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傷の治し方

 今日は少し傷の手当の仕方について述べたいと思います。
 傷の手当の仕方については一冊の本ができるほどの内容なのですが、役に立つことをごく簡単にまとめますと
 1.傷を清潔に保つ。
 2.湿潤環境を保つ。
 3.基本的には消毒はしない。
 ということになろうかと思います。
 以下に少し解説を述べさせていただきます。
1.傷は石鹸で洗い、清潔に保ったほうが治りがいいのです。(ただし洗いすぎは、傷を治す栄養分まで流してしまうのでよくないとされています。)少し膿んでいるような傷は1日2回程度、普通の傷は1日1回程度、浅く非常にきれいな傷は2、3日に1回洗浄する程度が目安と考えております。迷った場合は多めに洗ってもらってもいいと思います。
2.傷は乾かして治したほうがいいと思われている方もいらっしゃいますが、湿潤環境のほうが早く治ることがわかっています。こまめに軟膏をつける、浅く非常にきれいな場合は閉鎖療法を行うなどの方法があります。
3.消毒は普通の傷には必要ありません。消毒薬には細胞毒があり、傷を治そうとしている組織をいじめ、傷の治りを悪くしてしまうことがあるからです。明らかに感染を起こしているときは、消毒することがありますが、すぐに消毒薬を洗い流すようにしています。

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