最近、急に寒くなってきましたが、大気の乾燥に伴う湿疹(いわゆる皮脂欠乏性湿疹)の方が急増しています。
下のような症状の方が増えています。
左のような症状から始まり、右のような症状に進行していきます。
予防としましては部屋の加湿とともに保湿剤の塗布が重要な事は言うまでもないのですが、保湿剤の付け方にコツがあります。
保湿剤はかなりたっぷり、肌にのせるように優しく塗布しなければ行けません。
少し量を擦り込むように使ってしまう方が多いのですが、それでは肌に刺激を与えてしまうだけでかえって症状を悪化させてしまいます。
余談ですが、どうして保湿剤を肌に擦り込む方が多いのか疑問に思っていたのですが、以前、依頼された原稿を書いている際に20〜30年ほど前の古い論文を調べていると、「保湿剤は肌に擦り込む」という事が書かれていました。つまり以前は我々皮膚科医も、保湿剤を擦り込むというように指導していたのですね。
「傷を消毒する」と「保湿剤を肌に擦り込む」というのはかえって症状を悪化させてしまう悪しき習慣なのですが、以前は我々皮膚科医が指導していた事でもあります。適切なスキンケアが浸透していくように努力していきたいと思います。
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