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乾燥肌は治らないとは限りません。

  乾燥肌は治らないもの、と思われている方が多いと思いますが、必ずしもそうではないということについて述べたいと思います。
 まず、幼少期の乾燥肌についてですが、幼少期は皮脂腺の発達が未熟なため乾燥肌になっていることが多いです。そのため、皮脂腺が十分発達してくる小学校高学年ごろより自然に乾燥肌が改善してくることが多いです。
 成人の乾燥肌については治らないものと多くの方が思われているようですが、必ずしもそうとは限りません。二次的に乾燥肌になっていることがあるからです。皮膚の洗いすぎ、擦り過ぎ、もしくは掻くことによって皮脂膜が洗い流され、さらに天然の保湿剤であるセラミドや天然保湿因子が洗い流された結果、乾燥肌になってしまうということがしばしば見られます。さらに乾燥肌から湿疹に進行してしまうと、皮脂腺の働きまで悪くなり乾燥肌がさらに進行してしまいます。重度の手湿疹の多くがそのような機序により発症していると考えられます。
 その場合、原因となっている行動を控え、保湿剤をきちんとつけることにより乾燥肌そのものの改善が期待できます。
 また、ステロイド外用薬を塗布することにより一時的に皮膚からの水分の蒸発量が増大しますので、ステロイド外用薬によって治療している期間、あるいはその直後は、保湿剤によって乾燥を防ぐことが望ましいと考えております。
 当院ではよくステロイド外用薬と一緒に保湿剤をご処方するのはそのためなのです。

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