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乾燥肌は治らないとは限りません。

  乾燥肌は治らないもの、と思われている方が多いと思いますが、必ずしもそうではないということについて述べたいと思います。
 まず、幼少期の乾燥肌についてですが、幼少期は皮脂腺の発達が未熟なため乾燥肌になっていることが多いです。そのため、皮脂腺が十分発達してくる小学校高学年ごろより自然に乾燥肌が改善してくることが多いです。
 成人の乾燥肌については治らないものと多くの方が思われているようですが、必ずしもそうとは限りません。二次的に乾燥肌になっていることがあるからです。皮膚の洗いすぎ、擦り過ぎ、もしくは掻くことによって皮脂膜が洗い流され、さらに天然の保湿剤であるセラミドや天然保湿因子が洗い流された結果、乾燥肌になってしまうということがしばしば見られます。さらに乾燥肌から湿疹に進行してしまうと、皮脂腺の働きまで悪くなり乾燥肌がさらに進行してしまいます。重度の手湿疹の多くがそのような機序により発症していると考えられます。
 その場合、原因となっている行動を控え、保湿剤をきちんとつけることにより乾燥肌そのものの改善が期待できます。
 また、ステロイド外用薬を塗布することにより一時的に皮膚からの水分の蒸発量が増大しますので、ステロイド外用薬によって治療している期間、あるいはその直後は、保湿剤によって乾燥を防ぐことが望ましいと考えております。
 当院ではよくステロイド外用薬と一緒に保湿剤をご処方するのはそのためなのです。

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男性型脱毛におけるフィナステリド(プロペシア)の治療成績

 前回、男性型脱毛についてブログで書いた所、少し反響をいただいたので補足しておきます。
 プロペシア1mgの治療成績ですが、内服を始めて
1年後 改善58% 維持40% 進行(増悪)2%
2年後 改善68% 維持31% 進行(増悪)1%
3年後 改善78% 維持20% 進行(増悪)2%
となっております。
 もしプロペシアを飲んでいなかった場合、3年後には進行していた可能性が高いことを考えると、成績は良好といっていいでしょう。
 副作用は、プラセボ(偽薬)と比較して有意なものはありませんでした。
 問題点は、保険がきかずそれなりに高価な点(7500円/月)、飲むのをやめると元に戻ってしまう点があげられます。

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固い爪を切る方法

 足の爪が固くてご自身で切れなくて困っているという方がしばしばいらっしゃいます。
 爪白癬や扁平苔癬、血流障害、加齢などに伴い、足の爪が固くなることはよくあることなのですが、確かに普通の爪切りでは切るのが難しいだろうなと感じることがあります。
 当院に来ていただければすぐにお切りしますが、何らかの事情でご来院できない場合は、以下の方法を試していただくことをお勧めします。
①まず爪に尿素入りの保湿剤をたっぷりつけていただきます。
②その後、ラップで爪先を巻いてしまいます。
③一時間ほど放置すると、爪が柔らかくなり爪をご自身で切れるようになります。
 尿素入りの保湿剤は薬局で買うことができますので、どなた様でも簡単に試していただけると思います。

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保湿の重要性

 本日は保湿について少し書きたいと思います。
 多くの皮膚疾患で皮膚の乾燥は重要な発症因子、増悪因子ですので、保湿は極めて重要です。
 皮膚の乾燥によって発症しうる疾患は、皮脂欠乏性湿疹、小児乾燥型湿疹、皮膚そう痒症の大部分です。
 皮膚の乾燥によって増悪しうる疾患は、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、尋常性ざ瘡(ニキビ)、汗疹(あせも)、小じわ、手湿疹など多数あります。
 ニキビは脂性肌の方がなりやすいのも事実ですが、それとは別に乾燥肌の方になることもあります。ニキビは皮脂分泌の過剰と毛穴の閉塞によっておこりますが、乾燥肌になると角質の配列が乱れ、結果的に毛穴が閉塞してしまうからだと考えております。医師によっては、乾燥肌になると皮脂を分泌しようと頑張りすぎてしまうからニキビができてしまうのだ、と主張する方もいますが、そもそも毛穴の閉塞がないとニキビはできないように私は考えております。
 あせもも皮膚の乾燥によっておこることがあります。あせもは汗孔が閉塞することによって発症しますが、先ほどと同様に肌が乾燥し角質の配列が乱れると、汗孔が閉塞しやすくなるのです。あせもの方によく保湿剤を処方するのはそのためなのです。
 あせもは汗をかきやすい個所にできやすいのではないか、乾燥しにくいところにできるのではないか、と思われる方がいらっしゃると思います。
 確かに少し分かりにくいのですが、乾燥肌とは肌の水分保持能が低下した状態、ととらえると分かりやすいかと思います。つまり肌の水分保持能が低下していれば、汗をたくさん掻いてても、一時的に皮脂が多くあったも乾燥肌ということができます。(この考え方は非常に重要ですので、いずれまた解説したいと思います。)
 これから秋が深まってくれば、皮膚が乾燥しやすくなります。保湿には十分気を配っていただければと存じます。

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いぼに対するSADBE療法始めます。

2017年現在は行っておりません。

いぼ(尋常性疣贅)に対するSADBE療法を始めます。
SADBEは人工的にかぶれを作る物質で、難治性尋常性疣贅に対して切り札になることがあります。難治性尋常性疣贅に1日1,2回つけるとかぶれが起こります。かぶれが起こると尋常性疣贅が治る確率が高まります。
なぜ、いぼにかぶれが起こると治ってしまうのか疑問に思われる方がいらっしゃると思います。その理由を少し解説したいと思います。
かぶれが起こっている状態では、T細胞と呼ばれる免疫細胞がその部位に集まっています。そのT細胞が尋常性疣贅の原因となっているウイルスを認識し、やっつけてくれているのではないかと考えられております。
液体窒素による冷凍凝固法でも基本的には同じメカニズムで尋常性疣贅が治っていることが多いようです。以前は液体窒素により、イボウイルスを凍らして直接、殺しているのではないかと思われていました。しかし、実はそうではなく、冷凍凝固法で炎症を起こし、免疫反応を引き起こすことによって治っていることが多いのではないかと言われるようになりました。
そう考えると、SADBE療法のほうが尋常性疣贅に対する治療法としては本質に近いように思われます。
あまりSADBE療法が広がっていない理由として
・保険適応でない。
・使い方を誤ると、他の部位にかぶれが起こってしまう。
の2点が考えられます。
保険適応でないために、保険診療と組み合わせて行うと混合診療に抵触する可能性があります。そのため当院では無料で配布するという形をとらせていただきます。
使い方を誤るとかぶれが想定外のところに起こってしまうことがありますので、詳しく使い方をお伝えしたうえで配布したいと思います。

 

 

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