お尻が腫れてしまう疾患についてまとめてきましたが、今回はその最終回です。
今回は
5 肛門周囲膿瘍
6 痔瘻
についてですが、この辺りは皮膚科というよりも肛門科、消化器外科などで扱われる事が多いでしょう。
ただ、粉瘤やおできと思い皮膚科を受診される方も多いです.
肛門周囲膿瘍
肛門周囲膿瘍は肛門と直腸の間にある小さなくぼみに大腸菌などが感染する事から発症します.
肛門周囲の激しい痛み、発熱が起こります。肛門周囲の皮膚が赤くなり腫れているのが肉眼的にも分かるようになってきます.
治療法はメスで切開し膿を取り除きます。そして創部を清潔にし、抗生剤を内服します.
何度も繰り返していると、肛門と皮膚の間に瘻孔(トンネル)ができてしまいます.
それが6 痔瘻です.
痔瘻になるとしばしば、そこに細菌感染が起こり腫れて痛みが出るという事が繰り返されます.
痔瘻は自然閉鎖する事は無く、手術で瘻孔を切除する必要があります。
瘻孔の切除術は残念ながら当院では行っておらず、肛門科等に受診していただくようになります.
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