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乾燥肌を放置してはいけない理由

 秋が深まり、乾燥肌の方が増えてきています。
 乾燥肌は放置している方も多いと思われますが、放置しないほうがいい理由を簡単に述べたいと思います。
 乾燥肌が続くと、皮膚バリア機構が破たんし、外からの多様な物理的、化学的、アレルギー的刺激を受けやすくなります。
物理的な刺激に関して、皮膚バリア機構が破たんすると、少しの摩擦で表皮細胞傷害が起こります。そうなれば表皮細胞から様々なサイトカインが放出され、皮膚に炎症が起こったり、痒みが起こったりします。表皮細胞傷害が続けば、神経が表皮にまで入り込むようになります。そうなれば物理的な刺激が直接神経を刺激し、かゆみを引き起こすことになります。
 化学的な刺激に関しては、皮膚バリア機能が破たんすれば、それほど強くない酸、アルカリ、アンモニア、界面活性剤により、直接的に神経が刺激され痒みが起こったり、マスト細胞に作用し、ヒスタミンなどを介して痒みを引き起こします。日常生活における、お酢、ボディーソープなどでも痒みを感じてしまうことになります。
 アレルギー的刺激に関しては花粉や、ダニの死骸、ハウスダストなどが皮膚に侵入することにより、徐々に体の中で抗体が作られ、再度そのような物質が体内に侵入したときに、アレルギー反応が起こり、湿疹に至ってしまいます。またIgEと呼ばれる抗体を介してマスト細胞に作用し、ヒスタミン、トルプターゼの放出を促し、痒みの原因になります。
 以上のように乾燥肌を放置すると様々な刺激に対して、敏感になってしまいますので、早めの対処を行ったほうがいいと思われます。

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