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いぼに対するSADBE療法始めます。

2017年現在は行っておりません。

いぼ(尋常性疣贅)に対するSADBE療法を始めます。
SADBEは人工的にかぶれを作る物質で、難治性尋常性疣贅に対して切り札になることがあります。難治性尋常性疣贅に1日1,2回つけるとかぶれが起こります。かぶれが起こると尋常性疣贅が治る確率が高まります。
なぜ、いぼにかぶれが起こると治ってしまうのか疑問に思われる方がいらっしゃると思います。その理由を少し解説したいと思います。
かぶれが起こっている状態では、T細胞と呼ばれる免疫細胞がその部位に集まっています。そのT細胞が尋常性疣贅の原因となっているウイルスを認識し、やっつけてくれているのではないかと考えられております。
液体窒素による冷凍凝固法でも基本的には同じメカニズムで尋常性疣贅が治っていることが多いようです。以前は液体窒素により、イボウイルスを凍らして直接、殺しているのではないかと思われていました。しかし、実はそうではなく、冷凍凝固法で炎症を起こし、免疫反応を引き起こすことによって治っていることが多いのではないかと言われるようになりました。
そう考えると、SADBE療法のほうが尋常性疣贅に対する治療法としては本質に近いように思われます。
あまりSADBE療法が広がっていない理由として
・保険適応でない。
・使い方を誤ると、他の部位にかぶれが起こってしまう。
の2点が考えられます。
保険適応でないために、保険診療と組み合わせて行うと混合診療に抵触する可能性があります。そのため当院では無料で配布するという形をとらせていただきます。
使い方を誤るとかぶれが想定外のところに起こってしまうことがありますので、詳しく使い方をお伝えしたうえで配布したいと思います。

 

 

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