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転院が必要になる皮膚疾患

 当院では、患者様の利便性を考え、なるべく当院で対応できることは当院で対応する方針としておりますが、時にすぐに大病院に転院していただく必要がある場合もあります。
 当院で実際に診察し、転院していただいた疾患について簡単に述べておきます。
 スティーブンスジョンソン症候群・・・薬疹などで、皮膚の紅斑だけでなく、発熱を伴い目や口腔内の粘膜もただれてくる疾患です。死亡率が10%程度で、視力障害(時に失明)を招くことがあるため、すぐに大病院に転院していただきます。
 糖尿病性壊疽・・・糖尿病に伴う血管障害、易感染性、創傷治癒遅延のため、足の指などが壊死してくる疾患です。感染のコントロールとともに、早期の血流再建が必要となることがあります。下肢の切断が必要となることもあります。感染が伴っている場合は、入院が必要となるため、すぐに大病院に転送させていただきます。
 尋常性天疱瘡・・・突然、皮膚に水疱ができ、粘膜にもびらんができる疾患です。上記2疾患と比べると、緊急性はやや乏しいですが、早期に大量のステロイドの全身投与が必要で、その治療には入院管理が必要となるため、大病院に転送していただきます。
 そのほか、SLE、皮膚筋膜炎、アナフィラキシーショック、悪性黒色腫などの患者様は、大病院での治療が絶対的に必要なため、転院をお願いしております。なにとぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
  

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