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ステロイド外用薬のステロイドとは?

ステロイド外用薬というと何となく怖い印象をお持ちの方がおられるようですが、そもそも皮膚科で使うステロイド外用薬で使われるステロイドというのは、何なのかを知っておくと便利なように感じますので報告させていただきたいと思います。
おそらくステロイドと聞くと
・オリンピックで禁止されている薬剤
・使うと筋肉がムキムキになるけど、あとで体がぼろぼろになってしまう。
・使うと性格が狂暴になってしまう
という「ステロイド」を連想される方も多いのではないでしょうか?
そちらのほうのステロイドは、テストステロン、すなわち男性ホルモンに近いホルモン類似物質で、皮膚科で使うステロイドとは何の関係がありません。

皮膚科で使うステロイドというのは副腎という腎臓の少し上にあるソラマメの形をした臓器から作られる糖質コルチコイドというホルモンと似た作用をする物質です。糖質コルチコイドは血糖値を上げたり、日内リズムを整えたり、炎症を抑えたりといった作用があり、体にとっては不可欠なホルモンです。

皮膚科では糖質コルチコイドの作用のうち特に炎症を抑える作用に注目し、湿疹などの皮膚炎を抑えるときに使います。体内に入ると分解されるように設計されているものもあり、適切に使用する限り全身的な副作用はあまり問題になりません。

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粉瘤の手術方法

最近、粉瘤の手術を希望される患者様が増えておられます。遠方よりお越しいただいている場合も多いので、なるべく素早く対応させていただきたい思っております。

手術方法についてですが、メスを使った一般的な切除法と、臍抜き法(ほぞぬきほう)があります。
臍抜き法は小さな皮膚科用パンチを使った手術方法で、粉瘤に小さな穴(直径3mm〜5mm)をあけて、そこから粉瘤の内容物を排出し、その後、粉瘤の袋を引っ張りだす手術方法です。

臍抜き法の方が人気があるようで、適応さえ間違えなければ臍抜き法の方が傷が小さくて済みますし、奇麗に仕上がる場合が多いのも事実です。ただ、臍抜き法はすべての粉瘤に適応になる訳ではなく、ある程度小さく(せいぜい2cmまででしょうか)、癒着が少ないものに限った方が良いと考えております。
大型のものや癒着の強いものに臍抜き法を行うと、再発のリスクが高くなってしまうためです。

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炎症性粉瘤の患者様が増えております。

気温が暖かくなるにつれ皮膚細菌感染症の患者様が増えております。皮膚細菌感染症の代表であるとびひはそれほど増えていないのですが、粉瘤に細菌が感染する疾患、炎症性粉瘤が非常に増えているようです。

もともとしこり(粉瘤)があり、そこが腫れていたくなってきた、という方は炎症性粉瘤を疑っても良いかもしれません。

炎症性粉瘤の患者様は、粉瘤の中に膿がたくさんたまってしまっていますので、まずは膿を取り除く手術(皮膚切開術)を行う必要があります。その後、1ヶ月ほどたって感染、炎症がきちんと治まってから改めて手術的にしこり(粉瘤)を取り除く方法が一般的です。

最初からいっそのこと、しこり(粉瘤)も全部取って欲しいといわれることも多いのですが、感染がある状態で、しこりを取り除く手術を行うことは術後感染の原因にもなりますし、傷が奇麗に治らない、再発の危険性が高くなる、といった問題がありますので、なるべく二回に分けて手術をする方法をお勧めしたいと思います。

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新しいバックアップの機械を買いました!

アップル社のタイムカプセルという機械です。

以前、私はあまりバックアップをきちんと取らなかったため、昨年は大変痛い目に遭うこととなりました。

それ以降、無料のクラウド上に重要なデータをバックアップ 保存するようにしていたのですが、無料のクラウドの用量はすぐにいっぱいになってしまうということが分かりました。それでどうしたものか、、、と苦慮していたのですが、タイムカプセルという機会があるのを知り、名前に魅かれて購入することにしました、パソコンやタブレット機器、スマートフォンからデータを自動的にバックアップしてくれるそうです。

届いた直後の印象は、、、重い、、、どうやって使うのかよくわからない、、、とあまり良くなかったのですが、インターネットにつなぐだけで意外に簡単に設定が終わりました。持ち運ぶものではないので重くても問題ないのかも知れません。

パソコンやタブレット機器をケーブルでつながなくてもWi-fiを通じて自動的にバックアップしてくれるので面倒がなくていいです。

ただ他にももっと良いものがありそうなので、私よりもっと詳しい方に聞いてからご購入された方が良いように思います。

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いただいたアンケートを整理していて気がついた点

当院では積極的に患者様のアンケートをいただき、日々の診療に役立てさせていただいおりますが、少し気がついた点がありますのでご案内させていただきたいと思います。

それはヒアルロン酸注入によるクマの治療、目の下のくぼみの治療に関して、「もっと早くから知っていれば良かった」「こんなに簡単に治るとは思わなかった」というご意見が(他の治療に比べ)非常に多いという点です。

ヒアルロン酸注入によるクマの治療はかなり困難といわれていた時期が長かったですので、ヒアルロン酸の進化により簡単に治療が出来るようになったのは多くの患者様にとって朗報だったのではないかと感じた次第です。より多くの患者様の治療に役立てたいと考えております。

もしクマや目の下のくぼみなどでお悩みの方がおられれば意外に簡単に治療が出来ますので、お気軽にご相談いただければと存じます。

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