HOME > ブログ > 未分類 > ニキビ治療外用薬のまとめ①
pagetop

ニキビ治療外用薬のまとめ①

保険承認のおりているニキビの外用薬には抗菌薬を除くと4種類あります。
①アダパレン(商品名 ディフェリン)、②過酸化ベンゾイル(商品名 ベピオ)がニキビ外用薬の2大成分です。

そしてその組み合わせ薬
③過酸化ベンゾイルとクリンマイシン(商品名 ダラシン)の合剤(商品名 デュアック)
④アダパレンと過酸化ベンゾイルの合剤(商品名 エピデュオ)
があります。

▫️効果
効果に関してはエピデュオの添付文書によると日本においては
12週の使用で皮疹減少率は
①アダパレンゲル 68.6%
②過酸化ベンゾイル2.5%ゲル 81.6%
③過酸化ベンゾイルとクリンマイシン 72.2%
④エピデュオ 82.7%
と最も効果が高いのがエピデュですが、過酸化ベンゾイルとの差はあまりありません。
③のデータのみ別論文のため、参考値となります。

海外のデータですと
①アダパレン 44%
②過酸化ベンゾイル2.5%ゲル 44.9%
④アダパレンと過酸化ベンゾイルの合剤 54.8%
と④が最も高い効果が見られています。

▫️副作用に関して
副作用に関しては、エビデンスレベルのたか比較試験が見当たらないため経験則にはなりますが、
副作用の多い順に
④アダパレンと過酸化ベンゾイルの合剤>>>③アダパレン>>③過酸化ベンゾイル+クリンマイシン≧②過酸化ベンゾイル程度
副作用は皮膚刺激感が最も多く添付文書では約8%(当院の経験ではもっと多いです)、その他、かぶれ・湿疹となります。

販売元のマルホのデータでは、使用直後(1−90日)のデータでは刺激感/灼熱感(ヒリヒリ感)は④エピデュオが81.5%、①アダパレン61.4%、②過酸化ベンゾイル29.8%となっております。
ただしこれらの刺激感は使っていると改善していく傾向にあります。

▫️使用方法
①ー④1日1回患部に塗布するという使用方法ですが、顔は全てOK、体のニキビへの投与が認められているは②のみです。
①ー④いずれも12歳以上の成人が対象になります。
②、③は妊婦への投与は慎重に、①、④は禁忌です。
①ー④いずれも授乳中の使用は控えた方がいいでしょう。

▫️保存方法
③のみ冷蔵庫保存となります。

▫️まとめ
上記まとめますと最も効果が高くて、副作用も多いのが④のエピデュオ
効果と副作用のバランスが良く日本人にあうのが②のベピオと言えるでしょう。
ただそれほど単純ではなく、色々なニキビの症状、体質に合わせて使い分ける必要があります。

理事長ブログ | 未分類 にきび 皮膚腫瘍 | comments(0) | trackbaks(0)
病気から選ぶ
  • おおしま皮膚科
  • 小島内科クリニック

※掲載内容・料金は更新時点での情報の場合がございます。最新の内容、料金は各院へお問合せください。