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ディフェリンの勉強会に行ってきました。

 本日はディフェリンの発売3周年を記念した勉強会に行ってきました。
 ディフェリンというのは、レチノイドの一種で、レチノイドの中だと唯一保険適応が認められている薬剤です。ニキビに治療には、抗生剤の外用、内服、ホルモン剤の内服、漢方薬の内服、ケミカルピーリング、光線療法など様々な治療法がありますが、ほとんどのニキビの患者様にはレチノイドを治療の軸とするべき、と欧米の教科書では明記されております。
 そのため、当院でもレチノイド(必然的に日本ではディフェリンになります)をよく処方しておりますが、今回以下の二点が問題視されておりました。
1、最初の二週間に、ヒリヒリ感、乾燥などが出現し、途中でやめてしまう患者様がいる。
2、明らかに効果が実感できるまで、6週間くらいかかるため、途中でやめてしまう患者様がいる。
 当院では、最初にヒリヒリ感、乾燥が出現すること、その場合の対策を詳しくご説明しておりますので、あまり1は問題にならないかと思いますが、2に関しては少し注意が必要と感じました。
 通常は、レチノイドと抗生剤を組み合わせて治療を行いますので、レチノイドが効いてくるまでの間は抗生剤の効果で凌ぐ、という方法が一般的ですが、それでも明らかな改善が見られるまでは、4~6週程度の時間が必要な場合もあるため、そのことは最初にはっきり申し上げていたほうが誠実な対応といえると考えました。
 あともう一点、私が考える問題点ですが、欧米の教科書にはあるレチノイドで効果が不十分な場合は、他のレチノイド、もしくはより濃いレチノイドを使うようにと推奨されています。日本では保険適応で使えるレチノイドが一つしかありません。(めったにないことですが)それで効かなければ手詰まりとなってしまいます。ぜひ、より濃いレチノイド、もしくは他のレチノイドの保険適応が早めに通ることを期待したいと思います。

ニキビについてもっと知りたい方はこちらをご参照ください。

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