あけましておめでとうございます。
昨年は無事に勤めさせていただき本当にありがとうございました。
今年は昨年以上に患者さまのニーズにお答えるために全力で取り組んで行く所存ですので何卒よろしくお願いします。
昨年は尋常性乾癬や尋常性白斑、重症アトピー性皮膚炎といった難治性皮膚炎の治療に取り組み、ナローバンドUVBを適切に使用することなどを通じ、手応えを得ることが出来たと感じております。さらに、ニキビ痕の陥凹性瘢痕、顔のケロイド、目元の窪み、シワといった、通常は「どうしようもない」と言われてしまう症状に対しても積極的にアプローチを行いレーザー治療やヒアルロン酸注入を通じ一定の効果を得ることが出来たと自負しております。
一方で、仕事が忙しくて病院に十分通うことが出来ない患者さま、治療しても良くならないとお考えの患者さまに対しましては充分な効果を得られない点や、ステロイドに対しての偏見を世間全体で見た場合、あまり減っていない点などは今後の大きな課題として残ってしまいました。そういった問題については、仕方のないこととせずに、深く掘り下げて考えて行きたいと思います。
また、世間の皮膚科に対するのニーズの変化が早くなっており、それに我々も素早く対応することが求められているようにも感じます。
以上を踏まえまして、今年は難治性皮膚疾患の克服を目指し問題点を深く掘り下げ、変化すべきところは躊躇せずに変化することを意識しながら全力で頑張りたいと思います。
1月5日(土曜日)より診療を開始させていただきます。
今年も何卒よろしくお願いいたします。
レーザー脱毛と聞くと、女性がするもの、というイメージですが、男性のひげ脱毛が割と好評です。
男性も毎日ひげを剃っていると時間がかかってしまいますし、ひげをT字カミソリや電気剃刀で剃ることで皮膚を痛めてしまい、湿疹やニキビ、化膿性毛のう炎などの疾患に悩まされている方は多いようです。
私も毎日T字カミソリでひげを剃っており、皮膚を痛めることが多かったのですが、鼻下やあごの所を残してレーザー脱毛を行い、カミソリを当てる範囲を少なくしたところ皮膚トラブルはかなり減りました。
おそらく、ひげ全部を脱毛してしまうと若干違和感が出ると思いますので、「いらないかな」というところ(あご下の首や頬)のみを完全脱毛されると良いのではないか、と考えています。
1回のレーザー脱毛で、ひげは完全には脱毛できず、約50〜65%程度になる、というイメージですので、その特性を生かし、いらないかなと思うところは6回脱毛を行って完全に除去し、薄くしたいところは2回程度行うという方法をお勧めしたいと思います。
特にほほの脱毛を行うと若々しい印象になりますので、気になる方は一度試していただきたいと思います。
本日午後は予約の患者様の手術日とさせていただいていますが、たくさんの手術とレーザー治療をさせていただく機会に恵まれました。
5名の患者様の手術(計10カ所)と、6名の患者様のレーザー治療を担当させていただきました。当たり前のことですが、患者様に取っては一生の傷と思い、1針、1針、丁寧に縫わせていただきました。
手術で多いのは、粉瘤の切除、脂肪腫の切除、ホクロの切除、巻き爪手術などです。レーザー治療で多いのは、シミの治療、レーザーフェイシャル、ニキビの陥凹性瘢痕(クレーター)のレーザー治療です。とくにニキビの陥凹性瘢痕(クレーター)はあまり有効な治療法が無いと思われていますが、レーザー治療にてかなりいい結果が得られていると自負しておりますので、もしお困りの方がいらっしゃればご相談いただきたいと思います。
本日もたくさんの患者様にご来院いただきましたが、冬の皮膚トラブルが急増しているようです。
冬の皮膚トラブルは皮膚の乾燥が原因のことが多いので、是非しっかり保湿していただき、予防していただければと存じます。
さてストーブや湯たんぽなどを使う機会が増えるからだと思いますが、やけども冬に増えます。
やけどの治療で閉鎖療法に伴うトラブルが増えているようなので、少し述べておきたいと思います。閉鎖療法というのは、やけどに被覆剤(傷に貼るシートなど)をつけて、やけどが治るまでそのままにしておく治療のことです。閉鎖療法はある特定の条件では優れた治療効果を発揮しますが、そうでない場合は、やけどを悪化させてしまいます。その特定の条件とは、やけどの症状が安定しており(受傷後少なくとも4.5日は経っている方が良いと思います)、浸出液(つゆ)が少なく、感染がなく、壊死組織がほとんどない場合、ということになります。つまり、受傷してすぐのやけどには閉鎖療法は向かないということになります。
適切でない閉鎖療法は、感染や浸軟(ふやけ)を招き、やけどを悪化させたり、治りを悪くする可能性もありますので、少し注意していただければと思います。
ボーエン病は表皮内の皮膚癌ですが、湿疹や尋常性乾癬とよく似ているのが特徴です。
当院でも数ヶ月に一人はボーエン病の方を診断させていただいておりますが、やはり長い間、湿疹としてフォローされていた患者様が多いのが特徴です。
ボーエン病もあまりに長い時間放置された場合は、浸潤性の癌となりうるので注意が必要です。表皮内にとどまっている限りは、手術で病巣を確実に切除することで完治します。
なかなかボーエン病を患者様自身で診断するのは難しいと思いますが、以下のような特徴があれば、少しボーエン病を疑った方が良いかもしれません。
①湿疹に似た、赤くてガサガサした丸っこい病変がずっと前からあるが、特に増えもしないし消えもしない。
②湿疹といわれたのに痒くない。
③ステロイド外用薬を長くつけているが、いっこうに良くならない。
もし上記の3つとも満たす方がおられれば、一度皮膚科に受診されると良いと思います。
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