今日は、ある皮膚疾患の調べ方について少し述べたいと思います。
皮膚科クリニックに行って、例えば尋常性疣贅(=いぼ)という病気と診断されたとします。
現代ではインターネットで調べる方が多いと思われるので、その場合の調べ方を述べたいと思います。
まずは当院のホームページの診療内容
https://mitakahifu.com/consultation/
を見て頂き、「いぼ」の項目を探します。「Ctrl」+「F」で探すと楽かもしれません。
さらに詳しい情報を知りたければ、北海道大学の清水教授が皮膚科の教科書をアップされているので、そのページを見ます。
http://www.derm-hokudai.jp/textbook/index.html
このページを見て頂き、右の目次から尋常性疣贅を調べます。
尋常性疣贅が「ウイルス感染症」の一つとご存知ならすぐに調べられますが、そうでなければ探すのが少し大変かもしれません。
その場合は、googleで、「尋常性疣贅 wikipedia」と調べると、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%9C
が検索結果のトップに来ますので、そこを読みウイルス性疾患ということを確認します。
そしてまた新しい皮膚科学のページに戻り
http://www.derm-hokudai.jp/textbook/index.html
の「23章 ウイルス感染症」の項目をクリックします。
そうすれば尋常性疣贅の項目がありますので、そこを読めばある程度のことがわかります。
wikipediaだけでも十分でないかと思われる方がおられるかもしれませんが、 wikipediaはだれが書いているかはっきりわからないので、責任の所在がはっきりしません。もし間違ったことを書いてあって、患者様に不利益が生じたとしても、自己責任ということになるのかもしれません。その点、やや信頼性に劣るのではないかと考えています。
ちなみにwikipediaの尋常性疣贅の項目はおそらく皮膚科の先生が書かれたものと思われ、かなり標準的な内容ですが、最後の一行
「また、多くのイボはサリチル酸を患部に塗る事によって、痛みを伴わずに治せる場合もある。」は蛇足ではないでしょうか?
「多くのイボは~治せる場合もある。」は日本語としてあいまい過ぎますし(頻度が高いのか低いのかわらない)、サリチル酸を塗布すれば簡単に治ってしまうという印象を患者様に与えてしまいます。
実際はサリチル酸は治療の補助にはなりますが、治療の中心となることは通常ありません。
その他の内容は概ね標準的だと思います。
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