先日、アラガンジャパン主催、Dr. KoenraadDe Boulleによる講演会に参加してきました。
患者様をヒアルロン酸、しわ取り注射を中心に治療を行い、10年間、写真を撮り続けた、という症例を3例見せていただきました。
その写真を見るに、全く年を取っていない、もしくは少しずつ若返っている、というものでした。
これぞ、美容皮膚科の真骨頂というもので、是非、日本でも浸透させていきたいな、と感じました。
現在の美容皮膚科の技術を使えば、外見上、年をほぼ取らなくすることが可能かと思います。
あと、もう一点セミナーで感じた事ですが、海外(先進国)ではいわゆる注入系はヒアルロン酸、しわ取り注射に収束しつつあり、あまり変なものを注入しなくなってきています.日本ではまだいろいろな物が注入され、むしろ先進国の流れと逆行しているようにも見えます。これは友人の海外のドクターも懸念している点で、大いに注意が必要と感じました。
今以上にキレイになる!というコンセプトももちろん良いのですが、「もう一切、年を取らない」というのもアリだと思いますが、いかがでしょうか?
ホクロ除去を希望される方が増えてきています。
国際的な流れからホクロは基本的には取りきるのが良いように思いますが、少し注意が必要です。
それは術前にきちんと「ホクロである」と診断ができているか、という点です.
ホクロと似たもので危険なものとしては、基底細胞がん、悪性黒色腫(メラノーマ)などの悪性腫瘍があります。
他院でこれらをきちんと鑑別せずに切除されてしまっている例がかなりあり、当院への相談が増えています.他院で「シミ」だといわれ放置されていた患者様で、私が見ると明らかなメラノーマだったということもありました。
ちなみにホクロとこれらの悪性腫瘍との区別は最終的には取ったものを顕微鏡で検査するいわゆる病理検査が必要ですが、その前段階でダーモスコピーという虫眼鏡を細密にしたようなもので、チェックしてある程度、危険性についての「アタリ」をつけるのが普通です.
このダーモスコピーでのチェック方法については欧米では一つの学問といっていいほど体型立てられ、何十冊も分厚い教科書が出版されているのに対して日本ではかなりないがしろにされているのが現状かと思います.
皮膚悪性腫瘍の絶対数自体が欧米と比べると遥かに少ないので、軽視されるのは仕方ないとしても、日本で皮膚悪性腫瘍がそれほど少ないかと言えばそんな事はなく、先月だけで基底細胞がんは2例、悪性黒色腫は1例、その他、悪性リンパ腫、脂腺癌、(前癌病変である)日光角化症であれば数例、当院で相談に来られており、皮膚悪性腫瘍自体は珍しくも何ともありません。
ADMというアザを聞いた事があるでしょうか?
ADMというのは、アザというよりシミと感じる方が多いのですが、厳密にはアザの仲間、という事になります.
これは20代で発症する事が多く、通常のシミよりも発症時期が早いのが一つの特徴です.
両頬に左右対称に、褐色〜灰褐色斑が現れます。
このアザの特徴は、他のアザと異なり、フォト治療やレーザートーニング、飲み薬や付け薬には全く反応せず、Qスイッチ付きレーザーしか反応しない、という点です.
すなわち、ADMの治療は診断がすべてで、最初の診断を間違えると大いに遠回りになりますので注意が必要かと思います.
ADMは肝斑や老人性色素斑と間違えられやすく、経験豊富な医師による診察をお勧めしたいと思います.
ちなみに左がADM、右が肝斑になりますがお分かりいただけるでしょうか?
ADMのレーザー治療は保険適応となり、3割負担の方で1回7000−10000円程度となります
こんにちは。新座はなふさ皮膚科のオオシマです。
まだ肌寒い日などありますが、日中の暖かな太陽の光や木漏れ日を見て、「春だ!」と実感しています。
さて、「しみ」特に老人性色素斑についてのお話です。
フォトがいいのか?
レーザーがいいのか?
当院のチラシやHPをご覧になった患者様によくご質問いただくこと多いですね^^
【ダウンタイム】※患部に薬を塗り、テープを貼り続けていただきます
★フォト ・・・あまり無し(個人差あり)
☆レーザー ・・・7〜10日
【ご料金】
★フォト ・・・全顔17000円(税抜)
頬 12000円(税抜)
▶︎現在全顔トライアルで10000円です^^♪(1回のみ)
☆レーザー ・・・1cm12000円から
【治療回数】
★フォト ・・・1ヶ月に1回、6回を1クール
☆レーザー ・・・1〜2回
【効果】
★フォト ・・・回数を重ねることで徐々に(個人差あり)
☆レーザー ・・・フォトに比べ圧倒的に強い
ただしその強さにより炎症後色素沈着という別の色素沈着の原因になりやすい
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ダウンタイムが困る、という方は必然的にフォト治療となります。
またしみがたくさんある方は全てレーザーで行うとフォトに比べ割高・ダウンタイムの兼ね合いもありますので、先にフォトの治療をおすすめいたします。
フォトの治療でとりきれなかったしみをレーザーでピンポイントで治療、という流れとなることが多いです。
最初からレーザーが適応になるのは
ダウンタイムがあってもよい
しみの数が比較的少ない
上記のような方、ということになります。
肝斑などはまた別のアプローチの治療がございますので、どうぞお気軽にご相談くださいませ^^
私も娘の入園式に向けてお手入れしたいです・・・><
赤いシミ、日光角化症がテレビで放送されかなり話題になっているようですね。
日光角化症は長年の紫外線の影響により発症する皮膚疾患で、ざらざらとした赤い斑点(5mm〜2cm程度の事が多いです)でとして見られる事が多いのですが、萎縮性紅斑と表現されるたり、高度に角化して皮角としよばれる小さな角のようにみられることもあります.
紫外線のあたりやすい顔や前腕、手背に見られる事が多いです。
「湿疹」と誤診されステロイドの治療が行われている事がよくあります.ステロイドで良くならないため、日光角化症ではないか、と疑われるケースもあります.
欧米人では一般的に見られる疾患で、日本でもしばしば拝見する疾患です.
数%の確率で有棘細胞がんに進展するため、「前癌病変」の一つと考えられています.
確定診断は皮膚生検という病理検査で行います.日光角化症といっても病理学的に癌に進展しやすいものからそうでないものもあり、前者は手術的に完全に取りきる事必要がありますが、後者は、冷凍凝固術やイミキモドといった付け薬、炭酸ガスレーザー照射術といった簡単な治療で済む事が多いです.
赤いシミが気になる方は経験豊富な当院に是非ご相談ください。
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