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化粧品の分析 その前に

 化粧品の分析をする前に少し述べておきたいところがあります。
以下の質問のうち何個が正解だとおもいますか?
1.石油から作られた油分(鉱物性)は肌に負担をかける。
2.植物から作られている成分は安心である。
3.合成界面活性剤は皮膚に悪い。
4.防腐剤は入っていないものの方が安全だ。
私の見解ではいずれも正しいとは言えません。
1.  石油から精製される精度の高い白色ワセリンなどは皮膚の保護材、保湿剤として昔から安全に使われてきました。
2.  植物でかぶれてしまう人はたくさんいます。(漆、マンゴー、サクラ草、キク、ユリ等)
3.  合成界面活性剤もなるべく皮膚に刺激が少なく、皮膚に残らないものが開発されつつあります。
4.  防腐剤の入っていないものはむしろ、衛生面の問題があります。防腐剤の中にはかぶれの原因になりやすいものがあるのは事実ですが、理想的にはかぶれない防腐剤が使われていることと考えます。
 もちろん、正解は人それぞれの肌質によって異なってくると思います。敏感肌の方は、防腐剤には十分に、注意を払った方が良いでしょう。(特定の防腐剤にかぶれることが分かっていれば、それを避ける必要があります。)
 ただ、なんとなくのイメージのまま鉱物油はダメ、合成界面活性剤はダメ、防腐剤はダメ、自然から作られているものは安全、と考えるのはかなり大雑把な考え方で、もう少し詳しく見ていく必要がありますので、あえてこのように述べさせていただきました。

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