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乾燥肌は治らないとは限りません。

  乾燥肌は治らないもの、と思われている方が多いと思いますが、必ずしもそうではないということについて述べたいと思います。
 まず、幼少期の乾燥肌についてですが、幼少期は皮脂腺の発達が未熟なため乾燥肌になっていることが多いです。そのため、皮脂腺が十分発達してくる小学校高学年ごろより自然に乾燥肌が改善してくることが多いです。
 成人の乾燥肌については治らないものと多くの方が思われているようですが、必ずしもそうとは限りません。二次的に乾燥肌になっていることがあるからです。皮膚の洗いすぎ、擦り過ぎ、もしくは掻くことによって皮脂膜が洗い流され、さらに天然の保湿剤であるセラミドや天然保湿因子が洗い流された結果、乾燥肌になってしまうということがしばしば見られます。さらに乾燥肌から湿疹に進行してしまうと、皮脂腺の働きまで悪くなり乾燥肌がさらに進行してしまいます。重度の手湿疹の多くがそのような機序により発症していると考えられます。
 その場合、原因となっている行動を控え、保湿剤をきちんとつけることにより乾燥肌そのものの改善が期待できます。
 また、ステロイド外用薬を塗布することにより一時的に皮膚からの水分の蒸発量が増大しますので、ステロイド外用薬によって治療している期間、あるいはその直後は、保湿剤によって乾燥を防ぐことが望ましいと考えております。
 当院ではよくステロイド外用薬と一緒に保湿剤をご処方するのはそのためなのです。

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固い爪を切る方法

 足の爪が固くてご自身で切れなくて困っているという方がしばしばいらっしゃいます。
 爪白癬や扁平苔癬、血流障害、加齢などに伴い、足の爪が固くなることはよくあることなのですが、確かに普通の爪切りでは切るのが難しいだろうなと感じることがあります。
 当院に来ていただければすぐにお切りしますが、何らかの事情でご来院できない場合は、以下の方法を試していただくことをお勧めします。
①まず爪に尿素入りの保湿剤をたっぷりつけていただきます。
②その後、ラップで爪先を巻いてしまいます。
③一時間ほど放置すると、爪が柔らかくなり爪をご自身で切れるようになります。
 尿素入りの保湿剤は薬局で買うことができますので、どなた様でも簡単に試していただけると思います。

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保湿の重要性

 本日は保湿について少し書きたいと思います。
 多くの皮膚疾患で皮膚の乾燥は重要な発症因子、増悪因子ですので、保湿は極めて重要です。
 皮膚の乾燥によって発症しうる疾患は、皮脂欠乏性湿疹、小児乾燥型湿疹、皮膚そう痒症の大部分です。
 皮膚の乾燥によって増悪しうる疾患は、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、尋常性ざ瘡(ニキビ)、汗疹(あせも)、小じわ、手湿疹など多数あります。
 ニキビは脂性肌の方がなりやすいのも事実ですが、それとは別に乾燥肌の方になることもあります。ニキビは皮脂分泌の過剰と毛穴の閉塞によっておこりますが、乾燥肌になると角質の配列が乱れ、結果的に毛穴が閉塞してしまうからだと考えております。医師によっては、乾燥肌になると皮脂を分泌しようと頑張りすぎてしまうからニキビができてしまうのだ、と主張する方もいますが、そもそも毛穴の閉塞がないとニキビはできないように私は考えております。
 あせもも皮膚の乾燥によっておこることがあります。あせもは汗孔が閉塞することによって発症しますが、先ほどと同様に肌が乾燥し角質の配列が乱れると、汗孔が閉塞しやすくなるのです。あせもの方によく保湿剤を処方するのはそのためなのです。
 あせもは汗をかきやすい個所にできやすいのではないか、乾燥しにくいところにできるのではないか、と思われる方がいらっしゃると思います。
 確かに少し分かりにくいのですが、乾燥肌とは肌の水分保持能が低下した状態、ととらえると分かりやすいかと思います。つまり肌の水分保持能が低下していれば、汗をたくさん掻いてても、一時的に皮脂が多くあったも乾燥肌ということができます。(この考え方は非常に重要ですので、いずれまた解説したいと思います。)
 これから秋が深まってくれば、皮膚が乾燥しやすくなります。保湿には十分気を配っていただければと存じます。

