HOME > ブログ > しみ > 肝斑の治療のまとめ
pagetop

肝斑の治療のまとめ

 肝斑はシミの代表で、お悩みの方も多いと思いますが、レーザー治療を行えないために、さまざまな治療法が開発されてきましたが、どの治療を行っていいかわからない、というと方も多いのではないかと思いますので、少しお答えしておきたいと思います。
 肝斑の治療はトラネキサム酸(トランサミン)の内服が中心となります。薬を飲み始めて約3ヶ月で効果が現れます。1年〜1年半程度内服を続けます。トラネキサム酸は副作用の少ない内服薬ですので、1年以上内服を続けても問題はないのですが、現実的にはなかなか1年以上続けることが難しいため、早く治したいという方にはその他の治療と併用することをお勧めしたいと思います。その場合、トラネキサム酸イオン導入やルミキシルを併用することで、治癒までの時間を大幅に短縮することができます。
 その他、ケミカルピーリング、ハイドロキノン・トレチノイン療法などを組み合わせてもいいのですが、いったん刺激性のかぶれが出てしまえば治療が後退してしまいますので、なるべく刺激の少ない治療を選ぶことが重要となります。そういった意味でも、トラネキサム酸イオン導入とルミキシルはかぶれることがほとんどなく、肝斑の治療にはベストではないかと考えております。

シミについて詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。

理事長ブログ | しみ | comments(0) | trackbaks(0)

レーザーフェイシャル

レーザーフェイシャルとは、毛穴や小じわ、くすみの治療といったお顔の様々なお悩みに顔の脱毛効果も期待できる画期的な治療法です
顔全体に弱めのレーザーをシャワーのように大量に照射してします。従来のレーザーは非常に強力であったため、効果は抜群でしたが、かさぶたになってしまいどうしてもダウンタイムが7日~10日必要という問題点がありました。また顔全体に充てることは到底できず、ピンポイントの治療だけしか行えませんでした。その点を改良し、顔全体にレーザーを当てることができ、顔全体の肌質を改善できるようになったものがレーザーフェイシャルです。レーザーは一回あたり2000~4000発という大量のレーザーを顔全体に照射します。一発ずつのレーザーは弱めなので、痛みはそれほどありません。
数時間、顔の赤みが持続する場合がありますが、当日よりお化粧をしていただけますし特に行動の制限もありません。

レーザーは
アレキサンドライトレーザーフェイシャル(755nmの波長)
もしくはNd:YAGレーザーフェイシャル(1064nmの波長)
を患者様の症状に合わせに使い分けるもしくは、同時に使います。

アレキサンドライトレーザー:
アレキサンドライトレーザーは主にメラニンと反応するレーザーです。
治療の対象となるシミやくすみ、毛穴のメラニン色素にレーザーを照射することで起こる熱エネルギーにより、しみやくすみの原因となっているメラニンを破壊するという治療です。この治療方法により、しみやくすみ、毛穴の黒ずみを目立たなくさせることができます。またアレキサンドライトレーザーは脱毛でも良く使われるレーザーなので、うぶ毛の脱毛にも効果があります。

Nd:YAGレーザー:
Nd:YAGレーザーは、メラニン、ヘモグロビン(血液の主成分で赤ら顔の治療のターゲットになります)、水分と反応するレーザーです。アレキサンドライトレーザーよりも深部にまで達します。
繊維芽細胞と呼ばれるコラーゲンを産生している細胞に熱刺激を与えることで、その働きを活性化させ、コラーゲンの産生を促します。その結果、小じわ、ニキビ跡を改善させます。また毛穴に照射すると毛穴に含まれる水分と反応し、エネルギーが熱に変換されることで毛穴の収縮を促し、毛穴の開きを改善させます。

現在三鷹はなふさ皮膚科ではレーザーフェイシャルの特別企画を行っておりますので、毛穴の開きやお顔のうぶ毛にお悩みの方、顔全体の肌質感を若返らせたい方は是非一度試していただきたいと思います。

シミについて詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
シワ・たるみについて詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。

理事長ブログ | しみ しわ クリニック情報 にきび | comments(0) | trackbaks(0)

トレチノイン・ハイドロキノン療法の補足

 トレチノイン・ハイドロキノン療法はシミをとる方法のひとつで、特に新しい方法ではないのですが、テレビ取り上げられ、特に人気が高まっていますので、その方法を詳しく述べたいと思います。
 トレチノインやハイドロキノンについて基本的なことを知りたい方は、当院のホームページや以前のブログをご参照いただければ思います。
 さてトレチノイン・ハイドロキノン療法ですが、日光性黒子、雀卵斑、炎症後色素沈着、肝斑の治療に使われます。その方法ですが、クリニックによって少しずつ異なるので、困惑してらっしゃる患者様が多いかと存じますが、本家の東京大、吉村先生の方法をご紹介しておきます。
①洗顔後、刺激のない化粧水をつけます。
②高濃度ビタミンCローション(当院の場合、50ml、2500円)を顔全体につけます。
③トレチノインを綿棒を使って、薄く、シミの部分のみにつけます。1~2分乾かします。
④ハイドロキノンをシミよりも少し広くつけます。
⑤日焼け止めをクリーム、もしくは下地を付けます。
以上を基本的には、朝夕2~6週行います。トレチノインによる刺激作用(カサカサして、皮膚をはがす、ピーリングのような作用)が治療の肝ですので、その刺激作用がなくなれば、いったんトレチノインは中止し、1~2か月したら、またトレチノインを開始します。
 以上が、基本的なトレチノイン・ハイドロキノン療法ですが、トレチノインに対する患者様の反応が強すぎる場合、トレチノインを1日1回にしたり、といった工夫が必要になります。
 
