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夏に多い皮膚疾患〜湿疹〜

夏に多い疾患の一つに湿疹があります。
湿疹は冬は乾燥、夏は汗や蒸れ、汚れなどが原因となっている事が多いようです

さて湿疹の患者様を拝見していると、よく聞かれるのが
「内臓疾患が原因で湿疹ができているのではないか?」
「何か食べ物が原因ではないのか?」
「飲んでいる薬があわないのではないか?」
という質問です。

どれも簡単に答える事ができない質問ばかりですが、結論から申し上げますと、一過性の湿疹の場合、あまりどれも心配しなくていいと考えています。もし適切に治療を行っても湿疹に改善が見られない場合はご質問のような原因を探っていく事となります。

①内蔵疾患が原因で湿疹が出ているのではないか?
内臓癌が原因で起こる皮膚炎、大藤病というものがあります。
また消化器系の疾患が原因で痒疹という治りにくい皮膚炎ができる事もあります。

②食べ物が原因で湿疹ができているのではないか?
小児の場合はあり得ますが、大人の場合は可能性は低いようです。
大人の食物アレルギーの場合、蕁麻疹として皮膚に発現することが多いです。

③飲んでいる薬があわないから湿疹ができているのではないか?
湿疹型薬疹というものが確かにありますので可能性としては否定できないのですが、それほど頻度は高くない上、診断は簡単ではありません。
血圧を下げる薬、尿酸を下げる薬などによる湿疹型薬疹が比較的多いです。

繰り返しになりますが、これらの原因により湿疹が起こっている事はそれほど多いものではなく、外的刺激によって発症している事がほとんどですので、少し湿疹になったくらいではあまり心配しなくてもいいと考えております。

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