本日はかぶれ療法について少し述べたいと思います。
かぶれ療法とは人工的にかぶれを起こすことにより、疾患の治癒を促す方法です。「皮膚科医はかぶれを治すのが仕事ではないか?」と訝しがられることがあるのですが、うまく使えば、かなり優れた治療効果が得られます。
かぶれ療法を行うのは
尋常性疣贅(いぼ)
円形脱毛症
の二つです。
いぼのかぶれ療法については以前、SADBE療法の項で述べたのですが、要約すると、かぶれを起こすことで、免疫細胞をいぼの周囲にたくさん寄ってこさせ、いぼウイルスを駆除させる、ということになります。
では円形脱毛症にはどのように作用するのでしょうか?
円形脱毛症は、自身の免疫細胞が、毛根を攻撃することにより発症すると考えられていますが、そこにかぶれを起こすことで、さらにたくさん免疫細胞が寄ってきます。
免疫反応が起これば、その免疫細胞の中に、制御性T細胞(Treg)もたくさん含まれており、いずれ免疫反応を鎮静化させてくれます。その際に、毛根を攻撃していた免疫細胞も同時に鎮静化させているのではないか?と考えられています。
ちなみにCinical dermatology fifth editionという米国の教科書には、かぶれ療法は、難治性の円形脱毛症に対しては、最も有効な治療法と記載されております。日本では保険適応でないのが残念なのですが、当院では保険適応の治療でどうしても反応しない患者様においては、かぶれ療法を行うことができます。(かぶれ物質は無料で提供させていただきます)。
医師の過重労働について報道されています。
http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC
/b77be7afaced8704359c7dae6747c953/
医師である以上、休日出勤したり、徹夜で働くということがしばしば起こることは仕方ないと思います。私も勤務医時代は、症状が不安定な患者様が入院しているときなどは、休日も毎日出勤していましたし、それを当然のことと思っていました。深夜に呼び出されて、午前まで手術をしていたこともあります。
皮膚科ですらそうですから、内科や外科、産婦人科などの医師は、はるかに大変です。いつ家に帰ってるのかわからない先生もおられました。
しかし、それも度を過ぎれば、必ずしも美徳とはなりません。極度の疲労状態では判断力も鈍りますし、医師が倒れてしまうことにもなりかねません。
勤務医の世界では徹夜の当直の後に手術をしたり、外来を行ったりといったことが常習的に行われています。例え、病院が「当直の翌日は勤務を禁止する」というルールを決めても、多くの医師は翌日も自発的に、もしくは同僚に対する配慮から働き続けます。つまり建前のルールを作ってもあまり意味がないのです。。
先に述べたように、医師である以上、ある程度それは仕方のないことだと思いますが、それゆえ、より正確に医師の勤務実態を把握しなければなりません。ある程度の過重労働はやむなしと判断して、そのうえで極端に長時間働いている医師がいれば、速やかに発見し、強制的にでも休ませるシステムが現実的なように思われます。
秋が深まるにつれ乾燥肌による皮膚のトラブルが増えてきます。乾燥肌によるかゆみ、湿疹などでお悩みの方は多いと思われます。なかなか皮膚科に受診できないという方のために、少し対処方法を述べたいと思います。
ただし、湿疹がある程度重症化している場合や小さなお子様は、ご家庭での対処は困難ですので、すぐに皮膚科を受診されたほうがいいと思います。
まず保湿が大事ですので、保湿剤を薬局で買いに行きます。なるべく皮膚科によるアレルギーテスト済みのものを選択していただきたいと思います。香料や着色料は不要なのでなるべく入っていないものを選びましょう。防腐剤は一概に不要とは言えないのですが、かぶれやすい方は避けたほうが無難でしょう。乳液タイプのものよりクリームタイプのものを選んだほうがいいと思います。
入浴後と、起床時に乾燥しやすい部分につけてください。全身になっても構いません。
手が乾燥しやすい方は、何度も付け直していただいて結構です。
入浴時の注意点ですが、シャワーだけで済ませずに、少し額に汗がにじむくらい湯船で温まったほうがいいと思います。汗腺、皮脂腺を鍛えておいたほうが乾燥肌になりにくいからです。そして体を洗うときは、手に石鹸をつけて優しく体を洗ってください。ナイロンのタオルなどで体をごしごし擦って洗うのは良くありません。
衣類ですが、肌に直に触れるものは、ナイロンやウールなどの刺激になるものは避けて、コットンのものを選んでください。
そして最後に、部屋は加湿器をたいて乾燥させすぎないようにしてほしいと思います。(少なくとも湿度は40%以上必要と思います。)
以上を行っていただければ、軽度の乾燥肌や、乾燥性の湿疹はかなり良くなると思います。
ナローバンドUVBは非常に狭い波長を持つ紫外線のみを照射する治療器です。
その波長領域は311±2㎚と非常に狭く、治療効果が高く、副作用が出にくい波長なのです。その波長より長いと治療効果がでにくく、その波長より短いと副作用がでやすくなります。
その波長のみを照射するため、副作用が少なく、高い治療効果を得ることができるのです。
現在、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、尋常性白斑、円形脱毛症、掌蹠膿疱症などに対して保険適応となっています。
それぞれ作用機所が異なるのですが、例えば尋常性乾癬に対しては皮膚のT細胞の増殖を抑え、さらにその働きを抑えるからだと考えられています。
ナローバンドUVBは光線治療の主流となっております。
以前の紫外線治療と比べると、非常に簡便で、治療効果も高いですので、これまで光線治療を受けてもあまり良くならなかったという方も、一度試していただければと思います。
朝晩はめっきり涼しくなってきました。
気温の変化はこんなに急激に起こるものだったかと改めて感じます。
日が落ちるのが早くなるのにつれて物悲しく感じてしまいます。
秋は物悲しく感じるもの、という文化的な条件付けによるものなのでしょうか?
それとも何かしら生理的な要因と関係があるのでしょうか?
日光を浴びると脳内にセロトニンという物質が分泌され気分が安定するそうです。セロトニンが不足すると、気分が憂鬱になるそうで、秋に物悲しく感じるのはそのせいかもしれません。
逆に秋の楽しみといえば、紅葉や食事、ファッションといったところでしょうか?
当院ではたくさんの最新のファッション誌をおいていますので、もし待ち時間があれば読んでいただければと思います。(そのほか、グルメの雑誌、絵本、歴史の本なども置いております。)


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