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乳幼児アトピー性皮膚炎の早期治療について

 三鷹はなふさ皮膚科では乳幼児期のアトピー性皮膚炎の患者さまに早期に治療を開始し、その後も診察のたびにスキンケアの重要性を強調させていただいておりますが、その根拠を少し述べたいと思います。
 アトピー性皮膚炎の診断は、それほど簡単ではないのですが、それについては今回は割愛します。
 アトピー性皮膚炎は、何らかの角質異常による皮膚のバリア機能の低下と、アレルギーになりやすい体質によって発症するとされていますが、近年バリア機能の低下によって、アレルギーが進行するのではないかとういう説が多く提唱されています。
 つまり、まずバリア機能の低下があり、そこから経皮的に感作されて(皮膚からアレルギー物質が吸収されることにより、その物質に対するアレルギー反応がおこって)、食物アレルギーや、気管支喘息に進展するのではないかという説です。その説は非常に説得力のあるデータによって裏づけされています。
 (言葉がやや厳密ではなくなりますが)ごく簡単にいいかえれば、皮膚のバリア機能が低下している状態を放置すれば、その後、アレルギーになりやすくなる可能性がある、といえます。
 アトピー性皮膚炎の方の湿疹部位は極めてバリア機能が低下していますので、アレルギーの進展を防ぐために早期にステロイド外用を行い炎症を抑え、保湿剤にて皮膚を保護する必要があるのです。
 三鷹はなふさ皮膚科で、湿疹の治療と、保湿剤の重要性を何度もお話しする理由はそこにあります。
 

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