シミについて詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。

理事長ブログ | しみ | comments(0) | trackbaks(0)

グリコール酸ケミカルピーリングの効果

当院でグリコール酸(GA)によるケミカルピーリングを受けられる方が非常に増えておりますが、その作用機序をごく簡単にまとめておきたいと思います。
しわに対する作用・・・
GAが(直接的に、もしくは間接的に)線維芽細胞を刺激しコラーゲン産生を促進します。
シミに対する作用・・・
GAがチロシンキナーゼ活性を抑制し、その結果メラニンの産生を抑制します。
ニキビに対する作用・・・
角栓を溶かすことで毛穴のつまりを解除し、ニキビを治します。また近年アクネ菌(ニキビ菌)に対する静菌作用も報告されています。
GAによるケミカルピーリング自体は古くからある非常に簡単な治療ですが、ただ単に角質や表皮をはがして新陳代謝を促している、というわけではなく、背後に複雑な作用機序があります。

シミについて詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。

ニキビについてもっと知りたい方はこちらをご参照ください。

理事長ブログ | にきび しみ しわ | comments(0) | trackbaks(0)

シミ・くすみ治療のまとめ

 シミ・くすみに対する治療がたくさんあり、どの治療を選択したらいいかわからない、とのご意見をいただきましたので、簡単にそれについてまとめた冊子を作ったところ、ありがたいことに数人の患者様からお褒めの言葉をいただきましたので、宣伝のようで恥ずかしいのですが、ホームページにもアップしたいと思います。
 ただ、シミの種類によっては、「何もしない」というのが一番の治療法であることもありますので、「絶対にこの治療をしたい」と決めずに、まずは診察を受けてからお決めいただければと思います。また、皮膚を擦らない、日に焼かないというのは、どのシミの治療の場合も、前提条件になります。
★ハイドロキノン(10g、2000円~2500円)
 おそらくシミの治療に世界で最も使われている外用薬です。2ヶ月でかなり薄くなります。夜寝る前に気になる部分になるだけですが、肌がデリケートな方だと少しかぶれることがあります。かぶれなければ、どんなタイプのシミにもつけることができます。
★トレチノイン(10g、4000円~5000円)
 皮膚の若返りを促す外用薬で、欧米では一般的使われる、小じわ治療、シミ予防の薬です。使い始めはヒリヒリ、カサカサといった刺激がありますが、皮膚が驚いているだけで2週間で慣れてきます。肌の質感が良くなりますので、当院でもリピーターになられる方が多い薬です。ハイドロキノンと組み合わせることもできます。
★ルミキシル(1本14000円)
 最新の美白クリームで、顔全体のブライトニングに適しています。肌に合わないことはほとんどありません。1本で1ヶ月~1ヶ月半程度使えます。早い方だと2週間で効果が実感できるようになります。
★ケミカルピーリング(4000円、20分程度)
 顔のくすみとともに、小じわ、にきびの治療にも効果があります。翌日、顔の肌を触った感じが変わると評判です。
★イオン導入(3000円、20分程度)
 ビタミンCを皮膚の深部まで浸透させることで強力な美白効果、抗酸化作用を発揮します。ほとんど副作用もないため、美容初心者の方にもお勧めです。
★Qスイッチアレキサンドライトレーザー(12000円~48000円、20分程度、麻酔のクリームを使った場合は40 分程度、通院期間1週間後、約1ヶ月後診察)
 日光性黒子、雀卵斑、後天性真皮メラノサイトーシスといったしっかりしたシミを「取りきる」ためのレーザーと言えます。一旦シミがカサブタになってとれるまでに7日~10日かかります。治療後約1ヶ月は紫外線や摩擦を極力避けていただきます。強力なエネルギーを皮膚に入れるため、治療後、炎症後色素沈着と呼ばれるレーザーに伴うシミが出現することがありますが、半年以内に消褪しますのでご安心ください。治療は一回で終了しますが、炎症後色素沈着が起こっていないかチェックするために1週間後、1ヶ月月後の通院をお願いしています。
★アレキサンドライトレーザーフェイシャル(1回17000円、20分程度)
 比較的淡いしみ、くすみ・毛穴・うぶ毛の治療に最適です。顔全体にレーザー治療を行うことできます。痛みはほとんどありません。施行後すぐに化粧もできますし、日常生活に戻っていただけます。1ヵ月に1度、4~6回程度繰り返します。

シミについて詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。

理事長ブログ | しみ | comments(0) | trackbaks(0)
  • おおしま皮膚科
  • 小島内科クリニック

※掲載内容・料金は更新時点での情報の場合がございます。最新の内容、料金は各院へお問合せください。