酒さというのは赤ら顔をきたす代表的な疾患で、近年、本邦でも増えてきている、と言われる病気です。
顔の繰り返すほてりが見られます。ほほや鼻、あご、額、眉間に症状が出やすいです。首などにもほてりがでることもあります。
第1病期
紫外線や飲酒、寒暖の差などの刺激で、顔のほてり、赤みが数時間〜数日間持続します。ヒリヒリとした刺激間が出ることも多々あります。
第2病期
ニキビに似た発疹が突然現れ、数週間持続します。
第3病期
鼻が赤く腫れ、ニキビのようなしこりが見られてるようになります。放置した場合、鼻瘤(団子鼻)が見られるようになります。
いずれも以下のような要因で増悪します。
■紫外線熱(急に厚いところに行くことなど)
■寒気(逆に急に寒いところに行くと増悪することもあります)
■アルコール摂取刺激物の摂取
■熱い食べ物の摂取
■激情
■刺激の強い化粧品など
原因ははっきりしていませんが毛穴に生息するニキビダニや慢性的な化粧品かぶれが関係している可能性が指摘されています。MMP-1, -3, and -9 といったタンパク質、抗微生物ペプチドの一つであるLL-37が関与しているとも言われています。
それに伴いアルツハイマー病などの認知症、パーキンソン病といった神経疾患と合併頻度が高いことも指摘されています。
ステロイドを使って、同様の症状が出た場合は酒さ様皮膚炎と呼ぶ場合が多いです。
酒さ様皮膚炎の場合は、ステロイドを中止することで改善していくことが多いのですが、酒さの場合は、ご自宅でのスキンケアだけで改善を見込むことは難しく、医療機関での治療が必要となります。テトラサイクリン系の抗生物質の内服や、外用薬、フォト治療、レーザー治療などが必要となります。
フォトやレーザー治療、一部の外用薬は保険適応外となります。
酒さでお困りの方は当グループにご相談くださいませ。
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