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最新の美容情報

スペインの先生に教えていただいたページです。
http://www.dailymail.co.uk/femail/article-491680/The-latest-anti-ageing-treatment-arrive-Britain–carbon-dioxide.html
二酸化炭素を皮膚、もしくは皮下に打ち込む治療です。
二酸化炭素が局所の血流改善を促し、皮膚を若返らせるそうです。
妊娠線やセルライトにも効果があるそうです。
妊娠線やセルライトは今までこれといった治療法がなかったので、もし効果があるならいいかもしれません。
現時点では、もう少しデータが必要と思われます。

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敏感肌に対する考察

 敏感肌について(俗説も含め)少し考察したいと思います。
 まずは敏感肌について定義をしなければなりませんが、現時点では自己申告によるところが多く、完璧な定義は存在しないようです。
 本項目では敏感肌を「何らかの理由により慢性的に皮膚のバリア機能が低下し外的な刺激に対する抵抗力が落ちた状態」と定義したいと思います。
 女性を中心に敏感肌の方が増えているようですが、その増えている原因として俗説も含め
1.洗顔のし過ぎ
2.化粧品により皮膚を過保護にしすぎた結果
3.化粧品の成分が非常に多岐にわたるためどうしてもかぶれてしまう方がいる
4.そもそも化粧品が角質のバリア機能を低下させる
5.食生活の変化
6.ストレスの増大
7.環境汚染の結果
8.大気が乾燥しているため
などがあげられているようですが、非常に複雑で一概にどれが原因とは言えないようです。(上記で挙げた原因は、一般的に言われているもので、私の意見ではありません)。
1.洗顔のし過ぎ
 洗顔のし過ぎにより敏感肌になっている方は実際におられます。一日に何度も石鹸やクレンジング剤で洗顔していると皮脂膜まで洗い流してしまい、結果、皮膚のバリア機能を低下させることも起こりえると考えています。
2.化粧品により皮膚を過保護にしすぎた結果
 確かに、常に日焼け止めクリームをつけている方が急に比較的強い紫外線を浴びれば皮膚炎をおこしうると思います。また常に保湿クリームをつけている方が急にやめると乾燥してひりひりしてしまうこともあるでしょう。ただ、それを過保護にしすぎた結果である(つまり化粧品が悪者である)と言えるのかは微妙なところだと思います。
3.化粧品の成分が非常に多岐にわたるためどうしてもかぶれてしまう方がいる
 これは事実と思われます。どんな成分でもかぶれてしまう方がおられます。かぶれの治療薬にかぶれる方もおられるくらいです。ただ、かぶれてしまえば、その化粧品もしくは薬剤をやめるのが普通なので、慢性的なバリア機能の低下を招くかどうかは疑問を感じます。
4.そもそも化粧品が角質のバリア機能を低下させる
 化粧品中に含まれる界面活性剤が皮膚のバリア機能を低下させるとする説があります。昔の化粧品では有り得たでしょうが、現代の化粧品ではどうでしょうか?現代の化粧品は肌に刺激の極めて少ない界面活性剤が使われています。もしこの説が正しいとすると化粧品は使わないほうがいいということになり、少し極端な説に感じます。
5.食生活の変化
 食物アレルギーを起こしやすい食品を多く摂取するようになったから、ということでしょうか?
 食物アレルギーが皮膚のバリア機能の低下を招くことはありますが、主に乳幼児期の場合ですので大人の場合はどうでしょうか?少し疑問に感じます。
6.ストレスの増大
 ストレスの増大で敏感肌になることはありうると思います。ストレスに伴い体内でグルココルチコステロイドの分泌が増し、皮膚の抵抗力が落ちてしまう可能性があります。またストレスに伴い皮膚を擦る、掻くといった行動が増してしまう方も多くおられますが、擦る、掻くという行為は皮膚のバリア機能を低下させてしまいます。
7.大気汚染の結果
 具体的にどの物質が原因なのか分からなければ説得力に欠けます。確かに、アレルギーの原因となるスギ花粉などの飛沫量は以前よりも増えています。
 他にもアレルギーの原因となる大気中の物質が増えているのかもしれません。
8.大気が乾燥しているため
 ありうると思います。都会の大気は江戸時代と比較して乾燥してることがわかっています。乾燥肌は敏感肌に直結しますので、この説は説得力があるように感じます。
 以上少し雑多ですが、敏感肌について考察してみました。
 

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