のフラクショナル状の極細絶縁針を用いることで、皮膚表面ではなく内部の狙った深さに熱を与える事が出来ます。
皮膚の状態に合わせて深さを調節しながら肌に微細な穴を開け、ラジオ波により、肌深層のタンパク質を変性させる事でスキンタイトニングや新しいコラーゲンの産生を促す事ができ、肌の奥からハリを出し、毛穴を小さくする事が出来ます。
ただいまキャンペーン中にて頬100,000→80,000円です♡
ニキビ跡、毛穴にお悩みの方はお早めに新座はなふさ皮膚科まで✨

★志木院限定★ シルエットリフト20%OFF

いつも志木はなふさ皮膚科へご来院頂きありがとうございます✨

2月22日(金)から先着5名様限定‼

シルエットリフト

通常 2本:¥98,000  4本 ¥156,000
(※税抜き)
上記価格より20%OFFさせて頂きます。✨

 

シルエットリフトとは?

 

 

 

 

 

 

シルエットリフトと特殊な糸に右と左では逆さ向きに特殊なバイオコーン(トゲ)が配置され、右と左の引っ張る力 (張力)を利用したるみを改善させます✨
たるみでお悩みの方は、是非この機会をお見逃しなく!!

理事長ブログ | お知らせ | comments(0) | trackbaks(0)
  • おおしま皮膚科
  • 小島内科クリニック

※掲載内容・料金は更新時点での情報の場合がございます。最新の内容、料金は各院へお問合せください。