HOME > ブログ > かゆみ > かぶれの原因について①
pagetop

かぶれの原因について①

かぶれの原因について知りたい!という患者様が多いのですが、かぶれの原因は部位によってある程度推測することが出来ます.
頭皮:シャンプー、リンス、整髪料、染毛剤、育毛剤、ヘアピン、帽子やヘルメットに付いている金属、ゴム
お顔:化粧品、日焼け止め、眼鏡、花粉、黄砂、ハウスダスト、ダニ
目の周り:化粧品、目薬、抗生剤入りの眼軟膏、花粉、ビューラーの金属
口周囲:口紅、リップクリーム、歯磨き粉、食品(マンゴー、銀杏、山芋、セロリなど)
耳たぶ:シャンプー、リンス、整髪料、ピアス、眼鏡、補聴器
首:ネックレス、衣料洗剤、日焼け止め、香水

などです。

なかなか原因物質を特定することは難しいのですが、何度も繰り返す湿疹、かぶれがある場合は上記の表を参考に原因物質を推測しても良いかもしれません(書き漏らしがあればご指摘をお願いします)。

理事長ブログ | かゆみ | comments(0) | trackbaks(0)

50歳以上の方の慢性湿疹について

本日のケアネットという医療者向けのホームページに以下のような記事がありました。
 「50歳以上の中高年に認められる病因不明の慢性湿疹について、Ca拮抗薬およびサイアザイド系利尿薬との関連を指摘する知見が、米国・ユタ大学のErika M. Summers氏らによる後ろ向き症例対照研究の結果、報告された。」
 少し気になる記事です。Ca拮抗薬というのは非常によく使われる高血圧の治療薬で、アムロジン、ノルバスク、アダラート、ペルジピン、コニールなどたくさんの薬剤があります。
 50歳以上で原因不明の慢性湿疹のある方では、そうでない方と比べ4倍、Ca拮抗薬を飲んでいる確率が高かったと報告されています。
 
 以前から高血圧の薬と湿疹との関係は指摘されていましたが、しつこい慢性湿疹があり、高血圧の薬を飲んでいるという方は少し注意が必要かもしれません(ただし、自己判断での高血圧の薬の中止は非常に危険ですので、絶対に医師に相談してからにしていただきたいと思います)。

理事長ブログ | かゆみ | comments(0) | trackbaks(0)

病院に行っても湿疹やアトピー性皮膚炎が治らない場合

病院に行っても湿疹やアトピー性皮膚炎が良くならない場合は、「薬があっていないかな」と考える方が多いのですが、以下の3つの問題点に注意すると意外に問題なく湿疹やアトピー性皮膚炎が治ってしまうことが多いです。

一つは、外用薬を付ける量が少なすぎるという問題です。人差し指の第一関節分の量を出して、手のひら2つ分の面積に薬をつけることが大切です(ティッシュが一枚張り付くような感じになります)。使う量が少なすぎる場合が多々あります。

もう一つは薬をつける期間が短すぎるという問題です。湿疹に薬をつけた場合、痒みがなくなれば薬をつけるのを辞めてしまう方が多いのですが、その場合、すぐに湿疹が再燃してしまいますので注意が必要です。痒みが治まり、触った感じがツルツル、すべすべになるまで外用薬の使用を続ける必要があります。

最後に、外用薬を皮膚に擦り込んでしまうという問題です。擦り込んだ方が良く効くような印象があるのでついそうしたくなるのですが、かえって摩擦により皮膚が痛んでしまい逆効果になりますので、優しく皮膚にのせるような感じで外用薬を付けていただきたいと思います。

理事長ブログ | アトピー性皮膚炎 かゆみ | comments(0) | trackbaks(0)

目を擦ることの弊害

花粉による影響で目が痒くなり目を擦っている方をよく見かけますが、目を擦ることはあまり良くないことと言われています。
まぶたや目の周りの皮膚は非常にデリケートで、目を擦ることでそのバリア機能が低下し湿疹などが起こりやすくなってしまうからです。
目の周りが良く痒くなってしまうという方は少し注意した方が良いかもしれません。

また目を擦ることで、白内障、緑内障、眼瞼下垂(上まぶたが垂れてくる疾患)のリスクも上がると考えられています。

目が痒い方は擦らずに、早めに医療機関に相談することをお勧めしたいと思います。

理事長ブログ | かゆみ | comments(0) | trackbaks(0)

顔がかゆい、肌が荒れる、という患者さんが急増しております。

 ここ一週間ほど、顔のかゆみ(とくに目の周り、口回り)と、肌荒れを主訴にご来院される患者様が急増しております。
「季節の変わり目だから」ということで納得されている方も多いかと思いますが、ここではもう少し掘り下げて考えておきたいと思います。

 ここ一週間ほどの肌荒れの原因としましては
①花粉症による影響
②気温の上昇に伴い汗が増えたことによる影響
③紫外線が増えたことによる影響
などが考えられるかと思います。
 
 特に①の花粉症による影響の場合が最も多い様に思います。皮膚に花粉が付くことで発症する花粉症皮膚炎については何度もブログで紹介させていただきました。これまで花粉症になったことがないという方でも花粉症皮膚炎を発症されていることがありますので注意が必要かと存じます。結膜炎や鼻炎の症状がないのに、血液検査をしてみると、確かにスギ花粉に対するアレルギーを持っていることが分かることも多いです。
 
 ②の汗による影響や、③の紫外線による影響も、3月上旬ですと軽微かと思いますが、冬の長い乾燥のため、皮膚のバリア機能が低下し、わずかな変化に皮膚が対応できないという可能性もありますので注意が必要かと思います。この時期の肌荒れの患者様は女性に圧倒的に多いのですが、女性の場合は化粧や化粧落としの影響もあり、さらに皮膚のバリア機能が低下が進んでいることが多いため、と考えております。
 
 治療法は、いずれも場合も、少しのステロイド外用薬、適度な保湿、適切なスキンケアという皮膚科の基本的なものとなります。

理事長ブログ | 診療 かゆみ | comments(0) | trackbaks(0)
病気から選ぶ
  • おおしま皮膚科
  • 小島内科クリニック

※掲載内容・料金は更新時点での情報の場合がございます。最新の内容、料金は各院へお問合せください。